『信長の野望 出陣』CBTまとめレポート。戦国ウォーク&日本地図の親和性により、現実の地域を領地にするのがクセになる!【信長出陣日記#26】

染谷 広人
公開日時
最終更新

 コーエーテクモゲームスが発表したiOS/Android用、戦国ウォークゲーム『信長の野望 出陣』。そのクローズドβテストのプレイ日記をお届けします。

 第26回は、先祖がほぼ農民でたまに山賊、下町から山の手への下克上がモットーの染谷広人のレポートです。今回は、1週間に渡りプレイした『信長の野望 出陣』が、位置情報ゲームとしての戦国ウォークとして、どのようなものだったのかをまとめてレポートします。


他の位置情報ゲームにはない、リアル地名の土地を領地化していく面白さ

 『信長の野望 出陣』のプレイ目標であり、一番ハマったのは領地拡大でした。単純に自分が行ったことのない場所を訪れて、そこを領地にするだけなのに、なんで面白いのかって? それは実在する地域を領地にしていく心理的な満足感でしょう。

  • ▲地元の荒川区を踏破。遠征を使って獲得した領地もありますが、そのほとんどを自分の足で領地化しました。

 自宅の近所から少しずつ領地を拡大して石高を増やす流れが基本。現在、さまざまな位置情報ゲームがありますが、それらは日本地図でプレイしなければ成り立たないというわけではありません。『信長の野望 出陣』は日本地図上を歩き、現実に存在する場所を領地として拡大していくからこその魅力があります。

  • ▲こまめに画面を開かずとも、オートモードの委任を設定していれば、近づいた拠点が自動で登録。あとで挑めるので、歩くことに専念しやすかったです。

 実際に訪れた場所じゃなくても、本拠や支城から部隊を遠征させれば自領地に近接した拠点を領地化できます。極論で言えば、時間さえかければ、あまり出歩かなくても、全国に領地拡大して天下統一も可能です。

  • ▲クローズドβテストでは本拠や支城の場所は変えられませんでした。本サービス開始後は、ぜひとも本拠や支城の移転機能が欲しい!

 なお、クローズドβテストでは機能として開放されていませんでしたが、全国各地に謎の赤い城がありました。こちらは、ゲーム内の機能で確認できた“歴史紀行”や“図鑑”と関係しているのでしょう。

 全国各地に戦国ゆかりの地があります。領地拡大に合わせてそういった場所を訪れて、戦国に思いを馳せるもよし、知見を高めるもよしです。

  • ▲謎の赤い城。ここを訪れると“歴史紀行”や“図鑑”の要素が埋まっていくと予想しています。
  • ▲クローズドβテストでは江戸城跡や皇居の領地化は不可。正式サービス時は、何かがありそう?

『信長の野望』シリーズならではの武将集めの楽しさ

 『信長の野望』シリーズの魅力のひとつは、多様な登場武将にあります。本作のクローズドβテストでは100名以上の武将が登場していました。

  • ▲武将集めも本作の魅力。好きな武将は、ついつい優遇してしまうものです。

 本作の武将は、課金要素の登用(ガチャ)が基本ですが、フィールドには武将が点在しており、それをタップすることで友好度が獲得可能。未獲得の武将の友好度が1000に達すると勧誘できます。

  • ▲フィールドにはSSR武将も存在。クローズドβテストでは里見義堯の友好度を獲得できましたが、これはプレイした地域で変わる可能性も?

 また、フィールドの各地には茶室があり、茶会に参加している武将の友好度を獲得可能。その際は、武将を下野させた時に得られる交流ポイントや小判が必要になります。

  • ▲茶室には有名武将が登場することも。ただし、1回で得られる友好度は少なめ。勧誘するには、積極的に茶室を探しましょう。

 オートモードの委任中でも、範囲内の武将の友好度を獲得したり、茶室の場所を登録してくれたりします。毎日がっつり歩く機会のある人なら、課金しなくても結構強い武将が集められるように感じました。

  • ▲武将の覚醒にも友好度が必要。勧誘時に1000必要で、さらに最大まで覚醒するには9000の友好度が必要になります。

序盤は楽な合戦。だけど、のちのちは編成を考えないと苦戦

 合戦は、領地獲得時の拠点戦、フィールド上に存在する他プレイヤーとの野戦(他プレイヤーの部隊はNPCが操作)、列伝イベントの強者との戦いで発生。はっきり言って序盤の合戦は、適当な部隊で挑んでも勝利できます。

  • ▲最初は1部隊しか編制できませんが、プレイヤーレベルが上がると最大5部隊まで編制可能になります。

 兵種はの相性は3すくみで、足軽は騎馬に強く、騎馬は弓に強く、弓は足軽に強くなっています。鉄砲だけ特殊で、他の兵種との相性のよしあしがありません。基本は3すくみを意識……といきたいところですが、序盤は大将の能力が重要なので、大将のレベルを優先的に上げておきましょう。

  • ▲大将時に効果を発揮する特性を持つ武将は、優先的に大将に任命するのがおすすめです。

 合戦で重要なのは開戦前の配置。遠距離攻撃ができる弓や鉄砲は後方に配置し、足軽と騎馬は前衛に配置しましょう。逆にすると、戦力が勝っていても苦戦はまぬがれません。

 また、戦法をどの順番で使うのかも重要。例えば味方へのバフ効果の戦法は、他の部隊の戦法よりも早く発動させるのが重要です。バフ前に戦法を使われるのはもったいないので。オート時は戦法発動までの時間を計算した編成を心掛け、手動時は自分で戦法の発動タイミングを調整しましょう。

  • ▲クローズドβテストでは、複数の部隊を巻き込める範囲攻撃の戦法が強力でした。

 武将がそろってくると、副将選びも大事です。大将と同じ地方、兵種、勢力の武将を副将に選ぶと、さまざまなボーナスが得られます。また、同じ特性を持っていると、その特性のレベルが上がり効果も上昇。さらに戦法発動時の連係率も上がります。

  • ▲武田信玄、高坂昌伸、馬場信春で部隊を組むと、これだけの編成効果が発生しました。

 なお、プレイヤーレベルが20になると、副将以外に与力が編成可能になるのですが、クローズドβテストではレベルが達しずに未確認。でも、1部隊最大5武将を編成できるようになれば、より編成の深さが増すでしょう。

  • ▲クローズドβテストではレアリティでしか武将をソートできなかったので、正式サービス時は地方、兵種、勢力でもソートできるようになると嬉しいですね。

がっつりかまったりかでプレイスタイルが大きく異なる

 今回のクローズドβテストで、自分はがっつりプレイしたのですが、そうなるとかなり忙しいゲームでした。領地獲得のために頻繁に歩くだけでなく、金銭と兵糧が足りなくなるからです。

 とくに兵糧は、拠点戦や遠征で大きく消費。内政施設の水田のレベルに応じて毎日兵糧がもらえるのですが、それだけでは全然足りませんでした。自ら兵糧を稼がないと、拠点戦をやる余裕がなくなるほどです。

  • ▲領地戦では多くの兵糧を消費。多くの領地を獲得したいときは、事前に数万単位の兵糧を貯め込んでおきましょう。

 兵糧不足を補う手段は大きく2つ。ひとつはフィールドの農民からこまめにもらうこと。歩いている時は委任で自動的に貯まっていきますが、歩いていない時は派遣を使って自ら兵糧集めに奔走しました。もうひとつは課金要素の小判を使って購入ですね。

 遠征以外では新しい領地をあまり獲得しないまったりプレイだと、兵糧にはかなりの余裕が出ます。週末ぐらいにお出かけペースであれば、平日に兵糧を貯め込み、週末で一気に使うぐらいのイメージで大丈夫です。

  • ▲遠征だけでもそれなりに兵糧を消費するので、節約したい場合は“遠征必要兵糧軽減”の特性を持つ武将が重宝します。

 さて、がっつり1週間プレイした『信長の野望 出陣』のクローズドβテスト。自分の総石高は2246石でした。全国の総石高が4707448なので、0.5%にも達していません(汗)。このペースで単純計算すると、全国踏破をして天下統一をするには5~6年が必要です。

 もちろん、支城が増えて遠征部隊が増えれば、もう少し早く天下統一が可能かもしれません。ただ、本作はじっくりと長く遊ぶことが想定されている作品だと感じました。序盤はレベルアップで開放する要素が多いので、そこだけ優先して終えたらまったりプレイがよさそうです。

 最後に、この1週間『信長の野望 出陣』プレイを生活サイクルに含んでいたので、クローズドβテストが終了するとさみしい! 早く正式サービスを開始してもらい、再び領地拡大の日々を送り、天下布歩に励みたいです。

製品概要

■タイトル:『信長の野望 出陣』
■ジャンル:位置情報ゲーム
■対応機種:iOS/Android
■配信日:未定
■価格:アイテム課金型(基本プレイ無料)



※画面や映像はすべて開発中のものです。
©コーエーテクモゲームス All rights reserved.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら