レビュー:波動砲&フォースは健在! PS5『R-TYPE FINAL 3 EVOLVED』は2Dシューティングの進化の極地!【電撃インディー#447】
- 文
- Go
- 公開日時
- 最終更新
電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、グランゼーラより3月23日にPS5で発売された横スクロールシューティング『R-TYPE』シリーズ最新作、『R-TYPE FINAL 3 EVOLVED(アール・タイプ ファイナル3 エボルブド)』を紹介します。
電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
往年の2Dショーティングが究極の進化!
本作は、1987年にアーケードで登場した横スクロールシューティングゲーム『R-TYPE』シリーズの最新作。
異形の生命体と戦うちょっとグロテスクな雰囲気と、うまくパワーアップさせながら進めていく戦略性、そして想像力を掻き立てる魅力的なバックストーリーなどで人気となり、今なお新作が登場する老舗シリーズとなりました。
最新作となる本作は、20以上のステージに加え、登場する機体はなんと100機以上という、すさまじいボリューム! シリーズのファンにとっては、まさに集大成といえる内容となっています。
なお、本作は前作『R-TYPE FINAL 2』に、PS5版の新要素を取り入れた内容となっています。新たな7つのステージに加え、『R-TYPE FINAL 2』の全てのステージを楽しめます!
『R-TYPE』の基本そのままに進化した作品
1987年に最初の作品が登場したとき、アイテムでパワーアップする通常攻撃に加え、長押しでエネルギーをチャージする“波動砲”、そして前後に取り付けることができるビット型のオプション“フォース”など、かなり斬新なシステムが取り入れられ、人気となりました。
その基本的なシステムは、今でも変わっていません。要素はとても多いのですが、プレイ感覚自体はほぼ変わっていないので、以前にシリーズをプレイしてきたなら、何の違和感もなく遊ぶことができます。
ちなみに、昨今の主流である体力ゲージ制ではなく、敵や弾に当たったら即終了というハードなシステムもそのまま。自機がすべて倒されるとゲームオーバーで、コンティニューは可能ですが、最初のうちは回数制限ありと、昔ながらのガチスタイル。そういったストイックさも魅力の1つとなっています。
フォースシステムが面白い!
そんな変わらないシステムで、とくに特徴的なのが攻撃と防御を同時に行えるオプション兵器“フォース”。この存在が、シリーズのアイデンティティの1つといえるでしょう。
フォースは自機に取り付け&放出ができるビットのようなもので、敵の弾を吸収できるうえ、接触した敵にダメージを与えることができます。
放出して勝手に戦わせるほか、自機の前後どちらにでも装着できるので、状況に合わせて状態を変えていくのがポイントとなります。
また、フォースは3段階に成長するうえ、攻撃は3種類あり、獲得したレーザークリスタルに応じて攻撃方法が変化します。どこで何色のレーザークリスタルに切り替えるか、そんな戦略も面白さの1つとなっているのです。
スペシャルウェポンでの強力な攻撃も
フォースについてはもう1つ、敵に接触させたり弾を防いだりすることで“ドースゲージ”が溜まり、満タンになるとドースゲージを消費することで強力な“スペシャルウェポン”を使用できます。
スペシャルウェポンは強力で、使うと爽快なのですが、ゲージを溜めるのは結構難しい!
自分の場合、変にゲージを溜めようとしてやられてしまうことが多かったです。でも、スペシャルウェポンを使えたときは派手なエフェクトとともに画面上の敵と弾を一掃してくれるので、爽快感抜群。もっとフォースをうまく使えるように精進したい!
シューティング初心者にもおすすめしたい
本シリーズは、元々結構ハードな難易度のシューティングでしたが、本作はシューティング初心者でも楽しめる、さまざまな要素が搭載されています。
まず難易度は、“PRACTICE”“KIDS”“NORMAL”“BYDO”“R-TYPER”と5つも用意されています。しかも、一番簡単な“PRACTICE”では、ゲームスピードを強制的に遅くする“SLOW”を使用することができるのです!
これが、とにかく便利。あまりシューティングが得意でない自分は、最初は“PRACTICE”で遊んでいたのですが、とにかく“SLOW”は初見時に役立ってくれました。
強制的に処理落ちのような状態を作り、ゲームをゆっくりにして回避できるので、それはもう、驚くほど楽になります。しかもこれが、無制限に使えるんです。
おかげで、落ち着いて弾を避けることができました。初心者だからといって、名作シューティングを敬遠することはないですよ。
さらに! ゲーム内で集められるポイントを使い、ゲーム内のショップでアイテムを購入すれば、波動砲のチャージ時間の短縮、倒されてもパワーアップ状態を維持など、さまざまなオプションを使えます。これだけ至れり尽くせりなのはなかなか珍しいですよね。
腕に覚えがあるならより難しくすることも!
自分があまりシューティングを得意としてないため、初心者向けについて重点的に語りましたが、もちろん難易度の高さも本作の魅力!
最高難易度“R-TYPER”以上のモードもあり、オプションで残機を少なくしたり、スペシャルウェポンを使えなくするといった“縛り”も可能。
腕に覚えがあるなら、とことん難しいゲームに挑むこともできるのです。自分の腕前に合わせて、どんな人にも楽しめる懐の深さには感心です!
ボリュームとやり込み度も深い!
最初は選択できる自機は3種類のみですが、さまざまな条件を満たすことで、使用可能な機体がどんどん増えていきます。
新たな機体を使うには、特定の素材を使って開発する必要があります。何度も出撃して素材を集め、自機を増やしていきましょう。
機体によって波動砲やフォースの性能が変わり、さらに武装やカラーリングなどをカスタマイズできます。
さらに今後のバージョンアップでは、世界中のプレイヤーとランキングを競い合う“競技制ステージ”といったオンライン要素も追加される予定。さらなる面白さをが期待できます。
グラフィックや演出も派手で、目の肥えた現代人でも十分楽しめる本作。それでいて昔懐かしい2Dシューティングの面白さを完全継承しているので、まさに2Dシューティングの正統進化といえる内容です。
昔遊んでいた人はもちろん、シリーズを知らない人も、ぜひこの作品で、2Dシューティングの面白さを堪能してください!
“電撃インディー大賞2023”が開催中!
電撃インディーでは、インディーゲームの中から最高のタイトルを決める“電撃インディー大賞2023”を開催します。
投票していただいた人の中から、抽選で3名様にAmazonギフト券3,000円分をプレゼント! ぜひ皆さんのおすすめのインディーゲームを教えてください。なお、締切は4月23日(日)23:59までです。
©Granzella Inc. "R-TYPE" is a trademark and/or copyright of IREM SOFTWARE ENGINEERING INC.
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
『R-TYPE FINAL 3 EVOLVED』公式サイトはこちら
『R-TYPE FINAL 3 EVOLVED』公式Twitterはこちら