蒼木いつろ氏が手掛ける『アノマラスシティ』は“SCP財団”や“クトゥルフ神話”に影響を受けた探索アドベンチャー【電撃インディー】

電撃オンライン
公開日時

 『少女と血と勇者先生と』の作者でフリーゲームクリエイターの蒼木いつろ氏は、PCで開発を進めている探索アドベンチャー『アノマラスシティ』を発表しました。

 以下、リリース原文を掲載します。

SCP財団」や「クトゥルフ神話」に影響を受けた探索ADV「アノマラスシティ」正式発表

 個人ゲーム開発者の蒼木いつろは、新作オリジナルタイトル「アノマラスシティ」の情報をINDIE Live Expo 2023および公式サイトにて正式発表しました。

人知れず異常存在を収容し、世界終焉を阻止する探索ADV

 「アノマラスシティ」は、人知れず「異常存在」を収容し、世界終焉を阻止する探索アドベンチャーゲームです。

 本作は「SCP財団」や「クトゥルフ神話」に影響を受けており、異常で不穏な世界に足を踏み入れていく不安と好奇心、そして徐々に隠された真実を明らかにしていくカタルシス、そんな体験を目指して開発を進めています。

 YouTubeにて公開中の1stトレーラーでは、そんなゲーム体験やシナリオの雰囲気を中心に紹介しています。

「異常存在」を調査・収容し、世間から隠蔽せよ

 「異常存在」とは、怪奇的な特性を持つオブジェクトです。それは見るからに異形の怪物かもしれませんし、一見すると何の変哲もない、しかし隠された能力を持った雑貨品かもしれません。実はそれらは人々が生きる世界に遍在しているのですが、ある「機関」によって巧妙に隠匿され、表沙汰にならないよう処理されてきました。

 プレイヤーはその「機関」の一員となり、街を探索して秘密裏に「異常存在」の調査と収容を行います。そして、いずれ正体不明の「異常存在」によって引き起こされる世界終焉――その原因究明と阻止を目指します。

死によって時間を巻き戻し、あらゆる可能性を調査せよ

 そんなプレイヤー自身も実は「異常存在」であり、死ぬたびにある時点まで時間を巻き戻す異常性を有しています。それも、これまでに得た知識や経験、そして成長を引き継ぐことができる――つまりは「強くてニューゲーム」です。

 この異常性を活用してさまざまな世界線を渡り歩き、人物や出来事をさまざまな面から観測して得た情報をつなぎ合わせて、世界終焉の原因究明を行っていきます。

 しかし、真実とはときに無情な現実を突きつけるもの。数多の苦労と犠牲の末たどり着いた先に待つのは――絶望かもしれません。

 また、死ぬたびに時間が巻き戻るということは、人々の記憶がリセットされることも意味します。どれだけ理解や友情が得られても、次の世界線では他人に戻る、そんな孤独とも戦わなくてはなりません。

 巻き戻りの中で記憶を保持できるのは、プレイヤーともう一人――天使のような翼を持つ「異常存在」の少女のみです。プレイヤーと少女は互いに支え合いながら、一つずつ世界終焉の謎を解明していきます。

 その先で「少女は何者なのか」「なぜ協力してくれるのか」、そして「本当に味方なのか」といった謎も明らかになっていきます。

「物語体験」を重視したシナリオとゲームシステム

 本作は個人制作で、作者の蒼木いつろは第33回ファンタジア大賞で審査員特別賞を受賞し、2021年にライトノベル「少女と血と勇者先生と」を出版したのち、同年にフリーゲーム「ワールドエンド・サマーデイズ」をリリースしました。

 本作はストーリーの切なさと伏線が張り巡らされたシナリオ構成が評価されており、そのテイストは今作「アノマラスシティ」にも継承されています。

 今作のゲームシステムは「物語体験」と「探索」に重きが置かれており、操作は非常にシンプルで難しいアクション性もありません。

 RPG的な戦闘はありますが、地道にレベル上げをして突破するようなものではなく、ときには戦わずに交渉を行うなど「物語における選択の一部」となっています。

 主人公として物語に入り込み、自らの選択でさまざまな可能性を模索していく体験を求めている方には、気に入っていただけるのではないかと思います。

 「アノマラスシティ」は現在鋭意開発中で、プラットフォームはPCなどを予定しています。

商品概要

●タイトル:アノマラスシティ
●ジャンル:探索ADV
●プラットフォーム:PC他
●価格:未定
●発売日:未定
●制作者:蒼木いつろ

©2023 蒼木いつろ All Rights Reserved.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら