GYAAR Studioインディーゲームコンテストのプラチナ賞は『Little Cheese Works』に決定!【電撃インディー#404】

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 3月4日に東京の武蔵野公会堂にて開催されたインディーゲームイベント“TOKYO INDIE GAMES SUMMIT”。

 本記事では、“TOKYO INDIE GAMES SUMMIT”のメインステージで実施されたプログラムの3つ目“第1回 GYAAR Studioインディーゲームコンテスト 支援作品大発表&スペシャルトークセッション”をレポートしていきます。

 本イベントでは、飯田里穂さん、Phoenixx代表取締役社長・坂本和則さん、バンダイナムコスタジオ代表取締役社長・内山大輔さん、バンダイナムコエンターテインメント第3IP事業ディビジョン765プロダクションエキスパート・坂上陽三さん、バンダイナムコエンターテインメントCX戦略室データマーケティング部データマーケティング1課マネージャー・橋本貴大さんらが出演しました。本ステージは、YouTubeでの配信も行われています。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

コンテスト審査員が語るインディーゲーム

 昨年末から募集されていたゲームクリエイター向けコンテスト“第1回 GYAAR Studioインディーゲームコンテスト”の支援作品を発表する本ステージ。コンテスト審査員によるスペシャルトークセッションが展開されます。

 クリエイターをサポートする“GYAAR Studioインディーゲームコンテスト”に入賞すると、総額最大1億円の支援が行われます。さらに金銭面だけでなく、開発機材・環境の支援や、IP協創の支援などが行われます。

 GYAAR Studioの説明から入り、GYAAR Studioが生まれた経緯、若手育成についての経緯などが語られました。新人の研修でゲームを作らせてみたところ、非常にできがよく、実際に世に出したことがきっかけだったそうです。

 内山さんからは、「外部のクリエイターにもつながってもらいたい。目玉は賞金だけでなく、コンテストをきっかけに、みんなが集まる場所で、ディスカッションや出会い、混ざり合いの中から、世界に向けて戦えるアイディアが生まれるのではないか。そういうクリエイターの背中を押していきたい」と語られました。

 コンテストの経緯が語られた後、トークセッションが行われます。

 応募期間は1カ月半にもかかわらず、応募総数は209作品。企画書やアイデアのみ、リリースしているものはNG。難易度が高いとされるコンテストだったそうですが、応募作品が多く、坂本さんは喜んでいる様子を隠せません。

 審査するにあたってのコメントとして、内山さんからは、「海外からの応募も多く、うれしかった。天才か、変態かと思った。刺激をいただきました」。

 坂上さんからは「スピードが大変でした。作品が多くあり、ゲームとしての審査、書類上で10分20分で見るわけにはいかず、ゲームをしっかりプレイする必要がある。商業的なことはわかっているメンバーで審査していて、自分たちの熱意でゲームを作る、儲かる、儲からないではないゲームの熱意を感じました」。

 橋本さんからは「クリエイターではなくマーケティングの観点から、盛り上がりを感じています。本当にクオリティの高い作品が多く、率直に驚きました。支援ついても、一緒に作っていくのが楽しみです」と語られました。

 本コンテストは、1月25日に応募終了、2月中に3次審査までを行ったタイトなスケジュールで進行されました。審査にあたっての苦労話として、「手分けして審査しましたが、労力はすごかった」、「ノートPCが支給されたがとても重かった」など、大事な話、砕けた話などが交えて解説されました。

 『塊魂』を例として、「普遍的、直感的なおもしろさはあるのか」といった、注目のポイントも解説。「『塊魂』も本コンテストに似ている生まれ方をした」など、いちユーザーとしても、興味深い話が展開されます。

 改善点としては、第1回の取り組みとして、これからフィードバックをいただき、今後の参考にしていきたいと語る出演者。ただ、締め切りやスケジュールに余裕があれば、という話でした。

プラチナ賞は『Little Cheese Works』!  入賞作品のコメントも注目

 本ステージでは、入賞作品の発表も行われました。

 「どれもキラリと光る……それどころか、ギラギラに光るなにかがあり、それを我々は応援したい」と語る内山さん。審査員の皆さんは、評価が割れてしまうこともあり、審査にも頭を抱えたようです。

 栄えあるプラチナ賞に入賞したのは、“Bubble Gum”の猫に見つからないようにチーズを運ぶするネズミたちのアクションゲーム『Little Cheese Works』です。受賞時に1,000万円、さらに今後最大2000万円の支援金が支給されます。

 Bubble Gumの古川さんも登壇し、「倒産寸前のわが社に栄光のある賞をいただいて本当にありがとうございます。このご恩は必ず返させていただきます。チームの皆さん、ものすごく安いお金で働かせて申し訳ないです。一緒に住んでいる寺内君、家賃を払ってくれてありがとうございます。ヒットさせて恩を返せるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」とコメントしました。

 選考理由は、「見た目がキャッチでかわいらしい」、「ゲームやチームへの熱い思いを感じた」、「作品も拡張性が高く、いいゲームになっていくのが想像できた」、「こういうクリエイターが世界に羽ばたいてほしいと応援したくなるだった」などであることが語られました。

 最後に、“第2回GYAAR Studio インディーゲームコンテスト”の開催が発表されました。また、合わせて“TOKYO INDIE GAMES SUMMIT”の第2回も発表。

 以下、入賞作品となります。

【入賞作品】
『Electrogical』
『スゴイツヨイトウフ ~とうふのアクション~』
『パーリィ・ナイトメア』
『Sky the Scraper』
『The Devil Within: SATGAT』
『Forgotten Fragments』
『Sea Sniffers』

 この先のインディーゲームの盛り上がりも期待できるようなステージイベントとなりました。

 クリエイターの方々は第2回に向けて、視聴者の方々は、第2回の入賞作品を楽しみに待ちましょう。今後も注目のコンテストとなっております!


©TOKYO INDIE GAMES SUMMIT運営事務局

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