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柔軟な発想×環境破壊で勝利を掴め! 新作チームFPS『THE FINALS』を先行体験

たく坊
公開日時
最終更新

 新作FPS『THE FINALS』のメディア先行体験会レポートをお届けします。

お堅いFPSはもう古い!? 発想と戦略が勝利のカギになるチームFPS

 『THE FINALS』は、基本無料のチームプレイFPSです。3人1組のチームを組み、環境ダイナミズムや建物の破壊を行えるので、プレイヤーの発想次第でマップが変化する自由度の高い作品となっています。

 メディア先行体験会はなんと日本だけでなく、韓国やスウェーデン、北米でも実施。疑似的な対戦を楽しめました。

 開発の“Embark Studios”は、『バトルフィールド』シリーズを手がけるDICEのメンバーが所属する開発スタジオです。開発スタッフの多くはシューティングゲームを楽しむシューターながら、FPSの可能性を見出そうとするメンバーとのこと。FPSの完成度としても期待できますね。

 そんな本作の魅力を一言で説明すると、“とても自由度の高いFPS”である、ということでしょうか。例えば、建物内の平面で戦う際、地面を破壊して敵チームを落下させることで、強引に有利なポジションを作り出すことができます。

 また、自由度の高さは、キャラクターのカスタマイズにも絡んでいます。本作で操作するキャラクターはプレイヤーがカスタマイズしたアバターとなるので、見た目はもちろん、装備・アビリティなどを自分好みにカスタムできます。

 FPSに慣れているプレイヤーであれば、自分のエイミングを武器にして戦えそうです。FPSに不慣れなプレイヤーでも、カスタマイズ次第では、経験者たちを倒していけるかもしれません。

 『THE FINALS』の世界観では、プレイヤーはゲームショー“FINALS”の出場者となります。富と名声、そしてスポンサーの支持を得るため、チームメイトとともに戦うということですね。

 戦場となるアリーナは、路地裏の多いフランスのモナコ、ビルが密集する韓国のソウルなど、あらゆるロケーションが用意されています。今回はこの2ヵ所で遊ぶことができました。

 ゲームの勝利条件は、より多くのキャッシュを獲得することです。

 キャッシュは、アリーナに目印とともに放置されている“キャッシュボックス”を見つけ、回収するキャッシュボックスを“キャッシュアウトステーション”に納品するキャッシュアウトステーションを制圧しているチームに定期的に配布されるなどといった方法で獲得できます。もちろん、プレイヤーのキルでも入手できますよ。

 大きな特徴としては、やはり環境の変化というところでしょうか。アリーナにあるものは持ち上げて投げられますし、ガスボンベを破壊すれば爆発を引き起こせます。さらに、時間帯や天候も変化していくので、ゲームの流れを変えるような変化が待ち受けることも。それら対応していかにうまく立ち回るかが、勝敗のカギを握ります。

とにかく動き回るFPS! 攻めと守りのバランスが楽しい

 使用できるアクションは、ダッシュ・しゃがみ(ダッシュ中にしゃがむとスライディング)・リロードなど。一般的なFPSのアクション操作はもちろん、アクションキーでオブジェクトをつかむ、あらかじめ設定したアビリティを使うなど、多くの操作が楽しめます。キーの割り振りは設定から変えられるので、自分でやりやすいように設定できるのも高ポイント。

 武器の種類も豊富で、キャラクターのサイズによって持てる武器が変わります。例えば小柄のキャラクターは、背後から攻撃すると非常に多くのダメージを与えられる近接武器“アサシンナイフ”、大柄のキャラクターは、豪快に攻撃できるロケットランチャー“RPG-7”……といったように、扱える武器が異なります。

これはやみつきになる……。時間を忘れそうになるハイテンポFPS

 実際に遊んでみると、かなりハイテンポで、まったく飽きずに遊び続けてしまうほどの魅力を感じました。やみつきとはこのことですね。

 ゲームが開始すると同時に、各チームはアリーナ上にある“キャッシュボックス”周辺に集合します。そこからは他のチームを倒すもよし、他のチームが戦っている間に“キャッシュボックス”を回収するもよし、弱った他のチームを狙い撃つもよし。状況に合わせて動いていきます。

 さらに、アリーナ中のほぼすべての場所に行くことができるので、建物の屋根の上、建物の中、建物のベランダなど、思わぬ位置から敵を狙うことも可能。「あれ、できるかな?」と直感で思ったことは、だいたいできる。それが『THE FINALS』です。

 そして後述しますが、あらかじめカスタマイズしたギアやアイテム、アビリティをフル活用するのが楽しい!

 筆者は素早い小柄のキャラクタービルドにして、背後からナイフで攻撃するギア構成を作り、トリッキーな戦略を主に使いました。アビリティで姿を隠すことができるため、場所がバレていなければ、スモークグレネード+アビリティで敵を仕留めやすいです。

 加えて、モナコは迷路のように路地が密集していたので、背後も取りやすい。うまく戦略がハマった感じが、ゲームに入り込ませてくれた要因でした。

 対戦中はとにかくド派手の一言に尽きます。戦場はグレネードやアビリティが飛び交い、爆発しまくりです。と思いきや、急に静かになり、いつの間にかキャッシュボックスの回収合戦が始まっていることも。目まぐるしく変わる戦況からは、1秒も目が離せません。

 ちなみに、キャッシュボックスやキャッシュアウトの場所にはアイコンがあり、こちらは常時表示されているため、迷子にはなりにくい設計になっています。

 キャッシュボックスをキャッシュアウトステーションへ持ち込むと、収入を獲得可能です。ただ、収入が入るまでに一定時間のタイムが決められています。触れたチームはそれまでに防衛しきれば収入を入手できますが、当然他のチームも入り混じるので、乱戦は避けられません。

 ギリギリで狙う筆者でしたが、他のチームも狙いどころは同じで一気に乱戦に。咄嗟に近くにある可燃性のガスボンベを投げ込んだら、自分もろとも大きな爆発が起こり、同時にやられてしまったことも。ハイリスクハイリターン! といったところでしょうか。

 ちなみに、減った体力は、一定時間被弾がなければ時間経過で回復します。敵の体力がいつのまにか体力が回復していることもありますし、体力がなくなってやられてしまっても、誰かが生き残っていれば、コインを投入して早い時間でリスポーン可能です。

 また、倒れた仲間に触れ続ければ蘇生させることができます。コイン投入時の「ガチャン!」というクレジット音が地味に気持ちがいいです(笑)。

 自由度が高いと何をしようか迷ってしまいますが、立ち止まっていては他のチームに遅れをとってしまいます。他のチームより先に行動し、有利にゲームを進めることが重要ですね。

カスタマイズに頭を悩ませる。個性が出るビルド

 本作の魅力の1つであるカスタマイズ。性能的には、大きく分けて3つのスタイルが存在します。

 まず1つは、小柄のサイズのライト。身軽な装備を持ち、近接戦闘向きの武器が多く、中遠距離での射撃戦には若干不向きです。その代わり、スモークグレネードやスタングレネード、姿を隠すアビリティなど、敵に近づくための武器が数多く設定できます。

 1つは、ミディアムという中くらいのサイズ。AKMなどの標準的なアサルトライフルをはじめ、爆発を期待できるポンプアクションのグレネードランチャーなど、幅広く対応できる武器セットを所持できます。

 最後に、大柄のサイズであるヘビィ。圧倒的な火力を持つ機関銃M60やRPG-7などの重火器に加え、バリケードを貼れるアビリティを使用できます。

 キャラクターのイメージで言うと、単純な撃ち合いは圧倒的にヘビィが有利な印象です。裏取り、キャッシュボックスの強奪などの動きはライトが有利で、そのどちらも器用にこなせるものの、ヘビィとライトほど特化した動きがしにくいのがミディアムというところでしょうか。

 どのキャラクターでカスタマイズ、プレイするかは完全にプレイヤーの自由です。筆者チームのライト3人と、向こうのヘビィ3人で撃ち合いになったこともありました。

 ただのシューティングではないことを念頭に置いて、ギアをカスタマイズすれば、より本作を楽しめそうです。

 ちなみに、見た目のカスタマイズ性もかなり高く、シャツやヘルメットはもちろん、グローブやバッグ、シューズ、エモートアクション、決めポーズなどのセッティングも可能です。プレイングだけでなく、見た目でも個性を出していきましょう!

 体験会では、元々3人でチームを組んでいたところもありました。わいわいと楽しみながら遊んでいる様子を見ていると、これから本作を遊ぶプレイヤーが楽しんでいる姿がよぎります。期待が高まりますね。

 もちろん、ソロでもチームの楽しさは十分に味わえます。キャッシュアウトを守る際、味方が2階と1階の警戒、筆者が入り口付近の警戒をするという連携プレイにより、守り切ることができたこともありました。

 普通の戦略ではない、本作ならではの柔軟な発想こそ醍醐味であると節々で感じます。一風変わったFPSを遊びたい人や、友だちとワイワイ楽しみたい人には特にオススメできる作品です!

 なお、本作は3月7日の20時よりグローバルβテストを開始予定です。興味がある方はぜひご参加を! Steamのウィッシュリストに登録しておけば、開始時に通知を受け取れますよ。

THE FINALS © 2022 Embark Studios AB. THE FINALS and EMBARK trademarks and logos are trademarks or registered trademarks of Embark Studios AB. NEXON trademark and logo are trademarks or registered trademarks of NXC Corporation. © 2022 Valve Corporation. Steam and the Steam logo are trademarks and/or registered trademarks of Valve Corporation in the U.S. and/or other countries. © 2022 Epic Games, Inc. All rights reserved. Unreal, Unreal Engine and their respective logos are trademarks or registered trademarks of Epic Games, Inc. in the U.S. Patent and Trademark Office and elsewhere. All other trademarks and trade names are the property of their respective owners.

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