走り回ることがとにかく楽しい『ソニックフロンティア』! 自由度の高いゲームサイクルも魅力【レビューエクストラ】

マッスル深澤
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 電撃オンラインのメンバーが、好きでやり込んでいるタイトルについて自由に魅力を語る“レビューエクストラ”。今回は好評発売中の『ソニックフロンティア』について、ライターのマッスル深澤がネタバレなしで語ります。

改めてソニックが好きだと感じた『ソニックフロンティア』

「もしかすると、ソニックをもうプレイできなくなってしまったのかも」

 これは2017年に発売された『ソニックフォース』をプレイした後に筆者がなんとなく感じたことでした。

 “お約束”と呼ばれる展開は嫌いではありません。むしろ好きです。とはいうものの、好物でも食べ続けていると飽きがくるし、大好きな漫画でも読み続けていると物語の展開に驚かなくなる。脳の慣れによって熱が冷めてしまう経験は誰にもあるんじゃないでしょうか。

 アバターを作ってソニックワールドの住人になれる『ソニックフォース』の要素はこれまでにない独自性がありおもしろかったですし、2Dソニックと3Dソニックのよさを味わえる部分についても集大成のような作品という感想をいだきました。ただ、先述のようにあの味を食べすぎたことから、飽きを感じたわけです。

 少し寂しさがありつつ、でも新たな店を探す楽しみもあると当時は思っていました。あの映像を見るまでは……。

 2021年に1本のトレーラーが公開されました。広大な荒野を駆け抜ける蒼い風……ソニックが映像内にはいました。

 映像を見ているうちに、興奮して鼓動が早くなっているのがわかりました。なんだ、これは? 広大なマップをソニックのあのスピードで自由に走れるの? アクションはどうなるの? これまでとはまったく違う味を想像し、楽しみになっている自分がいました。

 その後も情報が公開されるたびに、ワクワクは止まりませんでした。発売が近づくに際して、情報が楽しみだけどプレイ前に情報を入れたくないというジレンマに苦しめられたのも久しぶりでしたね。

 発売後にプレイして感じたのは、新世代のソニックの魅力が詰まっていること、そしてソニックタイトルはやっぱり最高だということです。前振りが長くなりましたが、音速で読んでもらったので一瞬だったと思います。そんなわけで本作の魅力を思うがままに語っていきます。

要素が密接に関係してゲームが進んでいくデザインに!

広大なフィールドを疾走するアクション

 本作におけるゲームスタイルは、舞台であるスターフォール諸島を自由にアクションできるというもの。広大な土地を描いたゲームタイトルの場合、移動が大変なので一回訪れたことのある場所に向かう際にはファストトラベルや術などで一気に移動することが多いのですが、ソニックはその移動速度を生かして、走って移動します。

 ゲームを進めていくとグラインドを使ったレールアクションやファストトラベルが開放されるのですが、ソニックの走りそのものがとにかく早いため、走って移動することは苦になりませんでした。

 個人的に『ソニックフロンティア』で一番好きなところは、走ることがとにかく気持ちいいこと。頭をからっぽにして走り回っていることも少なくありませんでした。

 それこそ年下のライターに「最近、何のタイトルをプレイしていますか?」と聞かれて、「『ソニックフロンティア』で何も考えずに走っていたら、2時間が経過していたよ」と話したら、「この人、大丈夫かな」と心配されたこともあったほど。

 でもそれくらいに走ることが爽快なタイトル。最高速で走ると周りの風景が溶けるように吹き飛んでいき、フィールドにあるアイテムや遭遇した敵を置いていきます。序盤でも十分に早いのに、レベルをあげて最高速を強化するとさらなるスピードを出せるようになり、コントロールしにくくなるほど。この気持ちよさをぜひ味わってほしいです。

 アクションといえば、フィールドに点在するエネミー“神兵”や“守護神”とのバトルも見どころ。相手を倒すやり方は1つではなく、別の方法もあるのがいいです。「皆はこうやって倒しているけど、実はこういうやり方も可能だぜ」と人に言いたくなりますね。

幅広いゲームサイクル

 自由にアクションできるのが『ソニックフロンティア』のゲームスタイルであると記載しました。とはいえ、ゲームである以上、目的があり、そこに進むために課題を達成することになります。具体的には、各島にあるポータルを解放するために、ポータルギアを集める必要があるのです。

 ベースとして上記のようなサイクルはあるのですが、もっと自由にも楽しめます。ポータルギアはフィールドに登場するエネミー“守護神”や宝箱から手に入るだけでなく、意外な場所からも手に入ります。それが“釣り”です。

「釣り? ソニックで!?」

 想像しにくいかもしれませんが、『ソニックフロンティア』ではちょっとした釣りを楽しめます。釣りをすることで成長に使えるアイテムや迷子になっているココ、ファストトラベルが解放されるアイテムと交換できるトークンを入手可能。つまり、釣りをしているだけでソニックは強化され、ゲームを進めるキーアイテムが手に入るわけです。

 釣りには島に落ちていたり、スターフォール時のスロットで手に入ったりする紫コインを使用。つまり島を走り回っていれば、紫コインが手に入り、釣りができ、ソニックを強化でき、物語を進められる。これ、すごくないですか?

 ちなみに、無料DLCである『モンスターハンター』とコラボした“肉焼き”でもキーアイテムは入手可能。ダウンロード後に釣り場で肉を焼けばいいだけで、紫コインを消費しないのでそちらを活用するのもあり。

邪魔をしないのに心に残る演出

 スターフォール諸島で出会う謎の少女・セージとのやり取りに加えて、エミー、テイルス、ナックルズというおなじみの3人との会話も展開します。どれもわりとシンプルめですが、これは悪いことではなく、むしろテンポがよくて好印象でした。

 個人的に、アクションゲームにもちゃんとした展開は欲しいのですが、カットシーンが長かったり、押しつけがましかったりすると、気持ちがゲームから離れてしまい、冷めることもあります。もっとキャラを操作したい! アイテムを早く集めたい! せっかちなだけかもしれませんが、ゲームの世界の中でキャラと一体になっていたいのです。

 『ソニックフロンティア』の展開は個人的に理想的でした。これまでも交流のあった仲間たちと交流し、彼らの不安を聞いたり、出会った出来事について話したり……それが自然ですごくよかったです。

 仲間たちの悩みや、島で起こるできごとに変わらず自然な姿で、でも全力でこたえていくソニック……これが素直にカッコいいんですよね。特に知り合いとのやり取りは最近久しく見られていなかったような気がして、改めて見られたことがうれしかったですね。

 あとは特定の場所に近づいた時にソニックがボソッとしゃべる一言も好きでした。冒険をしていたらこんなことを言っているだろうなとか感じつつ、またすぐに走りだしているわけですが。

ここからソニックワールドを楽しめるうらやましさ

 ソニック1作目の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が発売されたのは1991年。もう30年も続くシリーズなので、「今からさわるのは抵抗がある」や「キャラクターを知らない」と足踏みしてしまうかもしれません。

 でも、心配しなくて大丈夫! やっているなかでキャラ性について知っていけるので、むしろ気楽にやってほしいです。個人的にはこれからソニックワールドに入ってこられるのはうらやましくてしょうがないです。魅力的なタイトル、キャラが待っているので。

 とはいえ、少し知ってからゲームにふれたいという人もいるかと。今であれば、ハリウッド実写映画『ソニック・ザ・ムービー』『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』を見ておくのがいいかと。サクッと見れますし、魅力が詰まっているおもしろい映画になっています。

 『ソニックフロンティア』は発売から少し時間が経っているのですが、無料アップデートでコンテンツの追加も発表されています。ちなみに、アップデート第1弾は下記の内容で配信済みです。

 アップデート3ではプレイアブルキャラクターとシナリオ追加という充実っぷり。それが無料で追加されるので今からプレイしても遅いなんていうことはないのです。

 エンタメは生きていくのに必要ないと言われがちですが、楽しみのない人生はハリがないじゃないですか。ソニックは音速のハリネズミ。ちゃんとハリを持っているわけです。人生にゲームは必要ないかもしれない! でも『ソニックフロンティア』は必要だっ! そう感じるほど名作なので、ぜひさわってみてください。

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