レビュー:『Unheard ―罪の代弁―』は事件現場に残った声からヒントを集める新感覚推理ゲーム。耳を澄まして真相を暴け!【電撃インディー#443】

たく坊
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、505 Gamesが3月22日に日本語版を発売した、PS4/Nintendo Switch/Xbox One向け新感覚推理ゲーム『Unheard ―罪の代弁―』(2月20日からPC(Steam)版も日本語に対応)。そのレビューをお届けします。

 本作は、音声から得られるヒントをもとに、事件の解決を目指す新感覚推理ゲームです。自由に現場を移動して音声を探ることができる“声探”システムに、事件現場の音声を再現。音声から事件のヒントを得て、事件を読み解いていくことになります。

 本記事では、実際にプレイして感じたゲーム内のシステムや要素など、『Unheard ―罪の代弁―』の特徴や魅力について紹介していきます。

 電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

頭と耳を使う感覚にハマる新感覚推理ゲーム

 各チャプターで1枚の絵(事件現場)が用意され、その現場の中に入り、音声を聞いてヒントを集めていくのが基本的な流れ。集めたヒントから答えを導き出していきます。

 “声探”システムは、1部屋にしか効果を発揮しません。また、建物のロビーをはじめとした大部屋など、さまざまな人物がしゃべっている場合は複数の声が聞こえてしまいます。そのため、目当ての会話内容を聞き取るため、耳をこらす必要があります。

 事件現場は、警察署、美術館など、さまざまなシチュエーションが用意されています。事件現場のどこで、誰の話を聞くのかで、得られるヒントも変わるでしょう。

 例えば、警察署で容疑者が「弟の名前を使ってよく犯罪をしていた。麻薬については知らない」と証言したとします。別室では、その弟が「兄は自分の名前を使い、犯罪に手を染めていた。麻薬については知らない」と証言していました。

 兄から弟、弟から兄へ、順番に話を聞いていてもらちが明かない事件なのですが、兄に話を聞いている最中、陰で弟は麻薬取引についての電話をしていたのです。

 登場人物全員からヒントが得られる都合上、ポツンと1人でいる人物からも、実は重大なヒントが漏れる可能性もあるわけです。

 音声はいつでも、何回でも聞き直すことができるので、気になった部分は、とにかく聞いてみることで答えに近づきます。

 音声を飛ばすと、いきなり事件の真相を聞くこともあり得ますが、散りばめられたヒントをつなぎ、真相へとたどり着くのが本作の魅力。登場人物の会話からヒントがつながった時は、このゲームにハマった瞬間と言えるでしょう。

細かいところに手が届くストレスフリーなシステム

 本作は、ストレスフリーでゲームを進められるのが特徴。例えば、音声データを再生する際にシークバーを移動させれば、好きな時間に巻き戻し、早送りが可能です。

 また、2倍速ぐらいでの巻き戻し、早送りも可能となっています。会話の聞き逃しや、会話内容を忘れた時にも優しく対応してくれる、ユーザーフレンドリーなシステムです。

 ほかにも、ディスプレイを開いて音声を聞くことになるのですが、ネームタグにより、名前に関するキーワードが登場した際は、タグをはめ込めます。

 これにより「あれ、今しゃべっているのは誰だっけ?」、「今あの人はどこにいるんだっけ?」といった、細かいストレスが生まれにくい点も嬉しいところでした。

 音声からヒントを集めるという新しい遊びに加え、しっかり推理する楽しさも味わえる『Unheard ―罪の代弁―』。耳をすまして情報を集め、答えに迫っていく感覚は、ぜひとも推理ゲーム好きの方に遊んでもらいたいです。価格もリーズナブルで、1,500円以下で購入できます。

 最後に個人的な感想ですが、推理ゲームをプレイする際は、犯人を突き止めた時のセリフを用意しておくのがおすすめ。決めゼリフとともに、気持ちよく真相を暴きましょう!

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