『ワールドダイスター』6話感想。展開が重くなるのは想像通りだけど、まさかここまでとは…

カワチ
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 TVアニメ『ワールドダイスター』第6話“誰も私を見ていない”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ワールドダイスター』第6話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

ここなは自分の意志を取り戻せるのか

 演劇を題材にしたメディアミックスプロジェクト『ワールドダイスター』のアニメ版。かわいいキャラクターや、それぞれが芝居にかける真剣な想い、迫力の演技シーンなど多彩な魅力がある作品です。また、役者たちが特殊な能力“センス”を持っているなど、次々に明かされる設定も必見となっています。

 第6話は主人公のここなが“アラジンと魔法のランプ”に抜擢されるストーリー。第5話のラストも不穏でしたし、今回のサブタイトルが“誰も私を見ていない”ということでハラハラしていましたが、想像以上に重い回になりましたね。最近のストーリーが仲間との楽しい日常を描いていたので、今回のピリピリした展開は舞台に立つものの厳しい現実がより際立ちました。

 今回のポイントは主役であるここながランプの魔人役である八恵の引き立て役になってしまっていること。観客も舞台には満足しているし、客の入りも上々で興行的にも成功しているため、全体としてみれば失敗しているわけではないところが難しいですよね。

 ハッとしたのは物販のブロマイドが映るシーン。ここなのブロマイドだけが露骨に……。現実が突きつけられて胃がキュッとしました。また、自分が普段からインタビューをしている声優さんや役者さんはこういう厳しい場所で普段から戦っているのだなと、改めて気付かされました。

 なお、ここな目線で見るとツラい第6話ですが、ランプの魔人を演じている八恵は表情がコロコロと変わり、動きもコミカルなのでとても可愛らしかったです。そりゃあ、人気も出るわけだ~!

 ストーリーで注目なのは、ここなと静香の関係。ここなの“センス”から生まれた静香はどんなときでもここなを信じ、励ましてくれる存在。しかし、今回のここなは静香の言葉に耳を傾けず、彼女を拒絶してしまいます。静香を拒絶するということは自分自身と向き合うことをやめるということ。その結果がどうなったのかはアニメをお楽しみに……!

 また、もうひとりの注目キャラクターはカトリナです。もともとはライバルとして登場し、最近ではギャグシーンも多かった彼女ですが、今回も意外な活躍をするので必見です。正直、自分は登場キャラクターのなかではカトリナがいちばん好きになりつつありますね。いいポジションすぎる!

 さらに、ぱんだとさっすーの見せ場もあったり、柊の知られざる過去がシャモさんの口から語られたりと、いろいろ気になるシーンがありました。今後のターニングポイントになりそうな重要な回だったので、自分も何度か観直そうと思います。みなさんもぜひチェックしてみてください!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。



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