実際便利なの? 最新ロボット掃除機“Tapo RV10 Plus”の実力を確かめてみた【電撃ベストバイ2023】

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 みなさん、ロボット掃除機に興味はありますか? 最近は多くのメーカーから新製品もリリースされ、家電量販店にもロボット掃除機のスペースが広く見られるようになり、ロボット掃除機を目にする機会も増えてきたのでは?

 いま掃除機を買おうとすると、家電量販店にはスティック型掃除機とロボット掃除機が店頭に並んでいますよね。本記事担当者も、最近掃除機の買い替えを考えていたところで、いくつかの掃除機をチェックしていました。自宅は二部屋ほどのアパートなので、当初はスティック型掃除を考えていましたが、最近ロボット掃除機の勢力の拡大を感じ、ちょっとだけ興味を持ちつつあったところで、Wi-Fiルーターなどで知られる“TP-Link”さんがロボット掃除機に参入というアナウンスを聞き、今回新製品をお借りして、レビューさせてもらいました。

 本記事でレビューするのは、TP-Linkの“Tapo RV10 Plus”。エントリーモデルに位置するロボット掃除機“Tapo RV10”に、自動ゴミ収集機をプラスした新製品になります。

 ロボット掃除機が気になっていた、そろそろ掃除機の購入を検討していたという人は、“Tapo RV10 Plus”を通して今のロボット掃除機は実際使えるのか? 買いなのか? などをチェックして行ければと思います。
 

まずは前提のお話! 操作はアプリから

 このレビューでは、ロンリー担当者が2部屋程度の運用を前提にお話ししていきたいと思います。

 ロボット掃除機“Tapo RV10 Plus”の主な特徴はこちら。

・効率的にお掃除:最適なルートで回るので、ランダムに動くロボット掃除機よりもお掃除漏れが減らせて効率的です。
・4つの吸引モード:最大2000Paのパワーでペットの毛やホコリ等を強力に吸い取ります。
・水拭きもできる1台2役:水拭きは3つのレベルから選択できキッチンの汚れ等もしっかり落とします。
・Tapoアプリで手軽に操作:お出かけ先からも、アプリを使ってスケジュール設定やモード切り替えが可能です。
・3時間連続運転:2600mAhの長持ちバッテリーを搭載しており、1回のフル充電でお家全体をお掃除することもできます。
・自動充電:バッテリー残量が少なくなると自動でドックに戻って充電し、完了すると中断した場所からお掃除を再開します。
・パワーを自動調整:フローリングからカーペットに移動すると吸引力をアップしてくれます。
・音声コントロール:スマートスピーカーと連携させて音声コントロールもできます。
・自動ゴミ収集機+大容量4L紙パック:清掃後は掃除機本体のゴミを自動で回収し、最大70日間ゴミ捨ての手間から開放してくれます。

 ロボット掃除機初体験ということで、上記の性能がほかと比べてどうのこうのはわからないところですが、ラインナップでもエントリーモデルに位置する製品なので、性能的には無難なところではないかと思われます。

 基本的にロボット掃除機はアプリを使って運用します。もちろん本体側の物理ボタンを押すことでも掃除をしてくれますが、吸引力の調整といった細かい設定やスケジュール管理などはアプリからの利用を前提としているので、スマートフォンは必須です。

 アプリからは清掃回数(1~3回)、吸引パワー、水位などを設定できます。またスケジュールの設定のほか、リモコン操作によるスポット掃除なども。清掃後のレポートを確認できるほか、チャイルドロックやカーペットのお掃除など設定項目は多岐にわたります。

ロボット掃除機のここがよかった

 まず初めてロボット掃除機を使ってみてですが、予想以上にゴミを収集してくれます。四隅や端っこの掃除もできており、通過せずにゴミが残っているということはなく、自分で掃除機をかけるより、確実にキレイにしてくれるという印象です。

 見た目にはちょっと貧弱にも見えますが、右前方についているブラシが見た目以上にいい仕事をしてくれているようです。

 自分では掃除しにくい家具の下など、ロボット掃除機が通れる高さであれば、入っていって掃除してくれます。そういった部分は部屋の模様替えや引っ越しの時などに掃除をすることになることがほとんどかと思いますが、常日頃から掃除をかけてくれてホコリがたまらないのは非常に頼りになります。

 アタッチメントを取り付けることで水拭きも可能です。手動で取り付ける必要はありますが、いまではエントリーモデルでも水拭き機能は付いているんですね。

 一回の清掃は約20~30分ほど。これは部屋数などによって変化するかと思いますが、自分で掃除するより時間はかかっているのかと! そのぶんキレイにしてくれるわけですし、その時間を使って別のことができるわけですから、忙しい現代人にとって非常に頼もしい家電であることは間違いなさそうです。

ロボット掃除機にお任せできそう?

 確実に便利なロボット掃除機ですが、清掃できないところがあるということは誰もが予想できるところ。足の踏み場もないといった感じの部屋だと、ロボット掃除機の運用は無理! 全部が全部は無理なのは容易に想像できるところです。

 床にまったく物を置かないという人にはロボット掃除機は最高の逸品。逆に服を床に放置しちゃう人や物が多いという人には、使用範囲が限られてしまい、その便利さを有効活用できません。残りは自分で掃いたり、ハンディクリーナーを使ったりといった必要が出てくるのかと!

 とはいえ思った以上に段差を乗り越えることができます。乗り上げてしまった場合でも、自力で脱出します! 左右2つの車輪の接地力が高いこともあり、多少の段差や物はものともしません。使っていて段差に乗り上げてエラーを起こしてしまったということは一度もなかったですね。

 エラーを起こしたのは予想外の物を吸い込んでしまったとき! カーテンの端を吸い込んだり、吸気口から呑み込めない物がからまったりといったとき、エラーで止まってしまうことがありました。

 こういったものを吸い込まないように気をつけておけば問題ないわけですが、“絶対”は難しいですよね。現状はまだ完全にロボット掃除機にお任せとはいかないかと思います。出かけている時にロボット掃除機にお任せしたら……妙なものを吸い込んで止まっていた、なんてことは起こりえそうですね。

 あと、思いのほか壁や物にぶつかります! センサーによって軽い衝突の場合もあるのですが、ガツンとぶつかることも少なくなかった印象です。前面はクッション性能もあるので衝撃への耐性はあるものの、ロボット掃除機はもちろん、壁や物の損傷も気になるところ。メーカーさんに確認したところ、こちらはファームウェアアップデートで修正予定とのことです。


音と吸引力について!

 掃除機と言えば“音”と“吸引力”が非常に気になるところ。まず“音”ですが、普通に掃除機レベルの音はします。サイズ的に音はそれほどでもないのかなと思っていましたが、しっかりと掃除機らしい音をたてて清掃します! 逆を言えば、しっかりゴミを吸い込んでくれているというわけですね。

 “吸引力”ですが、アプリから吸引パワーを選択でき、静音、標準、ターボ、最大の4段階から選択可能です。静音はかなり静かではありますが、そのぶんパワーは弱くなってしまいます。夜やあまり音を立てたくないときには静音での運用がよさそうです。吸引力が弱いぶんは、定期的なスケジュールでのこまめな清掃でフォローできると思うので、結果“静かな清掃”ができることになるのかとは思いますね。

 ちなみにドックに戻って自動ゴミ収集機にゴミを吸い上げる際は、短時間ではあるもの最大吸引力&音となるのでご注意を! 

ロボット掃除機を数週間試してみて

 初めてのロボット掃除機であり、本当にうまく清掃をしてくれるのか不安だったので、最初の1週間ほど(毎日)は挙動を随時チェックしながら使っていました。案の定、カーテンの端を吸い込んだりとエラーを起こすことも。それ以降はゴミが気になった時に電源オン、もしくはスケジュールを決めての利用で問題なく運用できていました。

 毎日ロボット掃除機を利用していれば、ホコリや髪の毛が気になるってことはない状況。逆にゴミがないことが普通になり過ぎて、自分の手で掃除機をかけるという意識が早くも薄れていってしまっています……。

 “Tapo RV10 Plus”は自動ゴミ収集機を装備したモデル。一般的にロボット掃除機に毎日清掃してもらうと、サイズ的にも一週間ぐらいでたまったゴミを捨てる必要があるかと思います。自動ゴミ収集機があることで、2カ月程度(最大70日)はゴミを捨てる手が省けます。これはじつにうれしいところ。実際に自分がロボット掃除機を買うとなった場合、自動ゴミ収集機の有無は優先度が高いポイントになると感じています。

 ロボット掃除機からゴミを捨てるより、自動ゴミ収集機からゴミを捨てるほうが手軽で簡単な点も忘れてはいけないところ。ロボット掃除機の購入を検討しているという人なら、できるだけ掃除の手間を省きたいという考えの人が多いはず。そのぶん価格はプラスされてしまいますが、日々の積み重ねという点でも、自動ゴミ収集機の存在は大きいと思われます。

 Amazonや楽天では、現在“Tapo RV10 Plus”は税込49,800円! それなりに性能のいい掃除機が購入できそうな値段です。毎日の時間の有効利用という点から考えると、かなり前向きに検討できそうな気がしています。高いかもと感じる人は税込29,800円の自動ゴミ収集機と水拭き機能のないお手軽モデル“Tapo RV10 Lite”もあるので、こちらで検討してみるのもありかと。

 こうなるとより上のモデルだと何が違うのかも気になるところ。また機会があれば、ぜひチェックしてみたいところです。

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