【難読漢字】春に似ている“舂く”、どう読む?
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電撃オンラインの連載企画“難読漢字”。読み方が想像つかないほど複雑なものから、一見簡単そうだけど読みが難しいものまで、幅広く出題していくコーナーだ。
この企画は、“杠葉 啓二”が担当していくぞ。猫と一緒に暮らすしがない書道家だ。今回も「パッとは読めないかも」という漢字を紹介していくから、みんなで一緒に考えてみよう!
今日の問題は……
今回の出題漢字は“舂く”。“春”に似ているが、よく見ると違う漢字だ。
ヒントは〇〇〇く。“臼”という部首に注目して読んでみよう。
答え
正解は“うすずく”! これは読めた人も多いかもしれないな。
“舂く”は、夕日が山に入っていく様子を表す言葉だ。さらに、穀物を臼に入れて杵でついている様子を表す言葉でもある。かの有名な俳人・三橋敏雄の句で“舂く日靴屋は山へ帰りゆく”というものがあるぞ。
これは、日没とともに靴職人が山へ帰る様子と、靴の革を叩いてなめしている様子を描いているそうだ。革を叩く描写を穀物を杵でつく描写に比喩しているともいえる。じつに見事な句だな。
今後も難しい漢字を紹介していくから、更新をお楽しみに!
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