息子の野球熱を高めたい…あの野球漫画を読ませた結果は!?【逆境とは!】

そみん
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 どうも、そみんです。野球ほぼ未経験ながら、2022年の流行語にも選ばれた「村神様」は知っていた息子のたつまる(もうすぐ小5)ですが、ここ最近の日本代表の大活躍ににわか野球ファン度が増しています。

 今こそ、息子の野球熱を高めるチャンス! と、秘蔵の野球漫画のなかから自分が選んだのは……!

 ある意味、自分の魂の師匠の1人である島本和彦先生の『逆境ナイン』である!! はたして、この采配、吉と出るか凶と出るか。昭和のギャグ漫画、もといスポ根漫画が令和を生きる息子に通じるか……魔球・全力スペクトルばりに息子にぶつけてみます!

 ちなみに電撃オンラインには、“野球漫画おすすめ30選~王道・定番・話題作から変化球まで(2023年版)”を掲載しています。ちゃんと『逆境ナイン』も入っていて、うれしかったぞ!

そもそも『逆境ナイン』とは!

漫画:島本 和彦
巻数:全6巻
第1巻発売日:1990年2月1日
内容紹介(商品紹介ページより)
 校長室に呼ばれた野球部キャプテン・不屈闘志が、突然校長から野球部の廃部を命じられた。そこで彼は部の存続のために「甲子園大会での優勝」を宣言し、その決意の証明として、春の甲子園ベスト8・日の出商業を10日後の練習試合で倒すことを誓ってしまう。その日から猛特訓を開始したナインだが、試合3日前になって部員が次々と脱落していき……!?

きた…!! これが逆境だ!!! 息子の野球熱を高めたい。あの野球漫画を読ませた結果は!?

 さて、『逆境ナイン』1巻の最初のページをめくった息子の感想は……「なんか、絵が昭和な気がする」。なんて無礼な! 大先生に謝れ!!

 いらっとしながら問い詰めたところ、息子的には別に「古い」とか「下手」とかいうネガティブなことではなく、普段読んでいるデフォルメ調の漫画と比べて描写がリアルですごいという感覚だったようで。息子のボキャブラリーになかった言葉を当てはめていくと、どうやら「劇画っぽい(意訳)」ということでした。

 まあ、ちょこちょこいろいろな漫画は読ませているものの、確かにこういうリアル等身で線が太目で迫力がある漫画は読ませていなかったかも。

 いきなりそんな横道にそれつつ、先を読ませていくと……いきなり笑いをふきだすたつまる! まあ、笑いの沸点が低めの子ではあるけど、冒頭の校長からの「廃部だっ!!」を受けての不屈闘志のリアクションが面白かったようで。シリアスな絵柄からの突然のギャグというギャップに大爆笑していました。よかった……。こいつ、オレの息子だ。

 その後も、「これが逆境だ!!」と高笑いする不屈闘志を見て「くくく……」と笑いを続けるたつまる。ドリフコントも好きな子ですし、顔芸・リアクション芸に弱い傾向があるのかもしれませんな。

 このままギャグ漫画として『逆境ナイン』を読んでいくのかと思いきや、続く練習シーンの「その日からいつもの3倍の特訓が始められた!!」で、真顔になるたつまる。「真面目なシーンはつまらない?」と聞くと「いや……感動している」と、謎の答えが。え?

 ……自分はこのシーン、ギャグとして読んでいたのですが、純粋なたつまるは真面目な修行・練習パートとして読んでいたようで、「めっちゃタイヤを引っ張って走っててすごい」とか、全力ナインの迫力ある練習シーンに感動してしまっていました。お、おう……ここは「3倍ってw」と笑いながら、真面目であればあるほどギャグになると思っていましたが、ストレートに感動する人間がいたとは。漫画の読み方が下手なのか、まだ純粋なお年頃なのか……。

 そして、強豪・日の出商との練習試合まであと3日と迫るなか、山下がハンダゴテをつかんで右手をやけどし、数学で赤点をとった南が補習を受けることになり、そのほかのメンバーも次々とトラブル・アクシデントで試合出場ができなくなり……それでも「まだおれの、この左腕が残っている!!」と逆境に負けない不屈闘志の名場面へ。

 ここも素直に感心していたたつまるですが……「この日の出商対……クラスのひまな人…か……ふふふ!!」で思わずニッコリ。「いやいや、そんなこと現実にないでしょ」と、ギャグ漫画と現実を照らし合わせて苦笑するという、ある意味高度な笑いを放っていました。うーん、もうちょい国語の成績をよくして、読解力をつけさせなくてはならんかも。

 そんなたつまるも、レフトの古家くんが雨の中の練習がたたって風邪をひいたという悲報を聞いた時の不屈闘志の「これが逆境だ!!!(涙目)」でまた爆笑。本当に顔芸に弱いな、こいつ。

 このあたりはギャグ的な演出が多く、終始、顔がゆるみっぱなしのたつまる。そして、出場できる選手が自分とキャッチャーだけとなり「もうお前しか、頼れるものはないんだ!!」と自分の左腕に語りかけた不屈闘志の腕が……寝ぼけたキャッチャーに踏まれて脱臼(だっきゅう)することに(笑)。このシーンのテンポのよさ、自分は何回読んでもふき出すのですが、たつまるもニッコリ大爆笑!

 真剣に不屈闘志をかわいそうだと言うのかと思いましたが、そこまでのギャグシーンの流れもあって、正しく笑っていました。人間、こうやって漫画の読み方を覚えていくわけですな。

 ……これで息子の野球熱が高まるか、非常に不安になってきましたが、本人に聞いたところ「なんか野球が好きになってきたよ! 部活とか見学に行こうかな」と前向きなコメントが。ほんとかよ!? てっきりギャグマンガ家になりたいとか、男らしい人生を送りたいとか、野球と関係がない部分の興味が増すかと思いましたが、読ませてみるもんですね、『逆境ナイン』!

 余談ですが、1巻後半での黒風ナインとの試合中にサカキバラ・ゴウ先生から飛び出した「それはそれ! これはこれ!」は瞬間的にたつまる的流行語になったのですが、それはまた別のお話で。

 引き続き島本和彦先生の漫画を読ませて、息子に「男とは何か」を教えていこうと思います。次は『炎のニンジャマン』かなあ……。やべ、野球漫画の話しからズレちゃいましたね。まあ、それはそれ、これはこれということで。
(『ドラベース』あたりも読ませたいなあ)



そみん:どんなゲームでも美味しくいただく雑食ゲーマー。「ここに二枚の板がある!! 「すすむ」「にげる」どっちかを選べ!!」の二者択一には、昔から勇気づけられてきました。


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