『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』完成披露試写会イベントをレポート!【電撃PS】

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 書籍化、そしてTVドラマ化もされた、累計アクセス数1000万超の大人気ブログ「一撃確殺SS日記」。その感動の実話が『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』として6月21日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開! そんな光の戦士たち(プレイヤー)から注目を集める本映画の完成披露試写イベントが、5月23日に有楽町朝日ホールにて行われました。

 本映画は主人公の岩本アキオとお父さん(岩本暁)たちがメインとなる実写パートに、『FFXIV』のゲーム内映像が使われるゲームパートが差し込まれるという、斬新な手法で構成されています。舞台挨拶ではその実写パートに出演したアキオ役の坂口健太郎さん、お父さん役の吉田鋼太郎さん、アキオの同僚・井出里美役の佐久間由衣さん、アキオの妹・岩本美樹役の山本舞香さんが顔をそろえ、さらに野口照夫監督、山本清史監督(ゲームパート)が登壇しました。

  • ▲左から野口監督、佐久間さん、坂口さん、吉田さん、山本さん、山本監督(ゲームパート)。中央のモニタのキャラクターはゲストのマイディーさん。

 以下ではトークセッションで語られた、撮影のエピソードや映画にかけた想いなどを抜粋してお届けします。

岩本アキオ役:坂口健太郎さん

 ゲーム作品の映画をやると聞いていたので、最初は僕がゲームの世界に入ってお芝居をすると勘違いしていたんですよ。もちろん、ゲームとして『FFXIV』の主軸はありますが、父と息子という、ヒューマンドラマにとても気持ちが入りました。

 観ていただければわかると思いますが、僕(アキオ)と剛太郎さん(お父さん)はあまり言葉を交わさないんですね。父と子どもで主演をやらせてもらって、その2人があまり接触しない芝居はなかなか体験したことがなかったので、例えばアキオがお父さんの背中を見ている眼差し、目線などセリフじゃない部分は、大切に芝居しようと思いました。

 役作りという部分では、ゲームをプレイすることが劇中ではあったので、実際に『FFXIV』をプレイさせていただいて、すごく楽しい役作りでしたね(笑)。

岩本暁役:吉田鋼太郎さん

 TVドラマ版で僕が尊敬する俳優の故・大杉漣さんが演じていた役をやらせていただくということで、まずは身が引き締まる思いで、ものすごいプレッシャーというか、「大杉さん、ごめんなさい。僕がやらせていただきます」という気持ちでした。

 もちろん、TVドラマ版のファンの方がいらっしゃると思うので、「ああ、鋼太郎じゃなくて、大杉さんのほうがよかった」と、その方たちの期待を裏切らないようにしなくてはいけない。そう言われると僕も辛いですし、天国の大杉さんも辛いと思いますし。そうならないように、一生懸命やらないといけないと最初に思いました。

 あとはこう見えてじつはゲーマーでして(笑)。ファミコンが発売したときに最初に飛びついた世代なので、以外とゲームにはなじみが深いんです。『FF』も最初から最新作までずっとプレイしていて“とうとうついに来たか。『FF』に俺が出るのか!”という思いです(笑)。

井出里美役:佐久間由衣さん

“アキオに恋心を抱いている?”みたいな役柄ではありますが、アキオを応援したいという気持ちを一番軸にこの作品に参加せていただきました。最初に脚本を読ませていただいて、これは家族のお話が一番大きな軸だと思ったので、その周りで応援する人の気持ちの役割が、自分の役柄を通してできたらなと思ってやらせていただきました。

岩本美樹役:山本舞香さん

(坂口さんの「山本さんは本当に妹みたいなんですよ」という言葉に続けて)最後はおんぶをしてもらえるくらい甘えられる兄みたいな感じでした。カメラが回っていないところでも甘えられる父、兄、母という感じで、とくに役作りはしていません。なんか普通の女の子はこんな感じだろうなと(笑)。あとは何かいっぱい食べていますね。とにかく明るい子です。

野口照夫監督

 2カ月前はまだ撮影していました。普通は一年前くらいに完成しているんですが、映画ってこういう風にもできちゃうんだなと(笑)。あまりよくない前例を作っちゃったなと。でも、本日こういう場を迎えられてよかったです。ドキドキしています。

 でも、じつは本日一番ドキドキしているのは、事前にプロデューサーたちに観てもらったときに「ここは切れ」と、全会一致で指示された部分がありまして。僕も大人なので「わかりました」と言いいながら、1秒も切っていないんですよね(笑)。今日、本当にそこのシーンで笑いが1つも起こらなかったら、監督を辞めようかなというくらい、1人の男の人生がかかっています。だからちょっとでもおもしろいなと思ったら、クスッとでも笑ってほしいです。

山本清史監督(ゲームパート)

 映像がカッコイイのは、僕の腕というよりかは『FFXIV』がカッコイイからだと思いますが、この言い方は伝わるかすごく不安ですが、一昔前のCG映画みたいなんですよ。20年くらい前のCG映画はこうだよね、と詳しい方ならば感じてもらえる映像になっています。

 でもそれと違うのは、これが実際にゲームのなかでリアルタイムに起こり、どこかの誰かがプレイをしている映像をそのまま記録したものということ。本当に実写の撮影とやることはほぼ変わっていなくて、そこにカメラがあるか、照明があるかだけの違いです。動かしているのは自分ではなくキャラクターですが、お芝居には変わりはないので、その機微がちゃんと伝わるのかは不安ではありますね。

マイディーさんからのサプライズも

 さらにトークセッションでは、特別ゲストとして壇上のモニターに等身大でマイディーさん(ゲーム内でアキオが操作しているキャラクター)が映し出され、マイディーさんから映画完成のお祝いコメントが届くというサプライズも!

  • ▲マイディーさんが常に坂口さんを見つめるというツーショットは、会場から笑いも起こっていました。

 最後の挨拶では「いい映画だよね」「本当にいい映画なんですよ」と、2人で頷きながらコメントを述べた坂口さんと吉田さん。吉田さんは「実写の人たちとゲームの人たちが、1つの映画で観られるのは意外と斬新。頭のなかで想像しているよりも“あれ、こんなの初めて観た感”は強いよね」と見どころを熱く語っていました。

 また、坂口さんは「家族の話ではあるし、父親と子どもの話というのがすごく響くなと思います」と返すと、「映画は父と息子の設定ですが、例えば母とちょっと溝ができた人でも当てはめられるし、兄弟でも友だちでも当てはまるだろうし、そういう意味ではいろいろな方に観てもらって評価をもらえるとうれしい」と吉田さんが続けてアピール。

 さらに「僕と坂口君の絡みが少なくてしゃべることがあまりないのですが、お互いにしゃべり合わないけれども、じつはものすごく熱い演技合戦が行われていることに気付いた方はすごいです」と続けると、坂口さんも「クランクアップしたときは、とても濃い芝居をした感じがしましたよね。それがとっても不思議でした」とやり切った感を伝えていました。ぜひみなさんが演技にかけたその熱い想いを、劇場に足を運んでしっかりと受け取ってください。

(C)2019『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』製作委員会 (C)マイディー/スクウェア・エニックス

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