【電撃清アター特別版】今週のルール! ゾメディ映画『ゾンビランド:ダブルタップ』を見る!

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 皆さんこんにちは! 声優の清水彩香です。

 電撃清アターは隔週火曜日更新と言いましたよね? あれは嘘だ。いえ、違うんです、今回は特別版なんです!

 突然ですがゾメディ映画ってご存じですか? 聞いたことないって方も多いかもしれません。ゾメディとはズバリ!

 ゾンビ+コメディ=ゾメディでゾンビコメディ映画のこと!

 ゾンビとコメディ? ゾンビは怖くてコメディは明るいものではないの? と思ったそこのあなた! 実はゾメディ映画はメジャーなものからB級作品まで多種多様な作品が製作されている一大人気ジャンルなんです。ゾンビとコメディ、一見相容れないこの2つが混ざりあった時になんともいえない絶妙な魅力を発揮するんですよね。

 今回は特別に、PlayStation Video配信作品ではなく、今週劇場公開される新作ゾメディ映画をご紹介しちゃいます!

  • ▲試写会にお邪魔しましたよ!

 2009年に公開され、その圧倒的ユーモアと溢れるエネルギーで大ヒットし、カルト的人気を博したゾメディ映画のアイコン的存在『ゾンビランド』。あれから10年、キャストもスタッフもキャラクターもゾンビも、そして作品名物のルールまでもがパワーアップした待望の続編『ゾンビランド:ダブルタップ』がついに今週日本上陸です!

『ゾンビランド:ダブルタップ』

ルールさえ守れば、なんでもアリ! ゾンビランドへ、ようこそ!

 前作の舞台である2009年、爆発的なウイルス感染により人類はゾンビと化す中、臆病で慎重な性格のコロンバスは“生き残るための32のルール”を作り、ゾンビの中を生き延びていました。そんな彼は旅をする中で、ワイルドで屈強な自由人タラハシーや詐欺師姉妹の姉ウィチタ、妹リトルロックに出会います。衝突したり、騙されたり、恋したりしながら、彼らは絆を深めるのでした。

 そして今作描かれるのはそれから10年後の物語! 前作で運命的な出会いを果たした4人はなんだかんだファミリーとして『ルール32、小さいことを楽しめ』を体現し、ゾンビ社会を明るくたくましく生き抜いていました。世界が良くなることはなく、なんならゾンビたちは進化し、戦いも激化しています。そんな中、思春期を迎えたリトルロックのある行動から予想不可能な展開へ!? パワーアップした73ものルールを引っ提げ生き残りをかける!

ゾンビランド名物“生き残るための32のルール”は73へ!?

 ゾンビランドといえばコロンバスが考えたルール! 作品になくてはならないこのルールたちがなんとも面白い。例えば『ルール1、有酸素運動』ゾンビから逃げ切れるように走れないとダメ、『ルール3、トイレに用心』ゾンビは無防備な時を狙ってくるためトイレ中も用心せよ、『ルール17、ヒーローになるな』ヒーローになるより安全なポジションを確保することが生き残る秘訣などなど実用的個性的な32ものルールをコロンバスは実践しています。ちなみに今回のサブタイトルでもあるダブルタップも『ルール2、二度撃ち』からきてるんですよ!

 前作ではかなり大事な鍵となったこのルールたち、今作ではそんなルールがさらにパワーアップして73に増えちゃいます! 果たしてどんなルールが追加され、そしてどんな効果を発揮しているのか、見逃せない!

キャスト、スタッフとも前作から嬉しい続投!

 前作から10年、みんなこの間に素晴らしい飛躍を遂げています! 監督のルーベン・フライシャーは『ヴェノム』を撮り注目を集め、脚本のリース&ワーニックは『デッドプール』を書き、いまや超売れっ子に。

 キャストも負けてはいません! コロンバス役のジェシー・アイゼンバーグは『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞主演男優賞にノミネート、タラハシー役のウディ・ハレルソンは『スリー・ビルボード』で助演男優賞にノミネート、『リトル・ミス・サンシャイン』出演時に史上4番目の若さで助演女優賞にノミネートされたリトルロック役アビゲイル・ブレスリンは子役から大人の女性へと成長を遂げ、ウィチタ役のエマ・ストーンはなんと3回もノミネートされ、『ラ・ラ・ランド』ではついにオスカーをその手にしました。

 ……メインキャスト全員がアカデミー賞受賞もしくはノミネートって凄すぎない? 書けば書くほど、スタッフ&キャストの豪華さに目が眩むし、10年経ってこのメンバーが再集結出来たことは奇跡! ありがとう本当にありがとう……!

キャラクターが個性豊か!

 私が思うゾンビランド最大の魅力はそのキャラクターたち! ひ弱でオタクなコロンバスは自ら作ったルールに従って行動しています。白黒ハッキリしないし、ウダウダしてるし、正直イラっとくることもあるけど、なぜかほっとけないコロンバス。そんな彼と恋愛関係にあるウィチタはクールで頼りがいのある女性ですが、その関係性の中であることから動揺し、混乱する様は感情がまったく隠せていなくてなんだか可愛らしい! ウィチタの妹でもあるリトルロックは小さな女の子から成長し、思春期真っ只中。現状に反抗し、新しい世界に飛び出していきたくてうずうずしています。

 そして清水的一押しキャラのワイルド男タラハシーは相棒的な存在コロンバスとは本当に正反対な破天荒っぷり! 演じるウディの深く豊かな役作りから繰り出されるアドリブも多く、横暴で粗野なのになぜか憎めない愛らしいおじさんです! 1作目ではトゥウィンキーというお菓子を狂おしいほどに求め、旅をしていた彼。今作では憧れのミュージシャン、エルヴィス・プレスリーへの惜しみない愛を見せつけてくれます! プレスリー化したタラハシーが暴れまくるぞ!

 そして今作では新キャラクターたちも登場します! ピンクのトレーニングウェアを身にまとい、その勢いで周りを振り回すハイテンションギャルのマディソンやタラハシーとコロンバスの生き写しのような二人組アルバカーキとフラッグスタッフ、そして危険な女性ネバダなど4人に負けず劣らずアクが強いキャラクターたちばかり! 4人と合わさったときにどんな化学反応を起こすのか、必見です!

ゾンビたちもパワーアップ!

 まさかのゾンビたちも進化しちゃってます! 間抜けゾンビのホーマーや思考するゾンビのホーキング、優れた反射神経の持ち主ニンジャ、そして全ゾンビの中で最も怖くて最も進化した最強ゾンビT-800……!

 それぞれの特性を発揮して主人公たちに襲い掛かる! ホーキングはスティーブン・ホーキング博士から、T-800はもちろん殺しても死なないというターミネーターからなど名付けの由来も面白い。そしてなんだかちょっとゆるキャラ風なんて思っちゃうのがホーマー。ゾンビなんだけど応援したくなってしまう魅力がありますよ!

ストーリーも秀逸

 これだけキャラクターたちが濃いとコメディ色のみの映画なのかなと思われがちですが、ゾンビランドの魅力は人との繋がりや葛藤もしっかりと描いているところ。今回コロンバス、タラハシー、ウィチタ、リトルロックたち家族はその関係性について迷い、考えます。リトルロックは親離れして自立したいと願い、すっかり親心を持ってしまっているタラハシーは子離れできずに苛立ち、そしてウィチタはコロンバスとの関係を明確な形にすることに恐れをなします。

 互いを大事に思っているけれど、すれ違い、悩むその姿は家族そのものなんですよね。みんな本当にバラバラなのになぜかこの凹凸がぴったりハマる不思議。ゾンビたちとの戦いの中で家族への想いを再確認していく姿もぜひ注目してください。

 10年間ふさわしい脚本を待ち続け、ようやく納得できる素晴らしいものが出来上がったとスタッフやキャストが太鼓判を押す今作! 前作ファンはもちろんですが、未見の方でも十分に楽しめる作品になっていますよ!

 11月22日公開『ゾンビランド:ダブルタップ』、ぜひ劇場へ足を運んでみてくださいね!

p.s 前作ファンの皆さーん! ビル・マーレイもでるよーっ!

今回の清アター推しアクター

 今回の推しアクターはこの人!

【エマ・ストーン】

 アリゾナ州スコッツデールで生まれたエマ。11歳の時に舞台出演を果たし、その後いくつもの舞台へ出演。その後本格的に女優としての活動を始めるべく、両親を説得(パワーポイントを使ってプレゼンしたそう!)、15歳の時ロサンゼルスへ拠点を移します。

 テレビドラマでキャリアを重ね、2007年『スーパーバッド 童貞ウォーズ』で映画デビュー。それからも着実にキャリアを重ね、その後2012年『アメイジング・スパイダーマン』でグウェン役を演じ、一気に知名度を上げました。2013年フライシャー監督と再びタッグを組んだ『L.A.ギャングストーリー』では二人の男性の間で揺れ動く妖艶な女性を好演。

 そしてアカデミー賞作品賞を受賞した2014年公開の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で主人公の娘サムを演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネート、2年後の2016年にはついに『ラ・ラ・ランド』でオスカーをその手にしました。

 その透き通るような存在感と凛とした姿、そしてそのハスキーボイスが魅力のエマ。ラ・ラ・ランドでの歌声はとても素敵! 実はミュージカル女優目指して8年間ボイストレーニングも行っていたそうですよ!

 2018年にも『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた彼女。女の情念と嫉妬を見事に表現していて怖いくらいでした……観に行ったあとしばらく頭から離れてくれなかった。

 今後の活躍からも目が離せないエマ、彼女の次回作が待ち遠しいです!


 
 電撃清アター特別版はここまで。いつもの電撃清アター、次回は12月3日(火)公開予定です。お楽しみに!

 ハッシュタグ #電撃清アター にて、このコーナーへのご意見・ご感想、そして皆さんが観た映画の感想なんかも募集しています。ぜひ、ご参加くださいませ!

 清水彩香
 AIR AGENCY所属の女性声優。
 好きなものは猫。趣味は映画鑑賞、麻雀。
 代表作は『スカーレッドライダーゼクス』麻黄アキラ、『ハイスクール・フリート』若狭麗緒、『Tokyo 7th シスターズ』臼田スミレなど。

【告知】
 早乙女三沙役で出演中のTVアニメ『戦×恋(ヴァルラヴ)』が好評放送中!
 新作オリジナルアニメ『まえせつ!』に、藁猪野あらし役で出演が決定!

『ゾンビランド:ダブルタップ』
11月22日(金)<ゾンビ深まる季節に>全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
© AIR AGENCY All rights reserved.

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