木村拓哉主演『風間公親 教場0』6話感想。遠野を知ったうえで観る雨の屋上シーンは、衝撃度も別格!

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 フジテレビにて、毎週月曜日よる9時より放送中のドラマ『風間公親 -教場0-』の感想を掲載します。

 本作は木村拓哉さん主演で大人気となったドラマ『教場』シリーズを、2023年4月期の月9ドラマとして連ドラ化されたもの。

 SPドラマで描かれた主人公の風間公親が、県警本部捜査一課の刑事指導官だった頃の活躍を描きます。のちに警察学校で冷徹な教官となる彼の、謎めいた過去が明らかになります。

 そんな注目のドラマについて、ドラマ大好きライターの感想記事を掲載します。なお、原作は未読です。

※この記事には、ドラマのネタばれが含まれる場合があります。

CASE06:三枚の画廊の絵

遠野と風間の最後の事件に!?

 第6話は、遠野章宏(北村匠海)の続きとなります。遠野は、スペシャルドラマ版の『教場』にも登場していた、風間の過去を知る人物。

 スペシャル版につながるだけに、最後の登場かと思ったら、どうも今回で風間が右目を失うようですね。なんだかいつもより期待が膨らみます。

 そんな6話の冒頭は、神奈川県警察学校の学校長の小日向さん……ではなく、四方田さんから、あらためて遠野を預かって欲しいと頼まれ、風間が承諾するシーンから始まります。遠野は、首の皮1枚つながった状態といったところでしょうか。

今回は犯人側に感情移入

 今回の事件も、やはり事件内容が先に明かされます。犯人は向坂善紀(筒井道隆)、被害者は苅部達郎(浜田信也)。

 刑事ドラマではよくある、もみあった末に頭部を打って死亡という黄金パターン。この場合、だいたい犯人側に事情ある場合が多いです。殺意はなかったので刑も軽くなるだろうと思わせて、犯人逮捕のモヤモヤを軽減しようという意図でもあるのでしょうか。

 また、被害者を明らかに印象悪く描いているので、犯人側に感情移入させるパターンであるなと、普段からドラマばっかり見ている筆者はついつい考えてしまうのでした。

事件は意外に猟奇的に

 事件が発覚したとき、死体は山奥に捨てられ、頭と手首が切り落とされていました。死体表現は夜9時台にしてはまぁまぁハード。月9というブランドとしてみると、結構な冒険だと思います。

 一気に猟奇事件っぽくなりましたが、首と手首を切り落とすのは、ミステリでは“顔のない死体”と呼ばれ、身元確認を遅らせるための常套トリック。顔が分からないと、本人かどうかをまず疑ってかからないとなりません。しかしあまりに使われすぎて、その思い込みを逆手にとったトリックもあるくらいです。

 ちなみにリアルでは、ほぼないと思います。現実は首がなくてもDNA鑑定ですぐ身元は分かりますしね。たぶん。

 首なしよりも、右肩が左肩より下がっていることが特徴ということ。やはりこれが決め手になるのでしょうか。

 そして風間が提示したのが、身元特定までに仕留める、科捜研との競争。負ければ今度こそ刑事失格。ちょっとゲームっぽくなってきて面白い展開です。

捜査シーンはほぼなく、解決へ一直線

 事件現場で撮った野次馬の写真から、現場近くに住む伊上幸葉(堀田真由)に近所の人を除外してもらい、登山客を除いて残った人から、容疑者を割り出した遠野。かなり強引な気がしないでもないですが、ともかくあっという間に向坂にたどり着きます。

 ちなみにこの写真を撮るときなど、捜査一課の例の2人組が協力してくれます。逮捕のときもいましたし、かなり印象的な役柄になってきましたね。この2人組み、割と好きなのでもっと出番ほしいです。

閑話休題・CMの話

 本作では、ドラマが続いていると思わせて、実はCMというドラマコラボCMが挿入されていました。ドラマ出演者が、役柄そのままでCMを行うというもので、最近増えてきていますね。

 少しでもCMも観るきっかけにもなるので、個人的にはどんどんやってもいいと思います。とくに今回のは、これだけ重苦しい刑事ドラマで音楽サブスクのCMというのは、ギャップがありすぎてかえって面白かったです(笑)。

事件は一気に解決するのですが……

 風間も遠野も、犯人は向坂と決め込んで、一気に詰めていきます。彼をどう落とすかというのが主題ですが、結局失敗に終わります。

 しかしその直後、息子が現れて……。という感じで、事件はいい感じに終結。このあたりの流れは、予想通りですが、実力のある演者たちの演技もあって、しっとりとしたいいシーンになっていましたね。

 今回の事件は解決しましたが、ここで緊急連絡が入り、遠野たちは応援として張り込みに参加することに。いよいよです!

ついに雨の日の屋上の場面へ!

 張り込みの車の中で、遠野は風間に自分の原風景を語ります。重たい話ですが、粛々と受け入れる風間がカッコいいですね。

 そしてついに、運命の事件が! 雨が降りしきるなか、現場に向かう2人の姿。スペシャル版で観たときと同じ現場です。

 このときの演出もすごく良くて、めっちゃドキドキしました。この先何が起こるか分かっているだけに、なおさらです。

 雨の中で起きた事件は、スペシャル版と同じでしたが、こうして遠野のことを知ったうえで見るのは、かなりの衝撃でした。ちゃんと鳥羽(濱田岳)と鉢合わせするシーンもありましたね。

次回からは白石麻衣さんの登場!

 そして今回、遠野を刺した男、十崎の素顔がハッキリ判明。演ずるのは、森山未來さん。実力もあるし、悪役イメージ強いのでピッタリの配役だと思います。

 というわけで、遠野の指導は終わり。次回からは待ってましたの白石麻衣さんの登場です。いやー、髪を切ったまいやんはますます美しい。

 風間が目を失っていたので、事件後なのですね。彼女のことも気になりますが、遠野のその後も気になります。最終的に十崎との対決はどうなるのでしょうか。次回も楽しみです!

※画像は公式Twitterより
(C) Fuji Television Network, Inc.

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