『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』先行レビュー。ド派手なビジュアルに大迫力のバトル演出、すべてが爽快!
- 文
- 原常樹
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2023年上半期にリリース予定のiOS/Android用アプリ『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate(ブラクロモ)』の先行プレイのレビューを掲載します。
シリーズ世界累計1,800万部を突破した田畠裕基氏のコミック『ブラッククローバー(以下、ブラクロ)』。2017年にはテレビアニメ化され、今後オリジナルのアニメ映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』が公開されるなど、さまざまなメディア展開をしてきました。
そんな『ブラクロ』のアプリの最新作『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』が2023年上半期にリリース予定です。今回、配信に先駆けて先行プレイの機会をいただきましたので、本作のプレイインプレッションをお届けします。
※本記事に使用している素材は全てテストバージョンの素材となるため、今後変更となる場合がございます。
アニメーションのストーリーが追体験できる!
『ブラクロ』の魅力を語る上で外せないのが、一切魔力を持たない主人公・アスタと、彼の幼なじみで絶大な魔力を持ったユノというふたりが“魔法帝”になるために切磋琢磨しつつも、強大な敵と戦っていくという少年マンガの王道ともいうべきストーリー。
原作コミックが既刊33巻に達するなど、アスタたちもだいぶ長い旅路を歩んできましたが、『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』では、そんな『ブラクロ』のストーリーが追体験できます。
かつて世界が魔神とよばれる存在によって滅ぼされようとしたとき、これを打倒した魔道士がのちの魔法帝になった……というアニメのオープニングでもおなじみのエピソード。アプリの起動後ももちろん、このシーンからスタートします。
流れのままに戦闘が進んでいきますが、この時点でプレイヤーにわかるのは初代“魔法帝”のメチャメチャな強さと、本作の戦闘が“けれん味たっぷりな演出”にあふれているということぐらい。よくわからないけどワクワクする……といった感じでしょうか。
本編が始まって描かれるのはアスタとユノの旅立ち。画面左下にあるバーチャルパッドを操作することで、フィールド(ハージ村)を散策することができます。直感的な操作なのでストレスもなく、目的地もしっかりフィールドに表示されています。
15歳になったふたりへの魔道書(グリモワール)の授与式、そしてユノの魔道書を狙って襲ってくる“鎖魔法のレブチ”とのバトル、魔力がまったくないアスタが“五つ葉の魔道書”を手にして反撃する場面、そして戦闘後のアスタとユノの誓い……と最序盤の名シーンがよどみなく流れていきます。
映像としても美しいですし、ダイジェストとしてもわかりやすいので、原作未読のプレイヤーでもしっかりついていけるはず!
ド派手なビジュアルに、こだわりたっぷりな育成要素
序盤のストーリーをさらったところでプレイヤーの行動範囲も広がります。そして、物語の進行に応じて魔道士も続々と仲間に。まずはアスタとユノからノエル、マグナ、ラック……とおなじみのメンバーがどんどん加入していきます。
ちなみに魔道士(キャラクター)のレアリティは、【R】、【SR】、【SSR】、【UR】、【LR】と5段階用意されており、それぞれのピースを集めることで【LR】までレアリティを昇格させることができます。
レアリティが昇格するたび最大LVやステータスが上昇。【R】や【SR】の魔道士でもしっかり【LR】まで昇格させられるので、推しの魔道士のレアリティが【R】や【SR】でもイコール伸びしろがあるといった感じです。これは育成が楽しみになりそう……!
ランクアップには魔道士ピースが必要になります。ピースはガチャで魔道士がダブったり、各魔道士の好感度レベルを上昇させることなどでゲットできます。
ストーリーが進めば進むごとに、プレイヤーができることは加速度的に増えていきますが、軸になるのはやはりメインストーリー。ちなみにメインストーリーをプレイするためにはストーリーチケットというアイテムが必要です(先行プレイの段階ではわりとサクサク手に入ったので詰まるような感覚はありませんでした)。
アスタの“黒の暴牛”への入団から、ソッシ村での初任務やヒースとの死闘、魔宮探索でのユノとの共闘、王都での戦功叙勲式と“白夜の魔眼”の襲来……と息を持つかせぬ展開がメインストーリーではフルボイスで続いていきます。
とにもかくにもこのストーリーモードが圧倒的な演出で続いていくというのが『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』のわかりやすい魅力であることは間違いありません。
アスタ目線だけでなく、ユノなどに視点がバトンタッチされることもあり、群像劇としての描かれ方もおもしろい。ただ、展開によっては“使用できない魔道士”や“絶対に編成しなければいけない魔道士”が出てくるので、アスタやユノ、ノエルといった物語上の重要人物のレベリングはとくに大事かもしれません。
本作の魅力といえば、制作チームのこだわりがこれでもかと詰まったビジュアル。ワンシーンワンシーンが絵になるので、スクリーンショットの撮影にはまったく困りません!
もちろん、戦闘シーンも演出がド派手なので、ファンにはたまらないはず。画面を眺めているだけで没頭してしまいがちなメインストーリーですが、アスタたちの軌跡は強敵との戦いの連続だったということを忘れてはなりません。
それこそ、ダンジョンでのバトルになるマルスなんかはやられるたびにパワーアップしていく彼と何度も戦うことに……。よくアスタたちはこんな強敵を倒してきたものだなと。
わかりやすくて爽快感あふれるバトルシステム
バトルの仕組みはかなりシンプル。プレイヤーは、4人の魔道士をひとつのチームとして編成し、各魔道士は“速さ”の順番で行動していきます。場合によっては連続で行動できるパターンもあるので、先行プレイの段階では“速さ”は重要なステータスのように感じました。
魔道士は自分の順番になったときに、2種類の“スキル”、“必殺技”、“共闘技”の4つのいずれかの行動ができます。
【スキルI】
基本となる行動。とくにデメリットもなく、魔道士によっては特殊な効果がある場合も。
【スキルII】
一度使用するとリキャストにしばらく時間がかかる行動。スキルIに比べてダメージや範囲に優れた攻撃が多い。
【必殺技】
特殊なゲージを消費して放つ行動。それぞれの魔道士にとっての奥の手のような技。
【共闘技】
必殺技と共通のゲージを消費して放つ行動。必殺技に比べるとゲージの消費量は少ないが、さまざまな効果を持つ。なお、共闘の組み合わせは魔道士の配置によって決まる(1番手と2番手、3番手と4番手がタッグに)。
多彩な属性の魔法が飛び交う本作において、バトルの爽快感こそが華。魔道士ごとの特徴もバラエティに富んでおり、アスタだったらスキルIでデバフが解除できたり、ユノだったら範囲攻撃が得意だったり、ラックだったらダメージを増加させる“感電”のデバフを相手に与えられたり……とさまざま。
全員が魔法を使える世界が舞台になっているだけあって、どの魔道士も性能にはひと癖あるのでシナジーを考えるのも楽しそう。RPG好きな方はぜひ期待してほしいところ!
なお、各魔道士には3種類のクラスが用意されており、“根性”は“知恵”に強く、“知恵”は“技術”に強く、“技術”は“根性”に強いという3すくみの関係になっています。相性的に有利な場合は与えるダメージと会心率が増加し、逆に不利な場合は与えるダメージと会心率が減少してしまうので、こちらも編成を組む上で重要な要素になってきそうです。
絵画魔法を操るリル・ボワモルティエ。ランダムで相手にデバフ効果を与えたり、絵の中から出現した神の像に反撃をさせたりと性能面でも変幻自在で、原作での彼の魅力がしっかり落とし込まれいます。
ひとつひとつの行動がとにかく派手! 見ているだけでも楽しいですし、ゲームをスムーズに進めたいという場合は演出を短縮することもできます。
どの魔道士もユニークな性能を持っている本作ですが、それは敵も同じ。強力な敵と戦う前には戦力の増強が欠かせません。
そこで戦力増強の手段の1つにあるのが“チャレンジ”やワールドマップ上の戦闘ステージ。ピース獲得の近道となる好感度レベルを効率的に上げられたり、レベルアップに必要な経験値をゲットできるアイテムを集められるものなど、戦力増強の手段も多岐にわたっています。
また、戦力を増やすためにはガチャで新たな魔道士をゲットするのも大事! 【SSR】には魔法騎士団団長など、強大な魔力の持ち主が揃っているので心強い仲間になってくれるはず。一方でガチャの中には「そのキャラクターも仲間にできるの!?」というような、ファンのツボを突くようなキャラクターもいるので、こちらも注目を。
「フッハ」という独特な笑い声でおなじみのセッケもしっかり仲間にできます。スキルIIの「キャノンボール」に挑発効果がついているのもさすがというか……。
また、ガチャではシーズン限定の魔道士が登場する模様。今回の先行プレイでは、新学期>をテーマにしたアスタなどを仲間にすることができました。
彼らに関してはガチャから排出されるだけでなく、“運命の扉”で提示されたミッションをこなすことで獲得することが可能! ミッションはかなり大変そうでしたが、期間限定の強力な魔道士を任意で仲間にできるのはユーザーライクなシステムという印象です。
ほかにもパズルのピースのように枠にはめていくことで各魔道士のステータスを向上させる装備の取集や、スキルのレベルアップ、コスチュームの収集などやりこみ甲斐も十分。
先行プレイの段階でも、期間限定のイベントボスとのバトルや、ストーリーモードで倒した強敵との再戦、さらにはPvPのアリーナなどコアコンテンツも多数用意されていたので、魔道士を鍛え抜いてそれらのコンテンツにチャレンジするという楽しみもありそうです。
先行プレイでは、魔力を暴走させたノエルに関するエピソードの期間限定バトルも。ノエルがアスタを認める名シーンにつながる思い出のシーンがまさかこういう形で登場するとは……。
美麗なグラフィックに迫力満点の演出、そしてコアユーザーには欠かせないやり込み要素の充実と、先行プレイの段階でも奥深さを感じさせてくれた『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』。原作の世界観からしてRPGという形式に合わないわけがありませんし、また本作ではその魅力を十全に引き出してくれそうだという期待感が持てる先行プレイでした。
『ブラクロモ』事前登録開始!
『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』の事前登録がスタートしています。事前登録特典も用意されていますので、この機会にぜひ登録してみてはいかがでしょうか!
(C)田畠裕基/集英社・テレビ東京・ブラッククローバー製作委員会
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