『ワールドダイスター』1話感想。息を呑む迫力の演劇シーンあり、「タカヒロさんやってくれたなぁ!」な仕掛けありで最高でした

カワチ
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 TVアニメ『ワールドダイスター』第1話“夢見る少女”のあらすじと場面写真を紹介します。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ワールドダイスター』第1話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

いやー、ラストにビックリしましたね!

 演劇を題材にしたメディアミックスプロジェクト『ワールドダイスター』のアニメ版がついにスタート! ボクは2月26日にTOHOシネマズ上野で開催された“TVアニメ第1話・第2話先行上映会”に参加しているので、内容を知っていたので、Twitterのタイムラインをニヤニヤしながら観ていました(笑)。

 先行上映会で、静香役の長谷川育美さんが1話のラストについてTV放送まで会場のファンといっしょに秘密の共有ができたことを喜んでいましたが、ボクとしてはず~っと言いたくて言いたくてしょうがなかったです。

 だって、ラストであんな展開が待っているなんて……ねぇ? タカヒロさんといえば、2014年のアニメ『アカメが斬る!』でも1話に驚きのドンデン返しがありましたが、2023年になって、またタカヒロさんに騙されてしまいました(笑)。急にドンデン返しがあるわけではなく、ちゃんと見直してみると、いろいろ伏線があるのもうまいところ。なおさら、「やられた~」という気持ちになってしまいます。

 さて、思わず第1話のラストシーンから語ってしまいましたが、改めて『ワールドダイスター』について。本作は、演劇が世界的ブームとなった時代を舞台にした物語です。数多の役者たちが演じ手の頂点である“ワールドダイスター”を目指して切磋琢磨していくことになります。

 第1話は鳳ここなが“ワールドダイスター”になる夢を追い、憧れの劇団“シリウス”の入団オーディションに挑もうとするところから物語が描かれます。

 センスのなさを理由に夢を諦めかけていたここなですが、親友の静香に背中を押されることでオーディションに挑むことに。静香が芝居をするシーンがありますが、「この作品は演劇シーンに本気なんだ!」と伝わるクオリティでしたね!

 そして、明るく人懐っこいものの、弱気になりがちなところがあるここなと、勝ち気で自信家な静香はいいコンビだと思いました。……そう、1話を最後まで観るまでは(笑)。

 オーディションへ向かう途中の上野駅でドイツ人のカトリナ・グリーベルが初登場。先行上映会では、演じている天城サリーさんはドイツ語を喋れるわけではないですが、ゲームアプリのキャストを務める鳥部万里子さんがドイツに留学していたため、彼女に発音などを教えていたことが明かされました。

 アニメを観ているとカトリナの自然なドイツ語で驚きます。いや、自分はちゃんとドイツ語を聴いたことがないからなんとなくの感想ですが(笑)。

 オーディションではシリウスの副主宰である柊望有が登場。演じているのが宝塚歌劇団雪組の男役というキャリアを持つ森なな子さんなということもあり、彼女の迫力とオーディションの緊迫感と伝わってきます。まさにハマり役といえましょう。

 また、2年生である柳場ぱんだと流石知冴も登場します。ぱんだはオーディション参加者を“逆盛り”してネットにアップするし、知冴は何故か流しそうめんを食べているし、笑ってしまいましたね。

 人魚姫のシーンを使用したオーディションでは次々に相手役である柊の演技に飲まれていくなか、カトリナだけは見事に主役の人魚姫の心情と所作を演じてみせます。演劇のシーンは画面越しに劇場の空気感のようなものまで伝わってきて、すさまじかったです。

 最後の挑戦者となったここな。彼女は柊ではなく唯一のダイスター候補とされている11歳の小学5年生・新妻八恵と演じることに。ほかのひとたちの演技のこともあり、自信を無くしてしまっている彼女ですが、オーディション前に観ていた静香の芝居を思い出し、その芝居を完璧に再現することで乗り越えます。このここなの他人の芝居を憑依できるという設定は今後の物語においても重要になりそうでした。

 オーディションが終了し、ここなの芝居に何かを見出す柊と八恵。しかし、彼女たちが見つめる帰宅するここなはひとりきりでした。誰かと楽しそうに話しながら帰宅しているのに、その隣には誰もいない。え? 静香って存在しないの? ここなってイマジナリーフレンド的なものなの? 疑問だらけですよね! 自分も先行上映会で1話を観たときは本当にビックリしました。

 確かに静香はひとりだけ名前だけで名字が無いし、ここな以外のキャラクターとはしゃべらないし、おかしいことがいっぱいありましたよね。いやー、いい感じに騙されました! もういちど最初から見直したくなるお見事な作りです。

 そして、続く第2話ですが、こちらもかなり必見の内容になっています。ぜひ、来週もリアルタイムでチェックしてみてください!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。



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