『キラキラミラ』『NEEDY GIRL OVERDOSE』『GOODBYE WORLD』など、作家の強いメッセージに心が打たれた【ライターが選ぶ電撃インディー大賞2023_02】
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- カワチ
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4月23日(日)23:59まで投票受付中の、みんなが選ぶおすすめインディーゲームを決める“電撃インディー大賞2023”。
本記事では、電撃オンラインのライターによる電撃インディー大賞2023の1~3位と、各部門の投票例を紹介します。どんなタイトルが選ばれているのか参考にしてください。
電撃インディー大賞2023に1位としておすすめするタイトル
●『キラキラミラ 8人の遺伝子異常者と血の幽霊』
処女作ならではの作者の衝動と情熱が詰まった作品でした。閉じ込められた学校で生徒同士が議論をするという内容から、『ダンガンロンパ』っぽさを感じてプレイしてみたのですが、後半の展開は『キラキラミラ』のオリジナル要素が満載。本作だけが持つオンリーワンの魅力に惹かれていきました。
作者の熱意が詰まった作品でありながら、しっかり商業用の作品として作り込まれており、クオリティも高いです。500枚以上のスチルや読みやすく構成された文章のおかげで物語に集中できました。「これだからインディーゲームを漁るのは止められない」。そう思わせてくれる素晴らしい作品でした。
電撃インディー大賞2023に2位としておすすめするタイトル
●『NEEDY GIRL OVERDOSE』
古き良き掲示板時代のインターネットから現代のストリーミング文化まで、多彩なミームを詰め込んだ闇鍋のような作品でした。自傷や薬物の表現も多いので誰にでも勧めることはできませんが、本作のヒロインである“あめちゃん”はこの時代にこそ生まれた唯一無二のキャラクターということで注目です。
表ではインターネットエンジェルとしてオタクに媚びながら、裏垢では彼氏の“ピ”とイチャイチャしながら、オタクに毒を吐くあめちゃん。(アクの強い人物ですが、現実世界では、そんな“あめちゃん”のファンアートやPVがあふれており、彼女が愛されていることが分かります)
そんな“あめちゃん”の秘密はゲームを最後までプレイすることで、ようやく分かります。真相が分かったときは世界が反転するような衝撃がありました。ここまで批評性の高い作品はなかなかありません。ぜひ最後まで遊んでみてください。
電撃インディー大賞2023に3位としておすすめするタイトル
●『GOODBYE WORLD』
人付き合いが下手なプログラマーの蟹井とグラフィック担当の熊手という専門学校で出会ったふたりが、オリジナルのゲームを作るために奮闘するストーリー。しかしゲームはなかなか完成せず、生活のためにバイトをする日々で、パブリッシャーへの持ち込みも失敗……。ゲーム作りの大変さを本作で体感することで、ほかのインディーゲームをプレイするときの印象も変わるのではないでしょうか。
題材は“ゲーム”であるものの、社会と折り合いを付けられない蟹井はどんな仕事や生活をしている人でも共感することが多いと思います。人と人との繋がりや夢を抱いたときの初期衝動など、大事なものを思い出させてくれた作品でした。
アクションが気持ちよかった作品
●『Hi-Fi RUSH』
ビートに合わせて攻撃ボタンを押すとコンボが繋がり、攻撃力が増していくというシステムが爽快。1拍ずつ攻撃する“弱攻撃”と、2拍に一度攻撃できる“強攻撃”の2つがあり、これらを組み合わせて戦うので、しっかりリズムを刻む必要があるのも面白いです。
全体的に爽快感がありますが、リズムが完璧に決まったときの“Perfect”はとても気持ちいいです!
ゲームを進めることで新しいコンボだったり、攻撃をはじくパリィだったりと、ゲームを進めることで新しいアクションも追加されていくので、新鮮な気持ちでプレイを進められるのも高評価ポイントでした!
マルチプレイが面白いと思った作品
●『GIGABASH』
巨大怪獣やヒーロー、ロボットが大暴れするアクションゲーム。特撮愛の詰まった作品で、『ウルトラマン』シリーズがモチーフのメニュー画面や、怪獣の悲哀を描くストーリーモードなど注目すべき点は多いですが、やはり盛り上がるのはマルチプレイの対戦です。
ゲームは見下ろし視点の最大4人プレイ可能なアクションゲームで、各キャラクターごとに個性的なコンボや必殺技が存在。しっかり個性が分かれているので、怪獣やヒーローが夢の対決をしている雰囲気がたっぷりと味わえました。
ステージに転がっている武器や看板を拾って使うことができたり、1発逆転が可能な大技があったりとパーティプレイで盛り上がれる要素が満載。特撮好きの友人たちとプレイすれば、より盛り上がります。
DLCでゴジラ、メカゴジラ、ガイガン、デストロイアが参戦しているのも見どころ。モーションにもこだわりを感じるのでぜひ触ってみて欲しいです。
バッドエンドを堪能できた作品
●『いのちのつかいかた』
ゲームブックのようなRPG『いのちのつかいかた』は、突如として現れた巨大な竜に家族や同胞たちを殺されてしまった主人公の“ゴーシュ”になって旅をする内容。“命への執着”と“力への執着”というパラメーターがあり、どちらが高いかによって最終的なエンディングが変化します。
ゲーム部分は全体像の見えないマップを1マスずつ進んでいき、発生するイベントやバトルを攻略していくという内容。イベントのなかにはルーレットやダイスロールで結果が変わるものがあるので、何度プレイしても同じ結果にならないのがポイント。「ダイスさえ良ければ突破できる…!」と考えているときに限って大失敗して大量の敵が現れたりしておもしろいです。
何度バッドエンドになっても「ダイスの目が悪かっただけだ」と再挑戦したくなる魅力を持つ作品です。
コスパがよかった作品
●『Vampire Survivors』
ローグライク要素のある2Dアクションゲームですが、敵の攻撃を避けて可能な限り生き残るという単純なルールになっているので、休憩時間についつい遊んでしまう魔力があります。
最初はゆるやかですが、レベルが上がって装備が充実すると大量の敵が簡単に倒せるようになり、とても気持ちがいい! この快感が味わいたくてずっと遊んでいたくなります。選んだキャラクターによって初期装備やレベルアップ時のボーナスが異なるため、キャラクターを選べば新鮮に遊ぶことが出来ます。
ワンコインで購入できるので気軽に遊んでみた本作ですが、気付けば何時間も遊ぶほどハマってしまっていました。
記憶を消してもう一度遊びたいゲーム
●『OneShot: World Machine Edition』
“記憶を消してもう一度遊びたい”という時点ですでにネタバレなので、あまり語ることはできないのですが、「やられた!」という気分を存分に味わえるゲームになっています。
ゲームは、太陽が失われて徐々に崩壊する世界を救う“救世主”として目覚めたニコを導いていくパズルアドベンチャーとなっており、メタを用いたネタも満載。もともとPCゲームならではの仕掛けだった作品でしたが、コンソールでも遊べるように丁寧に移植されています。
『OneShot』のタイトル通り、“1度きりのチャンス”を体感できる作品。まさに記憶を消して遊びたくなるゲームというのは本作のためにあるようなもの。これ以上は語りませんので、ぜひみなさんの目で真実を確かめてみてください。
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。
“電撃インディー大賞2023”概要
投票期間:2023年4月23日(日)23:59まで
対象タイトル:投票者の方がこの1年間でプレイしたインディータイトル
応募資格:日本国内に在住の方
投票方法:“電撃インディー大賞2023”投票フォームより応募してください。1人1回の投票のみ有効となります(2回目以降は無効)。詳細は投票フォームをご参照ください
プレゼント:投票した方の中から抽選で3名様にAmazonギフト券3,000円分をプレゼント
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