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『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』レビュー&攻略Tips。フォースを駆使しジェダイとなれ!

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 本日発売された『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』はその名の通り、『スター・ウォーズ』を題材としたゲーム。

 『スター・ウォーズ』ファンには言うまでもない話ですが、『スター・ウォーズ』には主軸となる映画作品が8作品(もっとも新しい3部作の完結編が12月20日に公開)、その他スピンオフ映画、CGアニメ、ゲーム、コミック、小説etc...と、多数のメディアで展開されており、広大な世界……もとい、宇宙が広がっています。

 本作は基本となる映画の『エピソード3/シスの復讐』の直後を描いており、“オーダー66(*1)”による大粛清によってジェダイ・オーダー(*2)が崩壊してしまったあとの物語が展開されます。

 ということからもわかる通り、本作のストーリーは原作の映画を知っていたほうが楽しめるのは間違いありません。一応『スター・ウォーズ』を知らなくても遊べるクオリティの作品ではありますが、作中では『スター・ウォーズ』の世界の話や、ジェダイ(*3)とは何ぞやという話は補足されません。この記事では最低限の単語は用語集で簡単に説明しますが、基本的な知識は備えているものとして話を進めさせて頂きます。

 そのうえで、本記事では購入を迷っている人に向けて本作の魅力を語るとともに、『スター・ウォーズ』ファンとして嬉しいポイントなどを解説! さらに、いざジェダイ・オーダーの再建に挑まんとするパダワン(*4)たちに向け、ジェダイの心得を伝授していこうと思います。

ライトセーバーとフォースの組み合わせは最高! ジェダイらしさを追求する楽しみも!

 ジェダイの武器たるライトセーバー(*5)。おそらく本作をプレイする人の動機の多くが、ライトセーバーを振るい、フォース(*6)で敵を吹き飛ばし、ジェダイらしい一騎当千感を味わいたいというものでしょう。ブラスターを偏向しつつ前進し、行く手をさえぎるストームトルーパーを斬り倒すのは、確かにほかでは得がたい快感です。ですがそれが可能かどうかは、あなたの腕次第となります。

 映画でも描かれていますが、ジェダイは決して無敵の戦士ではありません。『エピソード2/クローンの攻撃』でのジオノーシスの戦いを思い出してみてください。捕えられたアナキン・スカイウォーカーたちを助けるために多くのジェダイが決起したものの、無限とも思えるバトルドロイドの群れの前で生き残れたジェダイは数えられるほどでした。

 確かにジェダイであれば、単体のストームトルーパーや、小型の原生生物には負けないでしょう。しかし複数で攻めてくるとなれば、話は違います。本作もそれに習ってか、対複数の戦闘では、ライトセーバーを振り回すだけの戦い方では(難易度次第ではあるものの)かなり苦戦を強いられるでしょう。

 ゲーム的な説明をすると、攻撃を受けたときに硬直時間があり、即座にガードに移れなかったり、転倒時でも無敵状態にならなかったりという仕様上、敵が複数いる状態では一度攻撃を受けると連続でダメージを受けてしまいがちだからです。

  • ▲目の前の敵にかまけていると、死角からブラスターの銃弾を受けてしまうことも。まずは己の身を守ることを考え、ガードを固めて反撃の機会を待つのがオススメ。

 映画ではストームトルーパーはいわば“やられ役”として描かれています。やはり映画の主役級は次元が違う強さなのか、本作のストームトルーパーはなかなか手ごわい相手です。スカウト・トルーパーですら、ライトセーバーの攻撃をしっかり防御するため、片っ端から切り捨てて進むというプレイは難しいのが現実です。主人公のカルは、まだ修行を終えていない身ということもあるのでしょう。

 そして本作の帝国軍には、さらに腕の立つ存在が登場します。かのダース・ベイダーが鍛え上げた尋問官(*7)はもちろん、彼女たちが率いているパージ・トルーパーも、ジェダイ狩りのための訓練を積んでいる精鋭兵です。つねに命の危険と隣り合わせの状況で生きている賞金稼ぎたちも手ごわい相手といえるでしょう。

 そんな敵が相手の場合、ライトセーバーを闇雲に振り回したり、ガードしたりしているだけでは勝てません。敵の攻撃をよく観察し、相手の攻撃をタイミングよくガードすることで発生する“パリィ”が攻略のカギとなります。パリィによって相手のスタミナを奪い、攻撃に転じる。これが本作のライトセーバー戦の基本となります。

  • ▲ジェダイたるもの、己を律し、忍耐強く敵の攻撃を待ちましょう。ガード(パリィ)の判定が発生するまで少し時間がかかるので、敵の攻撃が当たるよりも気持ち早めに入力しておくと成功しやすいと思います。
  • ▲敵が赤く光ったときは、ガード不能の攻撃を繰り出してくる合図。強力ではあるものの攻撃後のスキが大きいので、華麗に回避して反撃するチャンスです。

 ジェダイといえば、フォースの技も見逃せません。敵を押す“プッシュ”、引き寄せる“プル”の2つは多くの作品で目にすることができる、基本的なフォースの技で、もちろん本作でも使用できます。

 注目は敵や物の動きを遅くする“スロウ”! 『エピソード7/フォースの覚醒』の冒頭で、カイロ・レンがブラスターの弾を停止させたものに近い使い方です。カイロ・レンほど完全に停止はさせられないものの、敵の動きや弾速をかなり遅くできます。パダワンの時点でこんな芸当ができるのだから、カルのミディ=クロリアン値はかなり高いのかもしれません。

  • ▲スロウは攻撃チャンスを作り出すこともできますが、自分のライフ回復の時間を作るために使うのもアリ。通常であればライフ回復時は少しのスキが生まれてしまいますが、敵をスロウにしておけば安全に回復できます。

 これらのフォースアクションをどう使うかが腕の見せどころ。わかりやすい例では、プッシュで敵を穴に落としたり、プルで敵を引き寄せ、即席の盾として使ったりといったことも可能です。また、プルで引き寄せた物をプッシュで投げつけるといった複合的な使い方もできます。

 フォースを使うとフォースゲージが減少し、一定値以下になるとフォースの技を使えなくなりますが、ライトセーバーの攻撃やガードによってフォースゲージは回復します。戦闘時の乱発は避け、ここぞというときに使うと、よりジェダイらしい立ち回りができるでしょう。

  • ▲カルは経験値を得ることによって、さまざまなスキルを習得できます。最初は小さな生物や物しか押せないプッシュも、強化することで多数の人間大の敵を押し込むこともできるように!

 また、ライトセーバーによる攻撃には、フォースゲージを消費することで強力な攻撃を繰り出せるものも。単純にダメージが高い攻撃から、離れた敵にライトセーバーを投げつける“ライトセーバー・スロー”までさまざま! フォースゲージの使い方が、あなたのジェダイの戦い方を表していると言えるでしょう。

  • ▲敵を倒したり、探索物を発見したりすると経験値を得て、一定以上になるとスキルポイントを獲得できます。スキル強化の項目はカルが新しい技を覚えたり、道具を手に入れたりすることで増えるので、まずはストーリーを進めて項目の開放を目指すのがオススメ。

ジェダイの活動と意外と相性がいい謎解き要素を堪能!

 本作にはパズル系の謎解き要素があります。主人公の目的はジェダイ・オーダーの再建で、そのためには古代の神殿に隠されたある物を必要としているのですが、古代の遺跡といえば、絶好の機会といわんばかりにあらゆるゲームで謎解き要素が盛り込まれますよね。

 ジェダイといえばライトセーバーで戦っているイメージが強いですが、平時には膨大な知識が眠るジェダイ・アーカイブで学問の探求をして、深い知識を蓄えることに熱心な人物も多く、知識の探求者的な側面もあります。となれば、遺跡の探索などもしていそうに感じませんか?

  • ▲フォースによって仕掛けを動かせる場合は、オブジェクトが青く光ります。困ったら青く光る場所を探しましょう。なお、フォースを使わない仕掛けの場合はハイライトされないため、青い光に集中しすぎて本来の仕掛けを見逃さないように注意!

 仕掛けの多くは、その神殿固有のギミックをフォースの技を使って起動するというもの。基本的には、“そのステージで新たに登場した仕掛けを使う”ということを覚えておき、どうやったらその手段を実行できるかを考えれば解けるハズです。

 また、“同じオブジェクトに2種類以上のフォースの技を使える”ということも忘れずに。例えば、プルで引っ張ったオブジェクトが一定時間すると元に戻ってしまうなら、引っ張った後にスロウをかければ、戻るまでの時間を延ばせます。

  • ▲詰まった場合、一応BD-1にヒントをもらうこともできますが、場所によっては抽象的なヒントしかもらえないこともあるため、過度な期待は禁物です。

 謎解きそのものもおもしろいですが、ファンとしてはフォースを駆使して仕掛けを作動させるというその挙動が嬉しいですね。プッシュで脆くなった壁に穴をあけたり、恒例の手を払うような動作で扉を開けたりしていると、「俺、今ジェダイなんだ!」という気持ちがこみ上げてきます。

細かいところに喜びを見出せる、ファンならではの楽しみもいっぱい!

 ある程度ストーリーを進めると、いくつかの惑星を自由に探索できるようになります。完全新規の惑星もあれば、ほかの『スター・ウォーズ』シリーズに登場したことのある惑星もあり、そんな星を自分で見て回れるとなれば、ファン的にはワクワクが止まらないでしょう。

  • ▲『エピソード3/シスの復讐』で登場した、ウーキーの故郷・キャッシークや、ナイトシスターたちが住むダソミアなど、ファンにとっては興味を惹かれる惑星も、実際に探索することができます。
  • ▲『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場したドロイド、K-2SOと同型のセキュリティ・ドロイドなど、見覚えのあるドロイドやエイリアン種族なども多数登場。出会うだけで感激ものです。

 カルは触れた物品に残されたフォースの記憶を読み取れる能力を持っています。確定ではないものの、未来予知を行うジェダイはいましたが、残留思念のようなものを読み取れるのは、ジェダイでも特に珍しい能力。

 本作では、マップ中に点在するさまざまなオブジェクトの記憶を読み取ることで、その惑星でどんな事件が起こったのか、背景設定を知ることができるコレクション要素があります。物語本編には大きく関わらないため無視しても問題はありませんが、経験値をもらえるので、見つけたらチェックしておきたいところ。

  • ▲倒した敵や、マップの特定のポイントをBD-1にスキャンさせることで、さらに多くの情報が手に入ります。その惑星の生態系や現状なども読み取れるため、世界観を深く楽しみたい人は、探してみてはいかがでしょうか。

 なお、マップは最初からすべて行けるわけではなく、特定のアクションを習得することで行動範囲が広がります。行けなさそうな場所はすっぱり諦めて、先にストーリーを進めてしまうほうが効率的かもしれません。

  • ▲ストーリーを進めることで、BD-1も多彩な機能を取得! ワイヤーの移動や機械のオーバーロードで行動範囲を広げてくれるだけでなく、敵のドロイドをハッキングしてくれるなど戦闘でも役立つ存在に!

 ニッチながらも個人的に嬉しかった要素は、外見のカスタマイズ要素です。カルの外套や衣服、BD-1や母船となるマンティスのカラーを変更できるのですが、その中でも一番ファン的にグッとくるのはライトセーバーのカスタマイズ!

 これらのカスタマイズアイテムは、あらゆる場所に配置されているコンテナから手に入ります。自分のライトセーバーを自分の手で組み立ててこそジェダイですので、ぜひ多くのパーツを手に入れ、自分だけのライトセーバーを作ってみましょう。

  • ▲柄はいくつかのパーツに分かれており、さまざまな組み合わせを楽しめます。ライトセーバーの刃の色を変えられるのもアツい要素! アナタはブルーとグリーン、どっち派ですか?

 ジェダイとしてライトセーバーを振り回せるというだけで楽しいですが、プレイすればするほど『スター・ウォーズ』世界の新たな一面にのめり込んでいきます。

 全体的な世界観として見ても魅力的ですが、ジェダイ・オーダー再建を目指す仲間たちとの旅路は、ひとつの物語として楽しめますし、何より『スター・ウォーズ』伝統の“主人公とドロイド”による冒険中のかけ合いなどが、見ていてとても楽しいです!

 まだ購入されていない方は、ぜひプレイして、少しやんちゃなBD-1の魅力を味わいつつ、最高のジェダイアクションを楽しんでください!

『スターウォーズ』用語集

*1 オーダー66……ジェダイを滅亡に追い込んだ秘密指令。当時、行われていたクローン戦争において、ジェダイたちは銀河共和国の将軍としてクローン兵士を率いて参戦していたが、そのクローンたちにジェダイを襲わせる命令のこと。実は銀河支配の障害となるジェダイを排除するため、最初から仕組まれていた。

*2 ジェダイ・オーダー(ジェダイ騎士団とも)……ジェダイたちによる組織。ジェダイ・マスターたちが集うジェダイ評議会がジェダイの派遣などの全体の方針を決めたり、若きジェダイを訓練したりする。

*3 ジェダイ……銀河の秩序の守り手。フォースと呼ばれる不可視のエネルギーを感じ、扱うことができ、フォースを使うことで超能力や身体能力の強化を行える。光る剣、ライトセーバーを携帯し、一騎当千の力を誇っている。

*4 パダワン……ジェダイの階位の1つで、見習い中のジェダイのこと。一人前と認められるとジェダイ・ナイトとなり、功績を積むに従ってジェダイ・マスター、グランド・マスターと上がっていく。また、パダワン未満のジェダイ訓練生の子供たちを指すジェダイ・イニシエイトという階位も存在する。

*5 ライトセーバー……ジェダイの象徴的な武器。プラズマの刃を持つ光る剣で、ジェダイは自らのライトセーバーを自分で組み立てているため、デザインには個人の好みが大きく反映される。

*6 フォース……世界に存在する不可視のエネルギー。ジェダイはフォースとつながり、操ることで物を浮かせたり、人の心を惑わせたりと、超能力のような力を使うことができる。フォースには暗黒面(ダークサイド)と呼ばれる側面もあり、怒りや憎しみなどの負の感情から扱うこともできるが、強力な反面コントロールが難しく、安易に手を出すと破滅を招くと言われる。

*7 尋問官……本作で、主人公の主な敵として描かれる相手。ジェダイの残党を狩るために存在する特殊部隊のようなもので、全員がダース・ベイダーによって訓練されたフォースの暗黒面の使い手。

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