Laz、crow選手が開発に協力! 業界初の無接点磁気検知方式ゲーミングキーボードのこだわりがスゴイ
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クルマのスイッチや鍵などを開発、製造、販売する自動車部品メーカーの東海理化が、新たに立ち上げたeスポーツ向けのゲーミングギアブランド『ZENAIM(ゼンエイム)』。その第1弾製品となる“ZENAIM KEYBOARD”の発表会が先日行われました。ここでは、発表会の様子と、製品を実際に触ったレポートをお届けします。
日本のモノづくりの力で世界を目指す『ZENAIM(ゼンエイム)』とは?
発表会では代表取締役社長の二之夕氏からブランドについての紹介が行われました。『ZENAIM(ゼンエイム)』は東海理化と多くの会社様が共創して生まれたブランドで、日本を代表するeスポーツトッププロチーム「ZETA DIVISION」が監修を務めています。タグラインである『WELL GAMING(ウェルゲーミング)』には“一人一人にとって幸福なゲーム体験の提供を目指す”という意味が込められているそうです。
機能性とデザイン性はもちろん最高品質なギアと直感的でストレスのないソフトウェア、そしてユーザーに寄り添う丁寧なサポート体制でゲーミングギアを取り巻くあらゆる不便さを取り除きたいと語っていました。購入前から購入後、そして買い替えるまでの一連のライフサイクル全てで感動的な体験を届けることを目標にしているそうです。
プロゲーマーも驚く反応速度が実現した“ZENAIM KEYBOARD”
自動車技術を応用したオリジナル磁気センサースイッチ“ZENAIM KEY SWITCH”を搭載した業界初の無接点磁気検知方式のロープロファイルキーボード(全高が短いスイッチを搭載したキーボードで構成するパーツが薄いため、キーボード本体が薄型になっている。)です。
一瞬の操作ミスや反応遅延が命取りになるゲームプレイで最高のパフォーマンスを発揮できるようがたつきを極限までなくしており、その使い心地の良さはプロゲーマーが驚くほど! キーのどこを押しても一定のON/OFF操作ができ、押し込みと戻りの荷重がほぼ同じに設計されているのも大きな特徴となっています。
ソフトウェアもシンプルで1から2クリックで目的の設定までたどり着けるようになっているので、ゲームギア初心者の安心! プロゲーマーと同じ設定にできる“プロ設定機能”や最高のプレイを録画できる“キルクリップ機能”、0.1mm単位でON/OFF操作を設定できる“アクチュエーションポイント(押し込んだとき、キーが反応する深さのこと)可変機能”などを搭載しているので、自分だけの設定でゲームを楽しむことができます。
反応速度の速さと自分好みの設定でゲームはもっと楽しくなる!
発表会後の実機体験会で実際に“ZENAIM KEYBOARD”を触ってみると、非常に軽くて薄型。軽いのでゲームプレイ中にずれたりするのでは? と思いましたが、裏面にはしっかり滑り止めがついていました。デザインはゲーミングキーボードにしてはシンプルで、いい意味でゲーミングキーボードっぽくないという印象。ロゴが前面ではなく後面にあるのも珍しいですよね。
トークセッションで登場していた「ZETA DIVISION」のクリエイター・鈴木ノリアキさんは「“ZENAIM KEYBOARD”は、まるでLaz選手のようなキーボード。無駄がなくて完璧。」と語っていましたが、本当にその通りだなと感じるほどのスタイリッシュなフォルムと機能性の高さを感じました。
キーボード本体はアルミ合金でできていて、ツルツルとした触り心地。スイッチはというとマット加工がほどこされているので、ザラザラ感がありました。すべることがないので、しっかりと狙ったスイッチを押すことができます。パッと見ではわからないですが、指にフィットする緩やかなカーブが付いているので押しやすさ抜群ですよ!
カチカチ感はそこまでないので、カチカチ音が気になる人にも嬉しいですね。横からみるとキーストロークは1.9mmということで、スイッチが本体に近いのがわかります。キーストロークとは押し込みの深さのことで一般的には3~4mm、深ければ多く押し込まなければならないので反応は遅く、浅ければ反応は速くなります。このキーボードは1.9mmなので反応がめちゃくちゃ速い!
「ZETA DIVISION」のプロゲーマーたちと誤操作のストレスなくゲームプレイで最高のパフォーマンスができるストローク量を研究し、1.9mmになったそうです。押してみると確かにとても押しやすい。正直、どのキーボードでも同じでしょと思ってましたがこの押し心地は明らかに従来のものとは異なっていました。
キーボードのデザインがシンプルなだけでなくソフトウェアもとても使いやすい! もともと私はデバイスの設定が非常に苦手…画面にいろいろな項目があり戸惑ってしまい、設定してみたい気持ちはあるものの心が折れてしまうんです。ですが、このソフトウェアはこんな苦手な私がこれなら使いこなせると思えるほどのシンプルさ! 本当に1、2クリックで求めている設定画面にいけちゃいます。
とくにいいなと思った機能は“キルクリップ機能”。ゲームプレイ中、いいプレイができたときに最大2分前からの録画を残してくれます。こちらはPC画面操作でも可能ではありますが、なんと“ZENAIM KEYBOARD”には専用のボタン(クリップマークのボタン)があるので、押すだけで簡単に録画が残せるんです。スピード感のあるゲームをプレイする方には嬉しい機能ではないでしょうか。
もちろんゲーミングキーボードらしくライティングもできますよ! カラーはパレット操作で簡単に選べますし、光らせ方もワープやチェイスなど数種類から選ぶことができます。もちろん自由設定もありますよ! 光り方はというと、スイッチの下がギラギラと光るのではなく、スイッチの文字が光るという控えめなライティング。個人的には文字が浮かび上がってくる高級感のあるライティング…とても好きです。
“ZENAIM KEYBOARD”は日本の企業が確かな技術を結集させ、ユーザーを1番に考え丁寧に作りこまれた新しいゲーミングキーボードでした。気になる方はぜひ、お手に取ってみてください。
若手が中心となって作り上げた新たな可能性『ZENAIM』
最後に『ZENAIM』プロジェクトマネージャーの橋本侑季氏のインタビューをお届けします。
――eスポーツ向けのゲーミングギアブランド『ZENAIM(ゼンエイム)』を立ち上げることになった経緯を教えてください。
橋本氏:コロナでPCゲームを始めたときに、ゲーミングギアを購入したんです。その時にいろいろ調べたところゲーミングギア市場はほぼ外資系の会社が占めているということを知りました。ユーザーからの意見にはいい意見もありましたが不満の声も多くあり、そうした不満の声に応えられるようなものが作れないかと考えたんです。
――一番苦労した点はどこですか?
橋本氏:最初は協力してくれる企業さんを1人で探していたんです。そのときに心無いことを言われることもあったので、そのときがつらかったですね。でも、いまでは支えてくれるチームメンバーもいますので大丈夫です!
――自動車業界とゲーム業界の共通点やギャップなど、今回のプロジェクトで感じたことがあれば教えてください。
橋本氏:プロゲーマーさんたちの指先の繊細さに驚かされましたね。押し込みの深さの数値までわかってしまうんです!
――あらためてブランド第1弾となる“ZENAIM KEYBOARD”の特徴を教えてください。東海理化だからこそ実現できたところなどをお聞かせください。
橋本氏:スイッチの構造にはこだわりをもって取り組みました。遊びやがたつきをなくすのはもちろん、押すのと同じように戻るというのも重視して、次の動作がスムーズにできるようにしています。このスイッチにはこれまで培ってきた自動車技術や繊細な技術が存分に活かされていると思います。
――今後の予定や目標などあれば教えてください。
橋本氏:“ZENAIM KEYBOARD”についてはユーザーさんの声を聴いてアップデートを行っていきます。ブランドとしては今後もゲーミングギアを展開していきたいと考えているので、ぜひ今後の展開にも注目していただければと思います。
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