ロックマンのナビゲートに限定チップにアートギャラリー! ファン垂涎の『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』のレビューにプラグイン!!

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 カプコンから4月14日に発売されるNintendo Switch/PS4/PC(Steam)用ソフト『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』。そのレビューをお届けします。

 本作は2001年に新たな『ロックマン』シリーズとしてゲームボーイアドバンス(GBA)で発売されました。インターネットの世界を舞台に主人公の少年と相棒のロックマンが活躍する王道的なストーリーで人気となったタイトルです。

 縦3×横6マスの限られたエリアで戦う戦略性と、バトルで使用するチップを30枚1組のフォルダとして組んでいくカードゲーム的な面白さが魅力である『ロックマンエグゼ』シリーズは多くの作品が制作されました。

 今回の『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』はVol.1と2に分かれ、Vol.1には『ロックマンエグゼ』『ロックマンエグゼ2』『ロックマンエグゼ3』。

 Vol.2には『ロックマンエグゼ4』『ロックマンエグゼ5』『ロックマンエグゼ6』が、それぞれのバージョン違いも含めて10タイトルが収録されています。

 本作のSwitch版を一足先にプレイしたアンオフィシャルネットバトラーのライター・シューが本作の内容をお届けします。

3Dモデルのロックマンがナビゲート! しかも声付きで!

 GBA本体と一緒に買ってもらった最初のソフトが『ロックマンエグゼ』という、自分にとってとても思い入れのあるタイトル! しかも今回ナンバリングタイトルが全収録されるのですから、いちファンとしては感情の昂りが抑えられないほどでした!

 まず、ゲームを起動すると3Dモデルのロックマンがお出迎え。しかも声付きで! 声はもちろんアニメでロックマンの声を担当されていた木村亜希子氏のままとゲーム前から嬉しい要素の連続。

 この3Dモデルのロックマンはこちらをナビゲートしてくれる存在で、起動するタイトルやアートギャラリー、ミュージックプレイヤーなどを選択するとさまざまな反応を見せてくれます。

 セリフには「どのシリーズをプレイしようか」や「そろそろ掃除した方がいいんじゃない?」といった日常的なものから「暗転チップをカットインされた時ってさ、声が出そうになるよね!」といったメタ的なものまで多くのパターンがあります。

 PETとナビの関係を模してるだけでも感慨深いのに、まさかゲーム内の細かな所まで言及してくるとは思っておらず、当時ネットバトラーだった身として思わずニヤついてしまいました。

 そのほか待機中に限ったアニメーションパターンもあり、なんと歌まで披露してくれるサービスっぷり。さらにゲームクリア時とチップコンプリート時は別セリフで褒めてくれたりと、ゲーマー心理を理解したご褒美がしっかり用意されていたことにも感動しました。

設定画とBGM集のボリュームはプログラムアドバンス級!

 アートギャラリーでは膨大な数の公式イラストから設定画が収録。しかもこのイラストは個別に閲覧できるうえにズームもできるので、細かな部分もハッキリじっくり見られます。

 シリーズ別にカテゴライズされて閲覧しやすく、ここだけでも絶大な価値があるかと。とくにボツイラストや各キャラの衣装のこだわりなど細部を確認できるので、20年を経た今でも新たな発見があるかもしれません。

 ミュージックプレイヤーはシリーズ別で全楽曲入り。お気に入り曲を流すことも全曲リピートも可能と至れり尽くせり。個人的には曲名のタイトルを公式で知れるのが嬉しい点です。まさしくサントラ。

 ミステリーデータという項目では、イベントやグッズで使用されたアートが閲覧できます。今回収録されていない『エグゼ』シリーズのイラストが収録されているだけでなく、こちらもVol.1と2で違う内容が収録されていたりと、改めて今回の『アドバンスドコレクション』のパワーを思い知りました。

100倍バスターに配信チップのユニゾンで快適プレイ!

 ゲーム本編で一番の変化は、やはり高画質化フィルター機能による表現力。GBA当時のドット絵も懐かしさMAXで魅力的ですが、ドット絵が滑らかなフィルターONもオススメです。

 またゲーム画面の大きさを変更でき、Small、middle、Large、MAXの4段階のサイズから選べます。個人的には画面上部に余裕ができるGBAっぽいLargeを使っていました。最大サイズにすると画面上部いっぱいまで広げてくれます。

 背景の壁紙も変更できますが、こちらはVol.1と2で適用できる壁紙が異なります。ナンバリングタイトルの特色を反映した壁紙ばかりなので、雰囲気やタイトルにあわせて楽しんでいました。

 本編は当時となんら変わりなくプレイでき、BGMからバトルまでひたすらに懐かしいの一言。嬉しいのはバスターMAXモードが搭載されており、こちらでバスターの威力を100倍にパワーアップできるため、ストーリーがすんなり進められる点です。

 100倍にされるのはいわゆる豆鉄砲の部分だけで、チャージショットの威力は変化ナシなところが注意点。しかし、ロックマンのバスターの威力を上昇させることで1発200ダメージ、300ダメージと上昇していくので、よりスムーズなプレイが可能になっています。

 また、当時イベントや配布でしかゲットできなかった貴重なチップをゲームスタート時から一度だけ入手できるので、こちらもあわせてかなり快適なプレイが楽しめました。

 とくにVol.2では当時周辺機器の読み込みでしか入手できなかった改造カードが全収録されているので、ゲットできなかったレアアイテムを使える嬉しさもあります!

 ゲーム本編のプレイフィール、ボスの攻略法は本当に当時のままなので、あのコンボあのワザを記憶のまま使えるかと。そういう意味では、当時ゲットするのも大変だったチップの入手難易度もそのままなのも、ここまで色々尽くしてくれていたらご愛嬌かなと!

 ちなみにゲーム内にはトロフィーが用意されており、シナリオクリアやチップコンプリートなど条件はさまざま。Vol.1と2で異なるトロフィーが用意されているので、トロフィーコンプリートを目指してみてはいかがでしょうか。

まさにギガクラスチップ! 新機能満載の決定版コレクション

 ゲーム内外でさまざまな機能を追加しながらも、当時のプレイフィールをそのままにしているのが何よりも嬉しい点でした。

 個人的にはアートギャラリーやミステリーデータのイラスト集を眺めているだけでも、各キャラの立ち絵を模写したり、次はどのボスが出てくるのかとワクワクしていた当時の想いがよみがえってきます。

 僕のように当時ネットバトラーだった人には、上述したコンプリートによるご褒美やトロフィーなどのやり込みもあり、懐かしさで連日プレイが止まらないこと間違いナシです!

 また未プレイの方でも、チップを集めるコレクション的な楽しさや自分だけのデッキを組むカードゲーム的な面白さ。そして少年少女たちが奮闘する王道的なストーリーなど、名作『エグゼ』シリーズにこの機に触れてみてはいかがでしょうか。

 それでは最後に、バトルオペレーション、セット! イン!!





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