『どうする家康』16話感想。信玄を怒らせた家康…途中で繰り広げられた“女性キャラ最強決定戦”が迫力満点!
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- キジカク
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毎週日曜20時からNHKで放送の大河ドラマ『どうする家康』。第16回“信玄を怒らせるな”のレビューをお届けします。
【💨まもなく #どうする家康】
— 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) April 30, 2023
第16回「#信玄を怒らせるな」
[総合] 午後8:00
最強 武田軍 決起 !!!!!
信玄(#阿部寛)との戦いに備え
武田の人質となっている
義弟・源三郎(#長尾謙杜)を
救出しようとする家康だったが、
全ては信玄の思惑通りで…?https://t.co/HoYgHUxG82 pic.twitter.com/tcnhGZa92p
服部半蔵と大鼠の忍者姿がかっこよすぎる…
前話では浜松に居住を移し、民の申し出によって歓迎の踊りを眺めていた家康。しかし1人の踊り子に襲われるも何とかかすり傷程度で済みましたが、襲いかかった虎松と名乗る少年は家康に“遠江の民は徳川を恨んでいる”と伝えました。実は信玄の根回しによって多くの民は家康に対して不信感を募らせていたようです。
このままでは信玄を支持する民が増えていき、最終的には信玄に遠江が切り取られてしまうことが明白。さらに信長からは「信玄と戦をするな」と念を押されており、家臣からも「十に九つは負ける」と言われてしまいます。
家康は「信玄に何が及ばぬ?」「つつまず申せ」と家臣たちに問いかけるも、石川数正は「すべて」と即答。家康も「もう少し遠回しに申せ!」とツッコミを入れるも、何をしても勝機が薄いために「信玄は怒らせるな」という意向で固まりました。あの信長でさえも恐れていたと考えると、信玄は非常に厄介な存在であることがわかります。
しかし早速家康の意向は、簡単に崩れていく方向に。まず家康の母である於大の方は一存で、信玄に人質として捕らえられている松平源三郎勝俊の救出を企てます。源三郎は家康の異父弟で、幼い頃から信玄のもとで暮らしていました。手始めに源三郎の様子を確認するため、服部半蔵と大鼠を信玄がいる甲斐に派遣するのでした。
半蔵たちが甲斐に全身黒ずくめの姿で忍び込むのですが、幼い頃から忍者好きの筆者としてはテンションが上がる場面の数々。戦闘には発展せず、厳しい修行によって衰弱した源三郎の姿を確認します。少し頼りない部分もある半蔵ですが、プロとしてやるときはやるという姿勢はまさに仕事人ですね。
大鼠VS千代! 最強女性キャラ決定戦が迫力満点
一方で奥三河に信玄と通じている者が多いことが判明し、次なる策を求められていた家康。そこで家康は信玄の宿敵・上杉謙信に書状を送ることを決めて実行したものの、いとも簡単に信玄にバレてしまいます。これで家康は信玄との関係を断ち切ることになり、恐れいた“信玄を怒らせる”という事態になってしまいました。どのような仕打ちが待っているのか、家康の立場であれば恐怖しかありません…。
そして家康は心残りだった源三郎の救出を決意し、再度半蔵を甲斐に派遣。源三郎を救出し、途中で本格的なバトルに発展します。大鼠は半蔵と源三郎を逃がすため、信玄に情報を流していた千代とタイマンの戦いに。まさに『どうする家康』の女性キャラ最強決定戦と思わせるようなシーンで、迫力のある戦いが展開されます。
華麗な身のこなしと剣術で戦いが進みますが、千代は既に腕に矢を受けてしまった大鼠の矢を握り、痛みを与えてやや優勢に。そこで場面が半蔵と源三郎のシーンに切り替わり、肝心な決着まではわかりませんでした。
どちらが勝利したのか気になるまま、半蔵は無事に源三郎の救出に成功します。後々わかったことですが、大鼠はボロボロの状態で半蔵のもとに帰ってきました。どちらが勝利したのかは不明です。
絶体絶命の状態でもついてくる家臣たちにグッとくる
せっかく源三郎の救出を果たしたものの“信玄はむしろ優しかった”“周りの方が厳しい修行をしていた”と語る源三郎。そして信玄から伝言を預かった旨を伝え、家康に耳打ちしました。
家康は家臣を集め、みんなの前で“信玄が家臣になれと言ってきた”“チャンスはこの1度だけ”と伝言の内容を明かしました。家臣たちには今後の生き方は自分たちで決めろと伝えるも、本多忠勝は「十に一つは勝てる」「その一つを信長は桶狭間でやりましたぞ」と返します。
それでも家康は信玄に及ばないと弱気になっていると、夏目広次は「殿には、この家臣一同がおります」「知恵を出し合えば、きっと信玄に及ぶ」と家康を鼓舞。どんなに絶体絶命の状態であっても、何も疑わずに家康をサポートする家臣たち…どの時代でも“義を通す人の姿”は美しいものです。
信玄も本気モードになり、信長を討つために軍を配備し、手始めに家康に攻めかかろうと動き出します。群衆の前での演説や赤を基調とした鎧が周りの武士とは圧倒的に違い、出で立ちはまさにラスボス。最後の「いざ風の如く進めー!」というひと言で、軍の士気は一気に上昇しました。
ついに最強の相手である信玄との戦に発展した家康。この最大の難関をどのような方法で乗り越えていくのか、次回の17話からも目が離せそうもないですね。
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