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レビュー:Switch版『ダンジョン オブ ジ エンドレス』はローグライク+タワーディフェンスで忙しいけど楽しすぎる沼ゲー【電撃インディー#415】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、墜落した宇宙船を舞台に、脱出を目指すローグライトゲーム『ダンジョン オブ ジ エンドレス Dungeon of the ENDLESS』を紹介します。

 本作『ダンジョン・オブ・ジ・エンドレス』は、2014年にPCで登場したインディーゲーム。今年3月2日に待望のNintendo Switch版が発売されました。今回は、そのNintendo Switch版を使用してのレビューとなります。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

ローグライク&タワーディフェンスが見事な融合!

 本作は、ローグライクとタワーディフェンスを融合させたSFダンジョン探索RPGとなっています。

 基本的には、全部で13フロアあるダンジョンを探索し、さまざまな施設を建てて襲いくる敵を迎え撃っていく、タワーディフェンス型のゲームです。

 そこに、プレイするたびにフロアのマップが変化し、倒されるとすべて最初からという、ローグライクの要素を加えた内容となっています。そして、この2つの要素が見事に融合しており、互いに昇華しあって新しいプレイ感覚を生み出している作品です。

 ローグライク、タワーディフェンスが好きな人なら確実に楽しめるゲームといえるでしょう。もちろん、両方好きなら、より一層楽しめるかと思います。

最初に宇宙船とヒーローを選んで攻略開始!

 全体的な流れは、最初に舞台となる宇宙船と、操作するヒーロー(囚人)を選択して指示を出し、ダンジョンの探索、敵の撃破、装備や資源の収集、資源を使っての施設建設などを行っていきます。

 そして出口を見つけたら、襲いくる敵を撃退しつつ脱出すればステージクリア。これをフロア分繰り返していきます。

 選択した宇宙船ごとにダンジョンで発揮される効果が異なります。同様に、選択したヒーローもそれぞれ能力が違い、多彩なスキルを持っています。宇宙船ごとにどのヒーローを使うかが、戦略の1つとなってくるのです。

ローグライク的なダンジョン探索!

 本作の基本的な目的は、ダンジョン(墜落した宇宙船)から脱出することです。まずやることは、そのダンジョンのマップ探索。扉を指定することでヒーローを動かし、部屋がどう繋がっているのかを確認していきます。

 部屋での探索ではさまざまな資源が手に入るほか、各部屋に電源を通すことで施設を建設することができます。

 また、ゲーム開始地点にはクリスタルと呼ばれるエネルギー装置が存在しています。最終的に出口を見つけ、このクリスタルを持って脱出すればOKです。

 そして部屋ごとに、商人との売買や宝箱の発見、仲間の雇用など、さまざまなイベントがランダムで発生。良いイベントだけでなく、モンスターの襲撃など悪いイベントもあるので、常に緊張感のある探索を楽しめます!

 探索では、アイテム、装備品、ヒーローなど、すべてがランダム。遊ぶたびに未知のダンジョンが生成されていきます。発生するイベントも多く、次の部屋に何があるかのドキドキ感は、まさにローグライクゲームの面白さを凝縮したような感じで、とても楽しいです。

タワーディフェンスとしての面白さも秀逸!

 ゲーム中は探索だけしていればいいというわけでありません。ダンジョン内では、クリスタルを狙って多くの敵が襲ってくるので、防衛する必要があります。

 ヒーローは複数仲間にすることができ、個別で指示できるようになっています。誰かを守りに置き、誰かを探索させるといった、配置の戦略も重要です。

 また、各部屋に防衛、攻撃、援護、生産など多彩なモジュールを建築できるのですが、モジュールはクリスタルから通電しないと意味がありません。

 何をどこに置くか、どうクリスタルから電気を繋いでいくかを決めていきますが、建設には資材が必要なので、それをどう集めていくか……。というように、とにかく考えることが多いゲームです。しかしそれが面白いのです!

出口を発見してからゲーム性が変わる!?

 出口を発見し、いざ脱出するためにクリスタルを持ち出すと、その時点で敵が襲ってきて、完全にタワーディフェンスゲームとなります。

 それまでにクリスタルから出口までの間、どういうルートでどう防衛していくか、これを考えるのが、本作のタワーディフェンスとしての面白さとなっています。

 守るべきクリスタル自体を動かさないとならないので、通常のタワーディフェンスとはまた違った戦略も必要になります。タワーディフェンスゲームとしても一味違う面白さになっており、個人的にはこんな遊び方もあったんだと感心しました。

色々なヒーロー(囚人だけど)が登場!

 探索では、ヒーローに指示を出していくのですが、基本的に攻撃は自動で行うので、煩わしい操作は必要ありません。

 また、ヒーローは最初に選択できるほか、ランダムでゲーム中に仲間になる場合もあります。その種類も豊富で、実に個性的! 全員囚人であるためか、設定もぶっ飛んでいます。

 攻撃力の高い奴、足の速い奴、強力なスキルを持っている奴などなど、それぞれ異なる特徴を持っています。

 彼らの特性や使えるスキルを覚え、何が得意かを把握することも大事になってきます。さらにヒーローは特定条件でレベルアップするので、彼らを強化していくことも重要。

 お気に入りのヒーローでクリアを目指すのもいいですが、最初にランダム選択にして、これも運に任せるプレイもおススメです。

アンロック機能で長く遊べる!

 ヒーローの多くがアンロック式になっており、長くゲームをやり込むことで増えていくというやり込み要素のほかに、舞台となる宇宙船も複数登場します。

 宇宙船によって永続的な効果が異なり、なかにはクリアが存在せずにエンドレスでゲームが続く上級者向けの宇宙船もあります。

 さまざまな条件でアンロックされていきますが、その条件も最初から見えているので、これらを目指してプレイしていくのも1つのモチベーションになってくれるはず。

今までにない斬新なゲーム体験をぜひ!

 ローグライトとタワーディフェンス、その組み合わせはなかなか刺激的なゲーム体験です。それぞれの面白さがしっかりと導入されているので、どちらのファンにもおススメ。

 また、基本はリアルタイムでゲームが進みますが、いつでもポーズできますし、ポーズ中に指示をだすことも可能です。タワーディフェンスが苦手な人も、問題なく遊ぶことができますよ!


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