今ならわかる、ダッシュで7歩目。友と『熱血高校ドッジボール部』で必殺シュートの出し方を攻略した放課後【メモリの無駄づかい】
- 文
- 染谷 広人
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三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、『熱血硬派くにおくん』シリーズで、1988年にファミコンで発売された『熱血高校ドッジボール部』について紹介します。
『熱血高校ドッジボール部』とは
1980年代後半から1990年代前半、ヤンキー文化が残る昭和と平成の狭間で『熱血硬派くにおくん』は、小学生だった自分のまわりの男の子たちにとって大人気のゲームでした。そして、当時は小学校の休み時間はドッジボールで決まりというぐらい人気の遊びでした。
だからこそ『熱血高校ドッジボール部』の人気は非常に高かったです。くにおくんの世界なので普通のドッジボールではなく、ボールを当てて相手全員を倒すと勝利という、武闘派ドッジボールでしたけど(笑)。
まあ、馬上の敵に鉄球をぶつけて倒す『魁!!男塾』の怒馳暴流よりはマイルドなルールです。やられた敵は天使になってお空に還りますが、ぎりぎりセーフということにしておきましょう。
もともとはアーケードゲームだったんですが、ファミコン向けにキャラがデフォルメされて子どもにも遊びやすい難易度に変わりました。とくに対戦が熱く、友だちの家で一日中『熱血高校ドッジボール部』で対戦したのがいい思い出です。
必殺シュートの出し方を友だち同士で研究する日々
『熱血高校ドッジボール部』では、ダッシュ中とダッシュジャンプ中に特定のタイミングでシュートすると、ボールが敵を貫通する“かんつうシュート”や、ボールがナッツ状に変化する“なっつシュート”などのひっさつ(必殺)シュートを投げることができました。
その必殺シュートを投げられる特定のタイミングの研究が、当時の子どもたちにとって試行錯誤の毎日でした。ダッシュジャンプからの必殺シュートは、ジャンプの頂点に達する直前ぐらいでシュートすればよかったんですが、もう1つのダッシュ中の必殺シュートの出し方がわかりません。
今だとネットで検索すると、ダッシュして7歩目にシュートすれば必殺シュートになるのがわかりますが、当時はコート内いっぱいを往復しながらダッシュしてシュートだったり、コートの後ろからキャラ2人分を空けたところからダッシュしてセンターライン付近でシュートだったりと、いろいろな投げ方を研究していました。
ほぼ正解に近い方法から、まと外れな方法まで、その過程が友だちとの友情を深めていきました。ほかにも、はなぞのこうこうのなりたかだけ、ダッシュしないでジャンプ必殺シュートが投げられるのを発見した時も大盛り上がりでした。
本作はNintendo Switch、PS4、Xbox Oneでダウンロードできる『くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクション』のほか、“ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online”で、現在も遊べます。童心に帰りつつ楽しんでみてください!
染谷広人:リアル3歳の頃にファミコンと出会い、そのままゲームの神様に導かれて現在に至る。大人になってもゲームがやめられない中年の星を目指してます。
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