クリアまでに二度挫折した『FF6』。味方がやられないと姿を現さないアレクソウルは小学生じゃわからないよ!【メモリの無駄づかい】

スズタク
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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズ6作目、『FFVI』についてご紹介。

『ファイナルファンタジーVI』とは

 言わずと知れた国民的RPG『FF』シリーズの第6作。すべてを焼き尽くした“魔大戦”から1000年後の世界を舞台に、主人公たちの群像劇が描かれます。

 スーパーファミコン最後の『FF』作品であり、ハードの限界を超えた緻密なドット表現は今でも語り草になるほど。最大14名もの豊富なパーティーメンバーと、それぞれに用意された魅力あふれる物語も見どころです。

 入手した魔石をキャラクターに装備させ、好きな魔法を覚えさせる魔石システムも特徴。また、大半のメンバーには瀕死時に使える隠し技があり、以降のシリーズ作における“キャラごとの必殺技”の礎も本作で生まれたといえます。

小学生の自分にはアレクソウルの倒し方を看破できなかった!

 人生で初めて遊んだ『FF』シリーズとなる『FFVI』。小学生だった自分は何から何まで手探りプレイで進めましたが、それでも夢中になっていたのを覚えています。

 しかし、そんな『FFVI』を初回プレイでエンディングまで到達できるほどお利口だったわけではなく……。攻略方法がわからず、挫折した経験が二度ありました! 具体的には世界崩壊後の夢のダンジョンで戦うアレクソウルと、ラストダンジョンである瓦礫の塔ですね。

 瓦礫の塔に関しては、仲間を集めていなかったところにパーティー分割を突きつけられて早々に諦めたのが理由ですが、アレクソウルはガチで突破法がわからなくて泣きそうになりました。

 知らない人のために説明すると、アレクソウルというボスは戦闘開始後すぐに“ヒューリー”で味方の誰かにとりつき、その味方が戦闘不能になるまで姿を現さない特殊な敵なんです。同時に出現するお供の敵は倒しても即座に復活するため、ギミックを理解しないと永遠に終わらないバトルをするハメに……。

 アレクソウルのセリフの「お前の身体に、のりうつってやる! そして、お前が死をむかえた時に、私は、またこの姿を現すだろう!」にヒントがあるのですが、まだゲーマーといえないキッズだった自分には理解がおよばず……。当時はたしかセリス、エドガー、マッシュの3人で挑んでいて、お供を“ブリザガ”や“しんくうは”で延々と倒しては「いつまでコイツら復活するんだろう?」と首を傾げていました。

 アレクソウルと戦う夢のダンジョンは、一度入るとクリアするまで外に出られなかったのもツラいところでしたね。まわりで『FFVI』を遊んでいる友だちもいなかったし、ネットで攻略情報を調べるなんてこともできなかったので、あのときは泣く泣くリセットボタンを押してしばらくゲームを封印しました。

 それから間を置いて瓦礫の塔で二度目の挫折を味わい、また月日がたってから三度目の挑戦でようやく『FFVI』をクリア。“ゲームを諦めて投げた”経験はほかにもありますが、本作以上の苦い思い出は後にも先にもない気がします。今でもアレクソウルのグラフィックを見ると、ちょっぴり動悸が早くなるくらいにはトラウマになっていたり……(笑)。

 個人的なネガティブエピソードを語ってしまいましたが、『FFVI』自体は文句なしの名作です。今から遊ぶならピクセルリマスター版が最適と思われるので、興味がある人や久しぶりに遊び直したい人はぜひ!



スズタク:RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。


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