【レビュー】迫力ある演出、高い戦略性、個性を際立たせる育成。『アルケランド』はシミュレーションRPGとしても高評価
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Zlongameから2023年配信予定のiOS/Android用RPG『アルケランド』。
本作は、『ラングリッサーモバイル』の開発陣による新作シミュレーションRPGとなっており、正式サービス開始に先立って、ゲーム内容の調整などを目的としたクローズドβテストが5月1日まで開催されました。
本記事では、クローズドβテストのプレイレポート後編として、バトルや強化などのシステムを見ていきます。
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オーソドックスながら遊びやすさも考えられた戦闘システム
本作はシミュレーションRPGということで、戦闘はターン制で進行していきます。ステージによって戦闘に参加できる人数は違いますが、最大で5人のキャラクターを出撃させられます。
戦闘では、出撃しているキャラクターを好きな順番で行動させることが可能。全キャラクターの行動が終わると相手のターンになり、これを繰り返しながら、敵の全滅や特定地点への到達といったステージごとの条件を達成することが目的となります。
キャラクターにはウォーリア、ガーディアン、アーチャー、プリースト、メイジ、レンジャーの6つの職業のいずれかが設定されており、これらにより戦い方が変化。
ガーディアンは近くの味方への攻撃を肩代わりしたり、アーチャーは遠距離からの攻撃ができたりといった個性があるので、ステージに応じて出撃させるキャラクターの選択がカギを握りそうです。
バトルは攻撃と反撃が1セット。敵の射程外から攻撃した場合は、反撃されず一方的に攻めることもできます。
属性の優劣によっても与えるダメージ量が変わるので、単純なステータス差だけでは結果がわからないのが本作のおもしろいところです。
さらに、キャラクターはそれぞれスキルを所持しています。種類は、特定の条件下で効果を発揮するパッシブと、攻撃や回復など自分の手で発動させるものの2つ。
攻撃系、サポートなどのスキルはクールダウンが設定されており、使用すると一定ターンのあいだ使えなくなりますが、通常攻撃より高いダメージを与える、遠くから攻撃する、味方のHPを回復するなど、便利なものが揃っています。
フィールドには、ステータスの強化やダメージなどが発生するギミックが用意されているのも肝。この効果が馬鹿にできないくらい強力なんです。
有利な効果が発生するギミックが勝敗を左右することもあったので、用意されている際は積極的に利用していくのがよさそうでした。
個人的にバトルでもっとも重要だと感じたのは、スキルやギミックなどキャラクターの回復手段が限られているため、いかに敵から攻撃されないように撃破していくかということ。
そのために、スキルの使用タイミングなども大事ですが、いちばんは相手の攻撃範囲に入らない配置を心がけるのがポイントになります。
設定から攻撃範囲を表示させることができるので、常に表示させるようにしておくとかなり安定して戦闘を進められました。
スキル選択でキャラクターをさらに個性的に!
本作ではメインストーリー以外にもさまざまなコンテンツが用意されています。そのなかの1つ“境界”では、メインストーリーに登場するキャラクターについて深掘りするようなエピソードを見ることができます。
メインストーリーに登場する前のことなどが描かれていて、こちらを知ることで本編がさらに楽しく!
また、自身の城を発展させる要素も。施設を建設して城や城下を発展させることで、アイテムの入手や、特定の職業のキャラクターの強化などが行えます。
国の対立が描かれたストーリーに登場する城を舞台にしたコンテンツということで、世界観にもしっかりマッチ。施設を建設させることで戦闘が有利になるなどメリットも多いので、どんどん発展させていきたいですね。
これら以外に、キャラクター周りの要素も充実しています。
シミュレーションRPGなので、ストーリーを進めるために戦闘は必須。そのためにキャラクターの強化は重要になってきます。
キャラクターの育成要素はいくつか用意されていますが、わかりやすいものはキャラクターのレベルを上げて強化する方法です。
ステージをクリアしたときやアイテムを使って経験値を貯めることでレベルアップできるのですが、上限がプレイヤーレベル+1になっているので、序盤で一気にレベルを上げたりはできません。
しかし、確認できた範囲だとステータスが2桁~3桁ということもあり、レベルアップで上がる少量でも大きな戦力アップを見込めるので、できるだけ上限まであげておくのがよさそうでした。
同じくらい手軽かつ定番のものとして装備も存在。前述のとおり、ステータスの少しの差が大きな影響を及ぼすのですが、アイテムの装備では一気に数十も上げることができます。
装備のレベルを上げることでさらなる効果を発揮させられるようになるので、装備させないという選択は縛りプレイと言っても過言ではないくらい影響あり!
キャラクターと装備品は、同じものを入手することでランクアップも可能。複数入手しても腐らないのはありがたいです。
スキル習得などを行えるアビリティも、本作のキャラクター強化において忘れてはならないものの1つ。アビリティに用意されているものは、特定のアイテムを使うことで習得できます。
キャラクターはスキルを無制限に使用できるのではなく、装備したものだけが戦闘中に効果を発揮したり、使用できるようになる仕組み。
コストが設定されており、キャラクターのコストの上限は5で、それを超えない範囲で任意のスキルを3つまで装備することができます。
つまり、同じキャラクターでもスキル構成で戦い方を変えることができるんです。
本作はシミュレーションRPGとしての基本を押さえながら、さまざまな要素も盛り込まれています。
ゲーム自体の難易度としてはやや高めに感じましたが、キャラクター強化などをちゃんと行っていればクリアできるようになっており、うまくバランス調整がされていたと思います。
職業だけでなく、装備するスキルを変えることで、さらにキャラクターに個性をだせるのは面白い部分だと感じました。
今回のクローズドβテストは調整を目的としているため、結果を踏まえて調整されるかもしれませんが、個人的にはこのバランスが保たれてほしいですね。
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