馴染みのない世界でもどこか懐かしい『A Space for the Unbound 心に咲く花』は青春のほろ苦さも味わえるアドベンチャー【電撃インディー】

　電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、MojikenがSteamで配信中の『A Space for the Unbound 心に咲く花』をご紹介します。

　なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます！

舞台は90年代のインドネシア。行ったことがなくてもなぜか懐かしい

　本作は、90年代後半のインドネシアの田舎町を舞台としたアドベンチャーゲームです。主人公はアトマとラヤという、2人の高校生。

　2人は不思議な能力を持っていて、人の心の中をのぞき、干渉することも出来ます。この能力を使って謎を解いたり、時には人助けをしたりして、ストーリーが進行していきます。

　特別な能力を持っているとは言っても、2人はまだ高校生。10代の頃に誰もが持つような悩みや葛藤、家族との関係など、思わず自分の学生時代を思い出して色々な意味で悶絶してしまうような、等身大のストーリーが描かれます。

　舞台は90年代のインドネシアと、あまり馴染みのない世界だと思う方もいるかもしれませんが、不思議となつかしく感じられるような雰囲気が漂っています。

　登場する文化や食べ物など、聞いたことのない名前について調べてみるのも楽しく、新しい世界が開けていくような作品となっていますので、ぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。

高校生活の終わりと共に、ぼくらの世界も終わるんだ

　『A Space For The Unbound 心に咲く花』は90年代後半のインドネシアの田舎町を舞台にした、人生の一幕を切り取ったようなアドベンチャーゲーム。

　超自然的な力を手にした少年と少女の関係や、不安や絶望を乗り越えていくことの意味が、美しいピクセルアートを背景にみずみずしく描かれます。

　高校生活が終わろうとする中、ふたりの優しい高校生アトマとラヤと一緒に、自分を見つける旅へと出かけましょう。

　突然解き放たれた謎の超能力に存在を脅かされ、ふたりは町を調べてまわり、隠された秘密を解き明かさなくてはなりません。

　そしてお互いのことを深く知り合い、やがては世界の終わりと対峙することを強いられます。

　90年代のインドネシア郊外を思わせる田舎町で、愛おしいストーリーに心を奪われ、色鮮やかなピクセルアートの世界を存分に探検してください。

　90年代へタイムスリップ。あの頃のインドネシアの空気に触れよう。

　ちょっぴり不思議な事件が起きる、インドネシア郊外の長閑な田舎町を探索しよう。

　町の人たちに声をかけ、触れ合い、彼らの話に耳を傾けよう。

　他人の心の中へ映画のように飛び込もう。

　Masdito "Ittou" Bachtiarが手がける美しい音楽をじっくり味わおう。

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