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『アイマス』の新企画“vα-liv(ヴイアライヴ)”の候補生3人&勝股春樹さんへの質疑応答の内容を掲載

セスタス原川
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 4月14日20時に開催された、バンダイナムコエンターテインメントの新規アイドルプロジェクト“PROJECT IM@S vα-liv”の発表会。本稿では、メディア向けに行われた囲み取材の模様をお届けします。

 配信には、バンダイナムコエンターテインメントの狭間和歌子さんと勝股春樹さんが出演し、本企画の概要を説明していきました。


 本企画は『アイドルマスター』シリーズのアイドルとしてデビューするための、いわば公式研修生制度に当たる企画。さらに、配信という形を通してアイドルプロデュースの幅を拡張することを狙った挑戦的な試みです。すでに進行している“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト”の一環として、その中でもひと際特徴的な切り込み隊長と言える企画とのこと。

 企画の特徴は、視聴者参加型のアイドル育成公開オーディションが行われるところ。ライバー活動を通して視聴者(プロデューサー)の支持を集めることがデビューへの道となっていきます。逆に、支持を集めることができなければ期間終了と同時に彼女たちの活動も終了。結果を求められるアイドルのリアルな面もクローズアップされている企画です。

 この仕組みは、当時アーケード版として稼働していた『アイドルマスター』にはバッドエンドも用意されていたこともイメージされているとのことでした。

 また、“アイドルとしてステップアップできるのは視聴者の評価を勝ち取った候補生のみ”という部分がクローズアップされてしまっていることもあり、SNSなどでは、競争要素の強さを心配する声なども見受けられました。しかし、勝股さんからは「候補生全員がアイドルとしてデビューする可能性もある」とのコメントも。“3名の中から1名だけしかアイドルになれない”といった企画とは方向性が異なっているようでした。

 その他、配信で発表された本企画の詳細や、候補生3人のプロフィールなどについては、昨日公開した記事にまとめていますので、まだご覧になっていない人はぜひご一読ください。

配信を軸としたマルチなタレント活動を目指す“vα-liv”

 発表会の後に行われた、メディア向けの囲み取材。勝股さんへの企画内容に関する取材と、3人のアイドル候補生たちへの取材の2つをお届けします。

 まずは、勝股さんへの企画趣旨や経緯に関する囲み取材です。

――勝股さんの経歴を改めてお伺いした上で、そこで培った経験をどう『vα-liv』で活かそうと考えていますか?

勝股:改めて経歴をお話させていただきますと、約10年間でイベントを担当しており、他にもゲームの外のメディアミックスを中心に展開に携わってきました。そちらの経験を活かして、タレント展開を軸に360度ビジネスを考えています。

 僕自身も、過去に行った“THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆”からこの世界で活躍するアイドルたちの姿を夢見続けてここまでやってきました。今回は新しいアイドル候補生という形になりますが、新たな展開として皆さんに新しい楽しみを見つけていただければと思っています。

――今後プロジェクトが軌道に乗った際に新たな候補生の追加は考えていますか?

勝股:最初の1年間は基本的に3名で活動していく予定です。現状すぐには考えておりませんが、アイドル研修制度ですので、そういった取り組みも検討しております。

――本プロジェクトの立ち上げのタイミングや影響を受けたものなどを教えていただけますか?

勝股:やはり、コロナ禍の経験が大きいところです。当時“THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆”の“ENCORE”公演の開催を試みた際に、コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。

 その後“THE IDOLM@STER 765プロダクション所属 星井美希 特別生配信 in SHOWROOM”を実施したのですが、当時はゲームの世界の中で体験していくコンテンツが主流だった中で、配信を通してプロデューサーの皆さんと繋がり、新しいプロデューサー体験を提供できると感じました。その頃から配信の形で世界観を作っていたり、繋がることができたりといった可能性を感じ、現在に至ります。

――本プロジェクトのゴールと言えるアイドルデビューは、具体的にどういったことを示しているのでしょうか?

勝股:最初は候補生という形なので、プロジェクトに順じて活動することになりますが、アイドルデビューした暁には、いわゆるアーティストのようにCDリリースやライブなど、よりタレントと呼べる展開をしていくイメージです。

――既存のライバーさんは、コラボで成長していった印象があります。既存のライバーさんとのコラボなどは考えていますか?

勝股:もちろん、ライバー活動の一環としていろいろな方とコラボできるといいなと思っておりますし、ぜひ皆様とコラボできるように営業活動も行っていければと思っております。

――プロジェクト自体の評価につきまして、公式サイトに“いいね”数が表示されていますが、その他に予定されているものはありますか?

勝股:基本的には投票がわかりやすい指標になっています。他には、例えば今後の企画で、プロデューサーさんに参加していただくコンテンツも用意しています。総合的な部分で見ていただけるように、現在我々のほうで設計している状況です。

――概要の中で“アイドル昇格”と説明をされていましたが、昇格の審査の基準というのは明確にわかるようなものなのでしょうか?

勝股:オーディションの審査基準はオープンな形にする予定です。チュートリアル期間(※2023年4月がチュートリアル期間)が終わった後、皆さんに改めて詳細を発表した上でご参加いただくことを想定しています。

――アイドルマスターポータルを主に利用するということでしたが、YouTubeのスパチャ(スーパーチャット)はできるのでしょうか?

勝股:配信での活動を行うということで、配信を楽しめる要素は随時拡張していければと思っています。

――最初はスパチャはできないということでしょうか?

勝股:収益化の基準などもあるので最初は難しいところであります。そういったところを踏まえて、より配信を楽しめる要素は拡張できるように目指していこうと考えています。

――プロデューサー目線だとどこにお金を使えば還元されるのかが気になると思いますが、ほかのマネタイズについてはどのように考えられているのでしょうか?

勝股:タレント活動を軸にした360度ビジネスを展開したいと思っていますので、『アイドルマスター』シリーズとしては広まっている、グッズやデジタルコンテンツや音楽などを通じて、みなさんに楽しみを提供していく予定です。ここは、マルチIPを目指して多角的に行っていきたいと考えています。

 また、配信だからこそできる取り組みも考えており、そちらは順次ご案内させていただく予定なので楽しみにお待ちいただければと思います。

――ストリーミングを舞台にしたアイドル活動という中で、候補生の公開オーディションのスタンスをとった理由、狙いを教えてください。また、明確に活動期限を決めた理由もお聞かせください。

勝股:活動に関するところで言うと、やはりアイドル候補生がアイドルを目指す過程がドラマティックということで題材としました。結果的に近しい年齢の子たちがオーディションに参加していただいたという形です。

 1年の戦いにすると決めたのは、明確に展開の基準を作りたかったからです。期限を設けた理由については、それによって皆さんがわかりやすく、かつ臨場感を持って、納得のできる形でアイドルたちを応援できるのではと思ったからです。

――そこは既存のゲームを意識されているのですか?

勝股:もちろんです。アーケード版のハラハラする要素なども参考にさせていただきました。そこが『アイドルマスター』の魅力のひとつだと思うので、『vα-liv』でも表現したかったところです。

――『アイドルマスター』の他ブランドとのコラボは予定されていますか?

勝股:ほかの事務所のアイドルたちとのコラボは直近では予定しておりませんが、彼女たちも同じ世界線でアイドルたちを目指していく子たちなので、いつかご一緒できたらいいなと思っています。

「これが最後のチャンス」と思い臨むこれからの1年間

 続いては、灯里愛夏さん、上水流宇宙さん、レトラ(サラ レトラ オリヴェイラ ウタガワ)さんへの質疑応答の模様をお届けします。

――これからの配信活動で、配信者というと鉄板のネタみたいなものがあるかと思いますが、やってみたい企画はありますか?

灯里愛夏:特技の利きアイスもやりたいんですけど、自分でアイスをプロデュースして作ったものを2人に食べてほしいなと思います。毒見じゃないですよ!(笑)。私の好きなものを2人にも好きになってもらいたいです。

【PROJECT vα-liv】灯里愛夏 公式チャンネル:https://www.youtube.com/@TomoriManaka

上水流宇宙:私は利きアイスのような特技ではないんですけど、絵を描くことが得意なので、それを活かした企画をしたいですね……。絵しりとりとかですかね?

【PROJECT vα-liv】上水流宇宙 公式チャンネル:https://www.youtube.com/@KamizuruCosmo

レトラ:アイドルは体力がめちゃくちゃ要ると思うので、腹筋何回できるかチャレンジみたいな身体を張る企画もしてみたいです。

【PROJECT vα-liv】レトラ 公式チャンネル:https://www.youtube.com/@UtagawaLetora

――尊敬する“先輩”を教えてください。“先輩”の解釈はお任せします。

灯里愛夏:私は『アイドルマスター シンデレラガールズ』の五十嵐響子さんがすごく大好きで、実はその愛と憧れについて語ったものが後日公開される予定なので、そちらを楽しみにしていただければと思っております。

上水流宇宙:私の憧れの先輩は『アイドルマスター シャイニーカラーズ』のアンティーカの皆さんです。ゴシックなコンセプトといいますか、あの感じがオタク心に刺さるなと憧れています。ああいった衣装も着てみたいなと思ったりしています。

レトラ:私はYuNiさん※という方をすごく尊敬しています。お歌がすごくうまくて、耳が幸せになれるので、あんなようになりたいなと思っています。

※YuNiさんはYouTubeでオリジナル楽曲や歌ってみた動画を投稿しているバーチャルシンガー。

――他の2人の候補生と初めて会ったのはいつでしょうか? その時の印象も教えてください。

灯里愛夏:実は私たち、昨日初めて会ったんです。

上水流宇宙:そうなんです。

レトラ:ほやほやです。

灯里愛夏:私はすごく緊張しいなのでテンパっていたのですが、2人はすごく落ち着いています。3人でいっしょに帰ったんですけど「帰り道、大丈夫?」「家まで送っていこうか?」とか、すごくお世話を焼いてもらいました(笑)。頼もしい2人と一緒に活動できることがとても楽しみです。

上水流宇宙:私の2人の第一印象は、愛夏さんは本人も言う通りすごく心配になりますね。目を離すと居なくなってしまいそうな、ハムスターみたいな感じです。でも、同じ歳なので仲良くできたらいいなと。レトラさんは……見るからに陽キャな感じですね!

灯里愛夏:わかる!

上水流宇宙:すごく警戒していました(笑)。

レトラ:えー!?

上水流宇宙:でも、話して見るとすごく話しやすくて。いい方という印象でした。これから2人と仲良くしていきたいと思っています。

レトラ:私の印象は、2人とも可愛すぎますね! 愛夏ちゃんは綿菓子みたいで、ほっとけないみたいな感じがします。帰りに「家まで送っていこうか?」と言ったのは私なんです(笑)。

灯里愛夏:大丈夫です! 東京のイケイケシティガールなので!

レトラ:そういうところだよ!(笑) 宇宙ちゃんはクールビューティな感じで、最初は上から下までジロジロ見てしまいました。

上水流宇宙:(焦った様子で)そうだったんですか……。知らなかったです。

レトラ:自分がこういう感じなのでクールな方に憧れますね。みんなジャンルが違って、楽しいメンバーになりそうだなと思います。

――アイドルを目指したキッカケと、どういうアイドルになっていきたいかを教えてください。

レトラ:私のキッカケは、音楽を続けるか、それとも就職するか迷っていたときに、最後にやってみないかとチャンスをいただいたからです。なので、これからは全力で頑張っていきたいです。目指したいアイドルは、歌を全国民に届けてみんなと心を通わせられるようなアイドルになりたいです。

上水流宇宙:私は魔法少女とかに憧れたのがキッカケです。実は私はこの中でいちばん長く芸能活動続けているのですが、中々うまくいかなくて。でも、アイドルやキラキラした女の子になりたい夢は諦められなくて。そんなときに最後のチャンスとしてお声掛けいただいたのがこのプロジェクトでした。アイドルになりたいかと言うと、その名の通り“キラキラした誰よりも輝けるアイドル”になりたいです。

灯里愛夏:前にボランティアに行ったことがあって、子供たちに読み聞かせをしたり、一緒に遊んだりしている笑顔になってくれたことがすごく嬉しくて。「私にも人を笑顔にできる力があるのかな? もしあるなら私も一緒に笑顔になりたい」と思って、選んだ道がアイドルでした。

 小さいころから人の前に出られなかったり、自信を持てなかったりする性格なので、そんな自分を変えたい……変わりたい、変わらなきゃと思い、一歩踏み出す勇気を持つためにプロジェクトに参加したという感じです。あー、もう自分で何を言っているのかわからなくなっちゃいました(笑)。

上水流宇宙:あってますよ。大丈夫。

灯里愛夏:どんなアイドルになりたいかは……みんなとハッピーになりたい“ヤッピー”なアイドルになりたいという感じです。

――最後のチャンスということを話されていましたが、最後と決めた理由は?

勝股:少し難しい質問かもしれないので、ラストチャンスという気持ちを持ちつつ、このプロジェクトに参加した気持ちを語ってもらえればと思います。

レトラ:気持ちですか……。

上水流宇宙:では、私からいましょうか。

勝股:おっ、では宇宙さん。

上水流宇宙:先ほどもお話ししましたが、私は長いこと芸能活動をやっていて、もうすぐ10年経ちます。それも踏まえて、続けるか、辞めるか、そういった決断も含めてのプロジェクトへの参加でした。最後と語ったのはそういった理由です。でも、アイドルへの挑戦が最後というだけで、芸能活動という括りではまだわかりません。今回の企画は、私にとっては集大成という意味合いが強いです。

勝股:愛夏さんいけそうですか?

灯里愛夏:任せてくださいよ! えー……。あっ、任せてくださいって言ったのにわからなくなっちゃった(笑)。

上水流宇宙:大丈夫、落ち着いて。

レトラ:深呼吸! 深呼吸!

灯里愛夏:私は宇宙ちゃんと年齢は一緒なのですが立場は逆で。私は上京してからやっと2年目で、アイドルを目指して養成所に通い出してからも2年目です。でも、アイドルを目指し始めるには16歳は少し遅いスタートになるので、私はそこが少しコンプレックスです。

 そんな中で、前に出られない性格がアイドルへの壁になっているところがあったので、そういう自分を変えるために「これがラストチャンスだ。がんばるぞ!」という気合いを入れました。私は追い込まれないときっとできないタイプだと思うので、自分を追い込むためにラストチャンスと決めて参加しました。

勝股:では、レトラさん、いけそうですか?

レトラ:はい! 私も2人と似ている部分もありますが、この中ではいちばん年上で19歳です。専門学校にも通っていて、先ほどお話ししたように「これからどうしていくのか?」と迷っていたところに、運よく声を掛けていただけました。オーディションにも年齢制限があるものなので、年齢的にも今回がラストチャンスかなと感じています。

 ついに本格的に動き出した“PROJECT IM@S vα-liv(ヴイアライヴ)”。今回の発表会では3人が初お披露目となりましたが、全員ともキャラが立っており、それぞれの良い一面が垣間見えた取材でした。

 はたして彼女たちはアイドルとしてデビューできるのか? 今日見た彼女たちが来年2月にはどこまで成長しているのか? これから成長していく姿を見るのが楽しみですね。

 また、企画そのものがかなり新鮮な試みなので、みなさんも応援という形で参加すればこれまでに無い体験をできるのではないでしょうか? 自分の一票が彼女たちのアイドル人生を左右する……他の企画やコンテンツでは味わえない緊張感がありますね。

 動画の投稿は、早速4月15日(土)からスタート。ぜひ彼女たちのチャンネルに足を運んでみてくださいね。

THE IDOLM@STER™& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.

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