声優陣が選ぶ“『鉄血のオルフェンズ』らしさ”とは? 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』イベントレポ

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 バンダイナムコエンターテインメントのiOS/Android用アプリ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズG」リリース後、初となるスペシャルイベント「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 鉄の感謝祭」のレポート記事をお届けします。

『鉄血のオルフェンズ』のメインキャストたちが登壇!

 本イベントは「鉄血のオルフェンズG」のユーザーを対象とした、抽選制の無料招待イベントです。

 オープニングでは、三日月、クーデリア、ユージン、オルガの掛け合いが流され、会場がおおいに盛り上がりました。

 さらに会場からの大きな拍手に包まれて、河西健吾さん(三日月・オーガス役)、細谷佳正さん(オルガ・イツカ役)、梅原裕一郎さん(ユージン・セブンスターク役)、寺崎裕香さん(クーデリア・藍那・バーンスタイン役)、田中理恵さん(メリビット・ステープルトン役)、松風雅也さん(ガエリオ・ボードウィン役)が登壇!

 豪華声優陣によるタイトルコールとともに、イベント開始となりました。

アプリの人気コンテンツ『サイドストーリーズ』の生アフレコを実施

 最初のコーナーは、豪華声優陣が生アフレコを行うリーディングライブ!

 アプリ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズG」内のコンテンツ、『サイドストーリーズ』の一部を再構成した特別な脚本に、生で声優が声を当てていきます。

 1本目のリーディングライブは、短編“鉄華団の入団面接”。河西さん、寺崎さん、細谷さん、梅原さん、田中さんがアフレコに参加しました。


 “鉄華団の入団面接”は、オルガが留守中に鉄華団の入団面接を行うユージンとメリビットにスポットを当てたショートエピソード 。

 アプリ配信初期に実装された『サイドストーリーズ』で、オルガがユージンを副団長に指名した理由が語られるシナリオで、キャラの掘り下げが好評を呼びました。新団員として入団したザック・ロウの入団理由も描かれます。

 筆者はすでに一度読んだシナリオではありましたが、やっぱり生のアフレコは臨場感が違う! 会場全体の息を飲むような雰囲気が伝わってきました。最後の田中さん演じるメリビットの一喝するようなセリフに、素に近い「すみません」というセリフを返す細谷さん、梅原さんが印象的でした(笑)。


 さらにリーディングライブでは、短編“ヴィダール前夜”の生アフレコも実施。こちらのアフレコには、松風さんが参加します。

 このシナリオは、ガンダム・ヴィダール開発中の一幕が描かれるショートエピソードで、仮面の男ヴィダールこと、ガエリオがメインになるシナリオ。ガエリオの戦場に赴く覚悟が描かれます。

 リーディングライブではゲーム映像も上映。ガンダム・ヴィダールの試作機テストに挑むガエリオの鬼気迫る演技が見ものでした。


第1期 第2クールEDテーマ「STEEL-鉄血の絆-」の生ライブ!

 続いては、歌手のTRUEさんがステージに上がり、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第1期 第2クールエンディングテーマである「STEEL-鉄血の絆-」を歌唱!

 歌のイメージにあった希望を感じさせる作中の印象的なシーンも流され、会場は熱気に包まれました。

 国内のファンに向けて「STEEL-鉄血の絆-」を初めて歌うというTRUEさん。ライブ終了後は作品の印象や歌に込めた想いを語りました。

 TRUEさんは、『鉄血のオルフェンズ』にこれまでのガンダムとは少し違うなという印象を持ったらしく、とても残酷で、自ら戦いに赴かねばならない戦争孤児のみんなにどんな音楽を送ろうか悩んだとのこと。その想いを歌詞に込めた結果、強く真っすぐな気持ちを込められたということです。

メインキャストにとって『鉄血のオルフェンズ』とは? “鉄の同窓会in有楽町”で思い出話に華が咲く!

 ライブのあとは、メインキャストによるトークイベントが開催。作品の思い出やアフレコ中の裏話が語られました。

 久しぶりに集まるというメインキャストたち。このメンバーが一堂に会するのはアフレコ以来とあって、振り返りトークに話が弾みました。

 トークテーマとして、事前にキャストには“『鉄血のオルフェンズ』らしさとは?”というアンケートを実施。それぞれのアンケート結果とその理由をテーマに、キャストたちがクロストークを実施しました。

 田中さんが選ぶ『鉄血のオルフェンズ』らしさは、“男の友情と、成り上がっていく下剋上” 。散っていった仲間に対して意地を見せる少年たちの男気に惹かれるとのことです。その答えに河西さんは「メリビットさんは大人として、鉄華団のみんなを見守りながらも言えないこともある…難しい立ち位置の人だったなと思います」と語りました。寺崎さんも「メリビットさんは大人としての視点を持つ人。あの人の視点があったからこそ、鉄華団の切なさが鮮明になった」と、しんみりと語ります。

 松風さんが選ぶ作品らしさは“生き様”。単なる勧善懲悪の物語ではなく、キャラクターごとに行動の理由があり、正義があるのが魅力的で、それが生き様に還元されているのが「鉄血のオルフェンズらしさ」だと語りました。

 寺崎さんの考える作品らしさは“オルガの熱”。「オルガが鉄華団のみんなを引っ張るシーンが好き!」と熱を持って語り、その例としてアニメ25話でオルガが鉄華団に「こっから先に死んだヤツらは団長命令違反で俺がもっぺん殺す!」と檄を飛ばすシーンを上げました。また寺崎さんは、オルガの熱と三日月の冷静さの対比に作品らしさを感じるとのことです。

 梅原さんが作品らしさに考えるのは“生き抜こうとする意志”。大人のような政治的な動きができない、未熟で不器用な生き方しかできない少年たちの不器用さ こそ、鉄血のオルフェンズらしさだと語りました。なかでも、三日月の指示を聞いて、生きるために、そして仲間を生かすために行動するようになったユージンに感動したとのこと。

 そして細谷さんが選ぶ作品らしさは、オルガの最期のシーンと「止まるんじゃねえぞ」のセリフでした。

 「何かに挑戦したことのある人や、今まさに挑戦している人にはその言葉の意味を深く感じられると思う。『鉄血のオルフェンズ』はこれまでの宇宙世紀の中で描かれてきたガンダム作品に対して、ある意味での反旗を翻して、新しい視点で物語が始まっていて、オルガ達も、それまで自分たちを支配していた大人たちに対して反旗を翻したところから彼らの物語が始まっている。新しいものが、多数派に挑む姿をこの物語は伝えたいのだと思う。『止まるんじゃねぇぞ』というセリフは誰に向けられているのかな? と考えた時に、この作品のクリエイターだったり、この作品を好きでい続けてくれる皆さんだったり……そう考えたら、すごいセリフだなと。『どんな時でも粋がって、カッコいいオルガ・イツカじゃないといけねぇんだ』のセリフのように、一度カッコつけたらカッコつけ続けてほしいというか。好きでい続けてほしいと思いました」と、作品を語る細谷さん。

 そして改めて、「批判や反対意見が沢山あった作品だけど、新しいことを始めればそれは当たり前に出てくるものだと思う。これから先もこの作品は自分の代表作のひとつだし、それが誇らしいです」と語りました。

 また松風さんはこの「止まるんじゃねえぞ」につながる一連のシーンについて「オルガのダイアログとモノローグが入り混じるのに違和感がないのはすごい!」と演技についても賞賛し、会場からは拍手が巻き起こりました。

 主演である河西さんが選ぶ作品らしさは“少年たちの生きる世界、生きるための道”というもの。

 『鉄血のオルフェンズ』について聞かれたとき、まずはバルバトス登場シーンが描かれるアニメ第1話を見てくださいと言ってきたという河西さん。「少年兵たちの生きざま、生きるためには泥水をすすってでも進むという覚悟が見える第1話にすべてが詰まっています」と語り、第1話のインパクトにはメインキャスト一同も同意を返しました。

 松風さんに三日月を演じるうえでの苦労話を聞かれた河西さんは、アニメ第1期の収録時点では吐きそうなくらい体調が悪くなって演じていたと裏話を語ります。「重圧もあって、三日月に振り回されていたけど、アニメ第2期が始まってからは(周りのキャストのおかげで)なんの心配もいらずに飛び込めた。幸せな空間でした」と思い出を語りました。

 テーマトークのあとは、リーディングライブに関する感想を語りあうメインキャストたち。久しぶりにキャラクターを生で演じたことについて、梅原さんは「アフレコ当時より年齢を重ねたので、変なところで余裕感が出てしまったら嫌だなと思っていました。昔は何も考えずにユージンを演じられましたが、今は意図的にやらないといけないのが逆に難しいですね」と語りました。また田中さんは「朗読の経験が少ないので、本当に緊張しました!」とのこと。

 「みんな楽しそうにやっているのに、僕は一人だけのライブで大変でした(笑)」。と語る松風さん。アプリ版とは異なる特別な台本で、同じシーンを久しぶりに演技したことについては「同じシーンでも台本が大分違うと思うので、アプリで見る場合はそこにも注目してください。ただ多分、今日の演技のほうが上手かったですね(笑)」と冗談交じりに語りました。

クーデリアがシミュレーションでタマミと対戦!? 『サイドストーリーズ』の新エピソードVTRが上映

 会場では、特別にサイドストーリーズの初出し映像も公開!

 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント(以下、ウルズハント)』に登場したタマミとラフタやアジーの掛け合いが描かれたあと、シミュレーションでクーデリアとの対決という驚きのストーリーのようです。

 また寺崎さんによると、クーデリアは少し変わったモビルスーツに搭乗するとのこと。実装時はその見た目にも要注目です!

生駒里奈さん(ウィスタリオ・アファム役)からのサプライズ映像が到着!

 さらにサプライズとして、『ウルズハント』で主役のウィスタリオ・アファムを演じる生駒里奈さんからのビデオメッセージが到着! ウィスタリオを演じた感想や作品の魅力について語りました。

 声優に挑戦してみて、声優の持つ技術のすごさを感じたという生駒さん。「一個一個のシーンが魅力的で、ウィスタリオの頑張る姿に励まされました。俳優とは違う、声優ならではの難しい部分を体験できてありがたかったです。今後の展開にも期待してください」と語りました。

『ウルズハント』の主題歌を歌うRe:Endによる生ライブ!

 さらに『ウルズハント』の主題歌「The Over」を歌うRe:Endによる生ライブが開催。迫力あるライブパフォーマンスで、会場のボルテージがマックスに!


 今回が初ステージというRe:Endの二人。『ウルズハント』のオープニング映像に合わせて圧巻の歌唱力を披露しました。

 Re:Endの二人は「The Over」について、「アニメ第1期を見たときに作った曲。自分たちの気持ちと鉄華団の物語がリンクした部分があったおかげで、ぶれることなく曲が書けました」と語りました。

イベント最後には花江夏樹さん(ビスケット・グリフォン役)からのメッセージも!

 イベントの最後には、登壇したアーティストやキャストによるメッセージも!

 細谷さんは、「同窓会みたいで楽しかったです。今日は、『鉄血のオルフェンズ』を好きでいてくれている皆さんの前で、自分の感じていたことを伝えることができて嬉しかったです」と伝えます。

 その後、河西さんから、ビスケット役の花江夏樹さんの「“水星”の草場から見守っています」という『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に出演されている花江さんならではのユーモアあふれるメッセージが届けられ、会場は笑い声に包まれます。そして河西さんは「また久しぶりに作品を語ることができてうれしいです。今まで応援してくれた人たちに感謝ですね」とお礼のメッセージをもって、イベントは終了となりました。



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