『シン・仮面ライダー』庵野秀明がMCを務めた舞台挨拶レポート。池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、森山未來が監督へ逆質問!

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 映画『シン・仮面ライダー』の大ヒット御礼舞台挨拶が4月9日に実施され、オフィシャルレポートが到着しました。

 以下、リリース原文を掲載します。

ご好評の感謝の思いこめて、大ヒット御礼舞台挨拶を実施

 3月17日18:00の公開以来、3月23日には未発表だったキャストやキャラクターが解禁後、その豪華キャストと個性的なキャラクター、それに加えて強烈なアクションと“人”を描く濃厚なドラマが詰まった追告映像など怒涛の展開を見せる映画『シン・仮面ライダー』。

 感想投稿キャンペーン等でも絶賛コメントや愛のこもったイラストが続々と投稿されている本作の好評に感謝の気持ちをこめて、本日4月9日に大ヒット御礼舞台挨拶を実施した。

 早速、本作を脚本・監督として作り上げ、本日はMCとして進行を務めることになった庵野秀明が登壇すると「本日、司会進行を務めます、庵野秀明と申します、よろしくお願いします、キャストの皆さんどうぞ」と監督の案内で池松壮亮(本郷猛/仮面ライダー)、浜辺美波(緑川ルリ子)、柄本佑(一文字隼人/仮面ライダー第2号)に加え、緑川イチロー/チョウオーグ/仮面ライダー第0号というキーパーソンを演じた森山未來が登壇。

 池松は、「これまで見てくれた方、何度も足を運んでくださっている方が僕のまわりにもたくさんいました。たくさん愛していただき、ありがとうございます」、浜辺は、「私のところにもこれまでとは違った深い感想が届いており、私自身も励まされております」、柄本は「今日は時間も限られるので短く伝えます。もっと見に来ても大丈夫ですよ笑」、森山は「他の3名と比べると、僕はそんなに現場にたくさん参加できたわけではなかったのですが、本当に濃厚な時間を過ごさせていただいたと思っております、仮面ライダーは老若男女 色んな方々に愛されていると思うのですが、こうしてまた愛していただけるのは素晴らしいことだと思います」と挨拶。

 早速監督から「現場どうでした?」と聞かれた森山は、「2週間ぐらいの撮影期間だったのですが、とても濃かったです。そしてスーツが、めちゃめちゃ汗はかくけど、皮膚呼吸できない感じで、すぐに身体が冷えていくのが大変だったです」と話すと監督は、「マスクもギリギリで、見える部分も少ないし、呼吸も難しかったと思う。本当にどうもありがとうございました」と感謝を伝えると、柄本も「衣装合わせの時に、監督が第2号のスーツのラインを1ミリ細くしたり、2ミリ太くしたりで、全然印象が違うっていうのをやられていたのですが、僕には全然わからなくて。でも出来上がったものを見ると非常にスタイリッシュになっており、これは格好良いものを目指していった形ですか?」と聞くと監督は、「50年前に元があるので、なるべくその印象を近づけたく、最後に登場するスーツもその幅にかなり拘りました。そこが肝なので」と回答。

 森山からも「オリジナルに対するリスペクトと、どういう風に更新するかのバランスって監督から見てどうでした?」との質問に監督は、「現場でも考えながら、ラッシュが上がった後に編集しながらも、どれだけ残して、どこまで削るかというのをずっとやっていました。50年前にも近づきすぎても面白くないし、離れすぎても面白くないし、初めて見た人があまり違和感を感じないよう、どうやって混ぜようかというのを最後の最後まで苦労しました」と試行錯誤したことを語った。

 続けて森山から、「仮面ライダーが立った瞬間に鳴る音が良いですよね」と言われた監督は、「あの音は、他の音を新たに入れようとしたのですが、オリジナルの音に勝てなかったです」と制作時のエピソードを披露。

 柄本も「あの音がかかると、ちょっと高揚感ありますよね。初号試写もこの劇場で見たのですが、1番最初のライダー登場のとこ、本当に格好良かったです!」と返すと池松も、「あそこの音楽の残し方とアップデートの仕方は、格好良いと思いました」と伝えると監督は「最初のマスクを被ったカットには拘ったので、光線の当たり具合も含め、なるべく原典と同じにしようと思いました。撮影してラッシュを見て違ったらその都度撮り直していたので、リテイクが1番多いのがあのカットかもしれません。池松君のスケジュールがある限り撮り直していました」と語った。

 そしてキャストから監督への逆質問のコーナーに。まず森山から、「シン・エヴァも終わって、シン・を冠にしたヒーローシリーズも一段落して、この先の構想はありますか?」と聞かれた監督は、「本当に次回作は決まっていないです。30数年ぶりに白紙の状態です」と回答。

 追加で柄本からも「今はないとのことですが、この作品の続編の構想とかありますか? 笑」と聞かれると監督は「企画は、これの脚本を書いている時からあり、最初に続編が可能なものにはしておこうと思っていました。現実的には白紙ですが、構想としては残っています。続編はもうタイトルも決めていて、仮面の世界と書いて、マスカーワールドと読む、石ノ森先生の原作を読んでいる方はすぐにピンと来ると思います。プロット的には、日本政府がSHOCKERのブレインという人工知能を開発して、政治家と官僚がSHOCKERに入って色々やろうと。それを仮面ライダー第2号が戦う。政府の男と情報機関の男は、政府よりなのでどうするかなど、そういう話も考えております」と衝撃の構想を答えると、柄本は「何年後かに見られます。がんばります!」と次回作への意気込みを見せた。

 次に浜辺からの「本作の魅力はたくさんありますが、どこが1番魅了されているところですか?」との質問に監督は、「自分が監督しているので、全部としか言いようがないのですが、最初からやりたかったのはラストシーンでした。地元(山口県)で撮影して、最後のテイクを選んだのですが、脚本書いている時から、あそこでやろうと思っていました。大抵の映画で1番好きなのは、スタッフロールに切り替わる瞬間なので、そこには拘りました」と回答。

 そして森山から「エンドロールで3曲流れましたが、選定理由はなんですか?」との質問に監督は「あれは自分の好きな曲を3つ入れようと思って選びました」と答えると返答。

 加えて池松から「公開4週目となりましたが、まわりの反応どうですか?」と聞かれた監督は、「自分の周りの反応で面白いと思ったのは前の作品の時にまったくスルーだった友達が、ものすごい熱量でメールくれるんですよ。なので、3本とも違う所の人に引っかかるようになったのは、良かったと思っています。

 でも熱量が1番あるのは今回ですね」と答えると池松も「僕の周りでも本当に熱狂して、号泣したとか、言われます」と周りの熱狂ぶりを嬉しそうに伝えていた。

 さらに柄本から「監督はお忍びで本作を見に行ったりしますか?」と聞かれると、監督は、「出来上がったら、もう見ないです。初号も見ていないです」と答えると、逆に浜辺は、「私はトータル3回見ています!まだもうちょっと行こうと思っています。次はグッズが売っている時間に行きたいと思っています。後、劇場でめちゃめちゃ嗚咽している人いて、嬉しかったです」と喜んで答えている姿が印象的だった。そして本作のデザインを務める前田真宏の書いた「仮面ライダー第0号」の特別イラストが初お披露目されると会場のボルテージは最高潮に。イラストを見た感想を森山は、「ありがたい、めちゃ嬉しいです!」と喜ぶと監督は「本編のデザインが投影されていて、後から書いているので正確です。上手だよね、よく描けているよね。これは中々すごいです」と絶賛した。

 最後に池松より、「お伝えすることは“映画を見てください。見ていただいてありがとうございます”、ということなのですが、これからもまだまだ上映は続きます。また是非会いに来てください。これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」、監督も「本当に現場は大変だったので、こうして直接皆さんにお会いしてお礼を言えて良かったです。ありがとうございましたとしか言いようがないのですが、監督としては皆さんにご覧いただき、良い感想をいただいて、本当に作って良かったと思っています。今日はこうして直接お礼を言うことができて、本当に良かったです。今日は僕個人として心救われました、本日はありがとうございました」と心の底からの感謝の想いを伝え、深くお辞儀をし、イベントは幕を閉じた。

映画『シン・仮面ライダー』全国最速公開記念 舞台挨拶 実施概要

日時:4月9日(日)※上映後イベント
会場:丸の内 TOEI
登壇者(敬称略):池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、森山未來、庵野秀明(脚本・監督)

©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

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