『FF14』パッチ6.4吉田直樹氏メールインタビュー! 6.4以降は1年を通じて『FFXIV』のさまざまな施策が展開

電撃オンライン
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 オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の大型アップデート、パッチ6.4“玉座の咎人”が、2023年5月下旬に公開されます。

 このパッチ6.4では、第十三世界・ヴォイドにまつわるメインストーリーにおいて、ついにゴルベーザとの対決(ゴルベーザ討滅戦)が待ち受けることに!

 ほかにもレイドコンテンツとして、“万魔殿パンデモニウム”シリーズの完結編となる“天獄編”が実装。さらにパッチ6.4~6.45にかけて、無人島開拓アップデートや新たなヴァリアントダンジョン&アナザーダンジョン、青魔道士アップデート、武器強化コンテンツ“マンダヴィルウェポン”の続編など、膨大なコンテンツが追加される予定です。

 そんな気になるパッチ6.4の情報について、今回はファミ通ドットコム&電撃オンライン合同のメールインタビューの形で、吉田直樹プロデューサー兼ディレクターに直撃。とくに気になる7つの質問について回答をいただきました。

吉田直樹氏

 スクウェア・エニックス 取締役執行役員 第三開発事業本部長。『ドラゴンクエスト』シリーズ初のアーケードタイトルである『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』シリーズのゲームデザインとディレクションを担当。2010年12月に『ファイナルファンタジーXIV』のプロデューサー兼ディレクターに就任。現在、『ファイナルファンタジーXVI』のプロデューサーも兼任している。文中は吉田。

メインストーリーではパッチ6.X以降の展開もほのかに見え始める?

――パッチタイトルを“玉座の咎人”とした意図と、今回のメインストーリーおよびその中で発生するであろう“ゴルベーザ討滅戦”の見どころをお聞かせください。なお、以前のお話ではヴォイドを巡る物語は6.Xシリーズで区切りがつくとのことでしたが、今回でいよいよクライマックスに向けた展開になっていく(&その先の展開もうっすらと見えてくる?)のでしょうか。

吉田:今回のパッチ6.4と次回のパッチ6.5は対になるタイトルとして考えることになりました。パッチ6.4ではゴルベーザがこれまで座してきた“玉座”をストレートに配置しつつ、“咎人”が何を指すのか、どのような行為がそれにあたるのか、今後の展開も含めわかりやすく提示しています。パッチ6.4クリア後に、改めてその意味を考察してみるのも、面白いのではないかと思います。パッチ6.Xシリーズのその後の展開も、仄かに見え始めると思いますが、まだ予想はつかないかと(笑)。

――新たなレイド“万魔殿パンデモニウム(零式):天獄編”の、物語とバトルそれぞれの見どころをお聞かせください。また前回同様、零式はパッチ6.4から1週間後に公開となりますが、前回パッチ6.2の“煉獄編”の後に、どのようなフィードバックが寄せられたかを教えていただけると幸いです。

吉田:物語としてはいよいよクライマックスということで、大きなもの、小さなものを含め、張り巡らせた伏線はすべて回収しています。見どころとしてはそこになるかなと。ある意味、6.0のメインクエストで微妙に残してあったものも、意図的にここへ繋げるためのものでしたので、6.0アフターストーリーとしてもお楽しみいただけると思います。バトルとしては完結編のため、“パンデモニウム”シリーズとして歯ごたえのある内容を目指しています。

 前回から零式のリリースをメジャーアップデートから1週間遅らせることにしましたが、プレイヤーの皆さんの評判はとても良かったです。クラフターが製作するいわゆる“新式装備”についても、以前より売れた、やはり売れなくなったと、割と両極端なフィードバックとなりました。サーバのマーケットデータをデータセンターごとに分析し、傾向も確認しています。まだデータが1回分でしかないため、今回もしっかりフィードバックと共に経済関連のデータ検証を行うつもりです。

――無人島開拓に多数のアップデートが行われますが、中でも注目すべきポイントを教えてください。また無人島開拓のアップデートは今後、6.Xシリーズ以降も(7.Xシリーズでも)継続して行われるのでしょうか。

吉田:遊びとしてもアップデートとしても、やはり最大のポイントは“活動拠点”への庭具の配置が可能になる、という点です。元々この無人島開拓というコンテンツは、慢性的な土地不足によって、ハウスが持てない方、あるいはアパルトメントの部屋では、庭が無く、それらの需要にお応えしたい、というのも企画した要因の一つでした。また、「ミニオンの放し飼いがしたい!」などもそうですね。

 これらを“ハウジング”という枠組みの中で実現していくことは、処理的には可能であっても、そもそも土地不足であることから、数年以上先になることがわかっていました。だからこそ、無人島開拓という新しいコンテンツスタイルなら、初期設計からそれらの実現を目指してシステムが構築できるようになります。ハウジングではないけれど、“やりたいこと”の実現は果たせる、そんな風に考えてきたのです。今回は拠点が広いこともあり、90個の庭具が配置可能です。ぜひ、色々お試しください。

 なお、無人島のアップデートは今後も行う可能性がありますが、まずは次期拡張パッケージへ開発を集中させることになるので、今は明言を避けさせてください。

――マンダヴィルウェポンはこれまでの2段階において、いずれもアラガントームストーン:天文を消費して必要アイテムを交換、という形で進んできましたが、パッチ6.45でも同様の流れになるのでしょうか。それとも新たな過程となるのでしょうか。

吉田:さすがに実装前に「集めるものはこれです」とは言いたくないので、こちらはちょっと控えさせてください(笑) ただ、流れとしてもそうですし、今回のシリーズでは「色々なコンテンツを遊んでいるうちに強化も並行できる」が意図になるため、大きく変わることはありませんので、その点はご安心ください。

――パッチ6.45で実装される新たなヴァリアント&アナザーダンジョン“六根山(ろっこんせん)”の3つの難易度(ノーマル、異聞、異聞零式)について、これまでのプレイヤーからのフィードバックを踏まえ、前回から変更が加わる部分・進化する部分がありましたらお聞かせください。

吉田:今回実装される“六根山”は、前回同様に3つの難易度を持っており、基本的なプレイの流れや、コンテンツ内でのルート分岐などは、前回の“シラディハ水道”を踏襲しています。とは言え、謎解きは一段また手が込んでいますし、あれこれ情報交換しつつお楽しみください。あまり変化や変更を加えず、シリーズコンテンツとして、まずはどんどん遊んでいただく時期、と考えています。

――パッチ6.45にて約2年半ぶりの青魔道士アップデートが行われますが、レベル60キャップ時の“エーテルコピー”、レベル70キャップ時の“闘争本能”などのように、青魔道士の戦い方を大きく変えるような青魔法の実装はあるのでしょうか。さらに可能でしたら、6.45以降の青魔道士の今後、およびリミテッドジョブの追加の可能性についてもお聞かせください。

吉田:レベルキャップ開放ですので、面白い青魔法はもちろんご用意していますが、それらをどう駆使していくかは、ぜひ皆さんで考案してくださると嬉しいです。青魔道士に関しては、もちろん今後の7.Xシリーズでもアップデートしていきます。他のリミテッドジョブについて、アイデアはありますが、工数が大きく、いつ取り掛かれるかは決まっていません。あるとしても、まだしばらく先になりそうです。

――今年はこれから、5月下旬のパッチ6.4→(6月22日の『FFXVI』発売)→7月のラスベガスでのファンフェス→8月の新生10周年と花火イベント→10月のロンドンでのファンフェス→来年1月の東京でのファンフェスと、『FFXIV』(&第三開発事業本部)にとって怒涛の展開が続きます。その皮切りとなるパッチ6.4を中心に、それらの見どころについてプレイヤーにメッセージをいただけると幸いです。

吉田:その他にも東京ゲームショウもありますし、gamescomもそう、さらには新生『FFXIV』10周年企画は、まだまだ未公表のものが進行中です。ですので、特に運営チームにとっては、怒涛どころではない業務量となっておりますが、なんとか皆さんにゲーム内外問わず楽しんでいただけるよう、準備をしていますので、今後の発表にもご期待ください。

 また、パッチ6.4以降は、まさしく1年を通じて『FFXIV』の施策だらけとなっていきます。ベテラン光の戦士の皆さんはもちろんのこと、『FFXIV』をまだ未体験の方は、10周年を迎えるゲームとは思えないほど、フレッシュなゲームとして味わえると思いますので、ぜひ、ご友人やご家族お誘いあわせの上で、エオルゼアの世界を訪れていただけると嬉しいです!

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