我々は宇宙にうんざりしたのだ! 『∀ガンダム』36話は地球に戻りたいミハエルたちが叛乱を起こす
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ガンダムチャンネルにて、アニメ『∀ガンダム』の第36話“ミリシャ宇宙決戦”が配信中です。
『∀ガンダム』は、1999年4月9日から2000年4月14日の間、フジテレビ系列にて全50話が放送されました。『機動戦士ガンダム』誕生20周年記念作品として作られた本作は、これまでの宇宙世紀で起きた戦争の歴史を“黒歴史”と称して、全ての作品の終着点になる物語とされています。
第36話は、無重力を知らないミリシャのメンバーがレバーでうまく移動できずにぶつかったり、宇宙酔いで体調を崩したりと、様々な問題を引き起こします。しまいには、ミハエルたちがブリッジにたてこもって叛乱を起こしてしまいます。
叛乱が起こるまでのシーンで、宇宙というものに初めて触れた地球人がどうなるかを非常に丁寧に描いている点がとても興味深いです。舞台こそ非日常な宇宙ですが、こういう戦闘の合間の日常的なシーンが差し込まれるのが『∀ガンダム』の魅力の1つだと思います。
全編にわたってコメディタッチで描かれるエピソードですが、ラストのミハエルたちの会話には心が温かくなるでしょう。
あらすじ(一部抜粋)
ウィルゲムが月へ近づく間に、宇宙初体験のミリシャたちは様々な騒動を引き起こし、核爆弾を捨てるチャンスを伺うロランは、その収拾に奔走することになる。
ウィルゲムの通路では、移動用レバーに不慣れなミハエル達が混乱して無重力での行動の難しさに不満を覚える。
宇宙酔いで体調を崩したラダラムやシドは、ハリーから頭痛止めの民間療法を教えられて試す。
宇宙に懲りたヤーニはミリシャ兵と共に酔っ払い、脱走を企てた。樽に入って地球へ帰ってしまおうというのだが、真空の宇宙で樽は弾けてしまった。
危機一髪、ロランのホワイトドールに救われるものの、無知故の事件は同時多発的に発生。リリは医務室に運ばれてくるミリシャ兵を見てバカにするが、グエンは宇宙の民として地球人がムーンレィスと交渉するためには必要な通過儀礼であり、月へ行かなくては交渉も成立しないと考えていた。
しかし、ついにミハエルの堪忍袋の緒が切れた。家族を思い出したことが原因だが、ブリッジを占拠し、地球に引き返せと叛乱を起こしたのだ。
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