価格を抑えめでゲーミングPCを選びたい……今オススメの機種5選+1【電撃ベストバイ2022】

宮里 圭介
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 進学や就職、引っ越しなどで、環境が変わる季節。これを機に、新しいことを始めてみようと考える人も多いことでしょう。そんな“新しいこと”のひとつとして気になるのが、PCゲーム。

 遊ぶだけならPlayStation 5やXbox Series X、Nintendo Switchといった家庭用ゲーム機で十分なことが多いですが、PCゲームの魅力は、ダウンロード販売が充実していること。大型タイトルからインディーズまで揃う「Steam」が有名ですが、これ以外にも、『フォートナイト』や『サイバーパンク2077』を扱う「Epic Games」、『オーバーウォッチ』や『ハースストーン』の「Battel.net」、『Apex Legends』の「Origin」といったように、多数のPC向けゲームプラットフォームが利用できます。


 とくに海外のタイトルに強いので、話題作をいち早く遊びたいというなら、PCゲームはかなり魅力的に感じるでしょう。もちろん、日本の大型タイトルも負けてはおらず、最近では家庭用ゲーム機だけでなく、PC向けにもリリースされることが増えました。

 多くのゲームを楽しみたい人にうれしいのは、予約やセールでの割り引きがあるほか、旧作が低価格でラインアップされているなど、価格面でも魅力があること。とくにセールは強烈で、60%オフや100%オフ(無料!)なども珍しくありません。

 学習や仕事でどうせ自宅にPCが必要になりますし、新しく購入するならゲーム環境も含めゲーミングPCで統一してしまうというのもアリでしょう。

 ただし、PCゲームを楽しむには、それなりの性能が必要です。性能が低いと画面がガクガクしてしまい、とてもじゃないですが満足に遊べません。場合によっては、起動すらできないこともあります。

 どんなゲームも快適に動き、4K(3840×2160ドット)でも余裕で遊べるハイエンドゲーミングPCが購入できるならそれに越したことはありませんが、こういったゲーミングPCは40万円越えも珍しくなく、そう簡単に手が出せません。

 そこで狙い目なのが、フルHD(1920×1080ドット)で快適に遊べるゲーミングPC。具体的なスペックでいうと、CPUはCore i5やRyzen 5といったミドルクラス、GPUはGeForce GTX 1650やRTX 3060などのエントリー~ミドルクラス、メモリーは16GB以上といったものです。多くのゲームをインストールしたければ、SSDは500GB以上、できれば1TB以上あるのが理想です。

 これ以外の部分は、ノートPCとデスクトップPCのどちらを選ぶかで少し話が変わりますので、おすすめ機種の紹介と一緒に、どういった点に気を付ければいいのかを解説していきましょう。

ノートPCで手軽にゲームを楽しみたい!

 ゲーミングノートPCのいいところは、置き場所の確保や面倒なケーブル接続の手間がいらないこと。簡単に移動できるので、リビングへと移動してテレビに接続して大画面で遊んだり、友人の家へと持ち出し、オフラインでパーティを組んで楽しむといったことが簡単にできます。

 ただし、冷却能力や供給電力に限界があるため、似た型番のCPUやGPUを搭載していても、デスクトップPCほどの性能は出ません。また、後からアップグレードするというのが難しく、購入時の構成のまま使い続けることになります。そのため、予算に余裕があれば、可能な限り上位スペックのモデルを選んでおく方が、長く使えます。

 製品選びのポイントとして忘れてはならないのがディスプレイ。とくにFPSではフレームレートが勝敗に大きく影響してくるため、高フレームレートをしっかり描画できる、高リフレッシュレートのディスプレイを搭載しているものが理想です。具体的には、120Hz以上の表示に対応しているモデルを選ぶのがいいでしょう。もちろん、FPS以外のゲームでも高リフレッシュレートで描画できれば、それだけ滑らかで気持ちのいい動きになります。

コスパ重視のエントリーモデル

日本HP Victus 15(AMD) 価格.com限定 Ryzen5/512GB SSD/メモリ16GB/FHD 144Hz/RTX3050搭載モデル

主な仕様
【CPU】AMD Ryzen 5 5600H
【メモリー】16GB
【ストレージ】SSD 512GB
【グラフィックス】NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop
【ディスプレイ】15.6型(1920×1080、144Hz)

 多くのゲームをプレイできるだけの実力がありながら、10万7770円という安さが魅力の1台です。この価格ながらディスプレイも144Hzの高リフレッシュレート対応で、FPSまでしっかり楽しめるのがうれしいところ。予算に余裕があれば、CPUにRyzen 7 5800H、GPUにGeForce RTX 3050 Tiを採用した上位モデル(11万9800円)もあるので、こちらを選んでおくといいでしょう。

長く使える高性能

ASUS TUF Gaming A15 FA506QM(FA506QM-R7R3060W11)

主な仕様
【CPU】AMD Ryzen 7 5800H
【メモリー】16GB
【ストレージ】SSD 512GB
【グラフィックス】NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop
【ディスプレイ】15.6型(1920×1080、144Hz)

 高性能を実現するため、高度な冷却システムを搭載したゲーミングノートPC。高性能なCPUとミドルクラスのGPUを搭載しながら、14万9800円と価格が抑えられているのがポイント。これだけのスペックがあれば、長く愛用できること間違いなしです。ゲーム性能にこだわりたいならこちらがおすすめ。

17.3型の大迫力画面!

マウスコンピューター G-Tune P7 [Windows 11]

主な仕様
【CPU】Intel Core i5-12500H
【メモリー】32GB
【ストレージ】SSD 512GB
【グラフィックス】NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop
【ディスプレイ】17.3型(1920×1080、144Hz)

 ノートPCながら、17.3型という大きなディスプレイを搭載している珍しいモデルです。迫力ある画面でゲームを楽しみたいというのであれば、非常に魅力的。価格は18万4800円と他より少し高めですが、メモリーが32GBに強化されるため、ゲームだけでなく写真や動画編集といった趣味用途にも使いたいという人におすすめです。

<番外>ポータブルゲーミングPCもある!

Valve Steam Deck

主な仕様
【CPU】AMD APU(Zen 2)
【メモリー】16GB
【ストレージ】64GB(eMMC)~512GB SSD
【グラフィックス】AMD APU(RDNA 2)
【ディスプレイ】7型(1280×800、60Hz)

 まるでポータブルゲーム機のように使えるゲーミングPC。性能が低く、遊べるゲームの解像度や画質に限界はありますが、屋内外を問わず、いつでもPCゲームを楽しみたいという人にピッタリな製品です。万人にすすめられるものではないため“番外”としていますが、価格は5万9800円~と安め。サブ機として気軽に遊べるPCが欲しいと考えているなら、いかがでしょうか。

将来のアップグレードも見越すならデスクトップPC

 デスクトップPCは別途ディスプレイが必要、というのがノートPCとの大きな違いです。そのぶん予算を残しておかないといけませんが、24型のフルHDディスプレーは、144Hz以上のゲーミングモデルでも2万円前後からあり、そこまで高くありません。また、画面サイズが豊富にそろっているので、さらに大きな27型や31.5型、40型以上を選ぶというのもアリ。大画面でゲームを楽しみたい人にピッタリでしょう。

 設置場所が必要で、気軽に移動できないというデメリットはありますが、そのぶん高性能だというのがメリットです。また、PCパーツの入れ替えが個人でできるため、PCを買い替えるより、はるかに少ない予算でゲーミング性能をアップグレードできるのが魅力です。目当てのゲームが遊べるギリギリのスペックで購入し、必要に応じて性能を強化していくというのもいいでしょう。

 ただし、このアップグレードは自己責任。メーカー製PCでも保証対象外となることが多いので、その点だけは注意が必要です。

旧世代パーツで安さを重視

GIGABYTE AORUS GPC-03V165C

主な仕様
【CPU】AMD Ryzen 5 4500
【メモリー】16GB
【ストレージ】SSD 500GB
【グラフィックス】NVIDIA GeForce GTX 1650

 あえて旧世代のCPUを採用し、コスパを高めたゲーミングPCです。旧世代と言うと安かろう悪かろうなイメージがありますが、実際の性能差はわずか。体感速度でいえば、正直、差がわからないレベルです。それだけの性能を持ちながら、8万5000円を切る安さは魅力といえるでしょう。

 ビデオカードはエントリークラスのGeForce GTX 1650となるため、タイトルによってはフルHDで遊ぶのが厳しい場合もあります。とはいえ、画質設定や解像度を落とせば十分な速度でプレイできることがほとんどです。

フルHD以上の解像度でも遊べる!

ドスパラ GALLERIA RM5C-R36T

主な仕様
【CPU】Core i5-13400F
【メモリー】16GB
【ストレージ】SSD 500GB
【グラフィックス】NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti

 ビデオカードのGPUとしてミドルクラスのGeForce RTX 3060 Tiを採用し、フルHDはもちろんのこと、更に高解像度のWQHD(2560×1440ドット)でのゲームプレーも可能な実力を持つゲーミングPC。17万4980円と価格は高くなりますが、不満なくガッツリゲームを楽しみたいという人なら、このクラスのゲーミングPCがおすすめです。

 購入時に仕様をカスタマイズできるので、メモリーやSSDを増量したいというのであれば忘れずに。

十分な性能のあるゲーミングPCで楽しもう!

 安いだけのPCを買ってしまうとPCゲームが快適に動かず、言葉通りの「安物買いの銭失い」になってしまいます。こういった後悔をしないためにも、購入前には必ずスペックをチェックし、十分なゲーミング性能があるか確認するようにしましょう。

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