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【軌跡シリーズ名言集:フェリ】はっ、アニエスさんの息吹が仄暗く…

Zenon
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 日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

 本記事で紹介するのは、『黎の軌跡』メインキャラクターの1人、フェリーダ・アルファイド(通称フェリ)のセリフ。生まれながらの猟兵でありながら、純粋無垢な彼女の名言を紹介していきましょう。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

はっ、アニエスさんの息吹が仄暗く…(フェリ)

●第三章_サルバッド狂想曲(英雄伝説 黎の軌跡)

 フェリはゼムリア大陸中東部の山岳地帯で暮らす“クルガの民”の少女。高位猟兵団《クルガ戦士団》の一員で、その副頭目ハサンの長女でもあります。

 《クルガ戦士団》は“焔”と“翼の女神(アルーシャ)”を信奉する部族で誇りと伝統を重んじ、汚れ仕事は受けない高潔な猟兵団として知られているとのこと。

 “焔”を奉ずる部族なので、彼女のクラフト(戦技)は燃える派手なものが多め。シリーズファンなら“風”を奉じている別の部族を思い出すかも?

 生まれながらの“戦士”であるフェリは、たまに街中で物騒なことを言い出す場面も。新しい街に来たら危険な場所をチェック、猟兵なら基本だよね(違

 そんな猟兵団に所属していたフェリですが、まだまだ13歳(『黎の軌跡』時点)の幼いと言っていい年齢の少女。社会勉強も兼ねてアークライド解決事務所に預けられ、ヴァンのもとでさまざまな経験を積んでいきます。

 考え方もなかなかに現実的で、アニエスのような一般人とは生きてきた世界が違うことがわかりますね。

  • ▲ただ、旅先で美味しいものを楽しみにするなど、年相応の表情を見せてくれるのが彼女の魅力です。

 そしてフェリが作中でたびたび発言する“息吹”という言葉。基本的には“人の気配”に置き換えて読むと納得できる文脈が多い単語です。ただ、ニュアンス的にはもう少し深く気配を感じ取っているようで、その探知能力は非常に高いと言えるでしょう。

 2つの息吹。アーロンが《大君》と心の中で戦っていたのを、鋭敏に感じ取っていた様子。

 尊敬している息吹。ブラックな命令で酷使されながらも、それでも教授を慕う学生たちの想いですね。


 増援の息吹と、渦巻く息吹。達人は壁の向こう側に潜む伏兵の存在にすら気付くといいますが、フェリもそのスキルを有している模様。

 そんなフェリの息吹発言(?)のなかで、筆者が最も印象に残ったのが今回紹介する名言となります。タイプとしては2番目の“尊敬している息吹”のような、人の感情を察知しているものですね。

 これは、サルバッド映画祭の調査のため遠征し、とある戦いでピンチに陥ったヴァンの元へ駆けつけたリゼットに対して嫉妬するアニエスの“息吹”を感じ取った際のセリフとなります。

 命の危険を感じるピンチ、ヴァンに懸命に寄り添うアニエス。

 颯爽と現れ、敵を撤退へと追い込むリゼット。

 スッとヴァンに肩を貸し立ち上がらせたリゼットを見て「彼の隣を奪われた」的な表情を見せるアニエス。じれったい。

 事情説明中、アーロンにからかい混じりで「浮気の言い訳をする亭主みてぇだなァ?」と言われるヴァン。

 亭主に浮気された妻のような、嫉妬や哀しみ、不安をたたえた表情を向けるアニエス。

 ここで、今回のフェリの名言が登場となります。

「はっ、アニエスさんの息吹が仄暗く…」

 仄暗い(ほのぐらい)息吹。定義としては難しいのですが、明るい感情が負の感情で覆い隠されていく様、とでも言いましょうか。“ドス黒い怒り”のような強い感情ではなく、人の不安をかき立てるような“薄暗さ”を使ったこの表現は、プレイ当時とても印象的でした。

 そもそもフェリ自体が色恋沙汰にまだ無頓着な年齢ですが、アニエスの心に差した影にはすかさず反応していたのも面白かったです。

 はい、というわけで今回はフェリの名言をお送りしました。真面目な話をしているのに、ふとこういう人間ドラマの掛け合いを入れてくるところは軌跡シリーズの面白い部分ですし、少し詩的な表現を使っているところも印象深いポイントだったのかなと思います。

 シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらをピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!

※画面はPS4『英雄伝説 黎の軌跡』のものです。
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