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コロプラ『モンスターユニバース』インタビュー。ボツネタや隠し要素は? 家庭用ゲーム機展開の可能性は?

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 コロプラより1月24日に配信された無料の落とし切り型RPG『MONSTER UNIVERSE(モンスターユニバース)』の開発者インタビューをお届けします。

 筆者は50時間ほどで本編クリア+追加で20時間以上かけてエンディング後の追加エピソードを堪能しましたが……おもしろかった! 変態(ホメ言葉?)なフィーナちゃん、サイコー!

 ボツネタはあるの? 家庭用ゲーム機展開の可能性は? などなど、気になるアレコレを開発スタッフに聞いてきました!

スマホアプリでは少し物足りない人に届けることを目指した

──そもそも『モンスターユニバース』を開発することになったきっかけや、目指した部分について教えてください。

 初期コンセプトではアクションゲームとしてしっかりと遊べるというものを重視して作っていました。モンスターを捕まえて交配させる要素は後から入ったものになります。

──お蔵入りになった要素も話せる範囲で聞かせてください。

 協力要素のあるマルチプレイを考えてはいましたが、スケジュール面や一人でじっくりと遊べるゲームにしたいという点からボツになりました。

──コンソールゲームとスマホアプリどちらのユーザーを主なターゲットにしていましたか?

 ターゲットを“コンソールもスマートフォンのゲームも両方プレイするがスマートフォンのゲームに少し物足りなさを感じるかた”として、コンソールゲームに近いプレイ感覚を味わえるものにしようと開発を続けてまいりました。

 スマートフォンでのプレイをメインに開発をしましたが、開発はPCで行いますし、Steam版を作るときもすぐ移行できたので良かったです。

──ガチャ要素のない落としきりのゲームにした理由なども教えてください。

 『モンスターユニバース』はグラフィックスの表現検証なども兼ねており、運用中のタイトルや新作などに本作の技術が活かされております。そういった点とコンソールライクなゲーム性を加味しガチャがない方がゲームをより楽しんでいただけると判断したためです。

──リリース後のユーザーからの反響はいかがでしたか?

 プレイしてくださったユーザー様からはやりごたえのあるゲームという評価をいただけており、開発チーム一同喜んでおります。一方で操作感では、スマートフォンの難しいところもあり、様々なご意見をいただけたので今後の参考にしていきたいです。

当初はフィーナが主人公ではなかった!?

──とにかく主人公のフィーナの個性が強くて楽しかったのですが、外見や性格についてはスムーズに決まったのでしょうか。

 フィーナの個性については社内でのテストプレイなどを繰り返し、チーム外からのご意見もあり、かなり個性を強めに設定しました。

──個人的にフィーナを星4まで育てたかったのですが、そういった限界突破や覚醒のような構想はあったのでしょうか?

 フィーナはモンスターにとても詳しいが戦闘は得意ではないというキャラクターのため、星4にするということはあえて避けました。

──キャラクターやモンスターについて、ネーミングの理由や裏設定がありましたら教えてください。

 物語の主軸となるキャラクターやモンスターは、聞き馴染みのある音を持つネーミングを意識して名前をつけています。

 わかりやすい例として、ヴォルザークやルフガンクは歴史的に著名な方の名前をもじっていますね。フィーナやウェンディたちもそういった方の名前を参考にしています。

──開発スタッフの方の印象に残っているお気に入りキャラを教えてください。

 まず印象に残っているのは、元画家の“クイン”ですね。彼女は調査団ではモンスターをスケッチして記録に残すという使命を持っているキャラクターです。彼女がマスターを務める第4班のメンバーであるルーナやシオンといった癖の強い性格を持つ人達をも受け止める大きな器を持った人物です。

 本作のシナリオのテーマであった“多様性”には、彼女のような他人の特別性を受け止める心を持っている人物の存在はとても重要でした。

 裏設定でフィーナは物語の完結後クインに絵を教わり、10年後世界中を震撼(ドン引き)させるモンスター図鑑を発行する、という物語があります。

 あとは、“ナツカ”や“アイリーン”、“グレイ”も印象に残っています。調査団はモンスターと戦うことが求められますが、モンスターを救うための物語の実現には、彼らのような調査団を支援するサイドキックな存在がとても重要でした。

 彼らの存在のおかげで、ただ戦うだけの世界観ではなく、生物を救うために動く世界観に深みを持たせることができたと感じています。
 特に獣医であるアイリーンは、医者なのにとにかく冷徹で口が悪いというギャップ性がお気に入りです。

──無料で星4キャラを1人仲間にできますが、おすすめのキャラや選び方のコツについて教えてください。

 剣タイプ、槍タイプのキャラが操作に癖がなく使いやすいと思います。そのなかでもヴォルザークと相性の良い剣タイプの“ココシュカ”や、ハーツも使いやすく序盤から活躍できる槍タイプの“ルシュト”がオススメです。

 上記のキャラはパッケージに含まれていますので、もしパッケージの購入を検討するならそこに含まれていないキャラから選ぶのがおトクですね。

 なかでもオメガドライブで毒状態を与える槍タイプの“キルシェ”や、BREAKゲージを削りやすい杖タイプの“ファラーシャ”は汎用性が高いキャラクターになっています。

──ミニモンを編成する際の攻略アドバイスがありましたら教えてください。

 戦闘に慣れないうちはヒーラーのミニモンが使いやすいと思います。

 ボス戦ではBREAKゲージを削りやすいアタッカーのミニモン、防衛タイプのクエストでは敵の注目を集めるタンカーのミニモンも活躍してくれるので、色々なミニモンを試してもらればと思います。

──攻略に役立つ便利なおすすめハーツがありましたら教えてください。

 発動条件付きのハーツは効果値が高く、その中でも“与上閃の”、“転換する”など条件を満たしやすいものは使いやすくおすすめです。ほかではカインでスカウトできる星3キャラ“トーニャ”が持つ状態異常を与えるハーツも汎用性が高いですね。

──リリースから数か月たった今だからこそ明かせるような開発裏話がありましたら、教えてください。

 実は開発中はバンが主人公でした。アリアと共に世界中の寺院をめぐりマグナと戦うというストーリーでしたが、途中で主人公が変わり、現状の『モンスターユニバース』になりました。

──周回プレイをするようなプレイヤーに対して、普通に遊ぶと見落としてしまうようなこだわりポイントがありましたら、教えてください。

 すでに発見されているユーザー様もいると思いますが、実はフィールドの夜探索でのみ行ける隠し通路があります。草や岩でカモフラージュされていますが、壁際をよく見て歩いてみてください。

 また、ホームの放牧エリアではバトル時では見られないモンスターの生き生きとした生態を観察できます。モンスター同士の組み合わせによってコミュニケーションの種類も異なりますので、ぜひ彼らのかわいらしい姿をご覧になってください。

──グラフィックへのこだわりや注目点について教えてください。

 個性的でかわいらしいキャラクターやモンスターはもちろん、『モンスターユニバース』では画面占有率が最も高い背景に強いこだわりをもって制作をしています。

 序盤から登場するウィンドブルム平原の草のボリューム感、ダンジョン(屋内)でのライティング表現も工夫したポイントです。

──音楽へのこだわりや注目点について教えてください。

 音楽へのこだわりとしまして、ボス戦では戦闘が終盤になるほど盛り上がるように自然と曲が遷移していくようになっていたりと、アクションを引き立てるように工夫しています。

 サウンドトラックも配信しているので、本作の音楽が好きという方はぜひ聞いてみてください!

──幻のキャラクターデザイン案や制作過程の資料など見せてもらうことはできますか?

 劇中でかなりの種類のミニキャラが登場しますが、それでもまだ入りきらなかったものも多数あるので、そのなかの一部をお見せします。フィーナはやはり振れ幅が大きいですね(笑)

 その他背景のデザインも製品版と多少異なる部分がありますが、アートを何点か公開いたします。

■ミニキャラデザイン

■背景アート

──続編や追加シナリオなどのアップデートなどの可能性はあるのでしょうか。家庭用ゲーム機での展開についても聞かせてください。

 今後の盛り上がり次第ではアップデートもあるかもしれません。ただ、現状ではコンシューマゲーム機向けへの展開は考えておりませんね。

──最後に『モンスターユニバース』をプレイしたユーザーへのメッセージをお願いします。

 露出が少なくユーザーの皆様のお目に触れるゲームではなかったとは思いますが『モンスターユニバース』を見つけてプレイしていただきありがとうございます。

 モバイルゲームではシンプルなゲーム性のものが多いとは思いますがやりごたえのあるアクションゲームを目指して開発をしてまいりました。操作性など至らない点も多かったとは思いますが少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

製品情報

◆日本国内アプリ名:MONSTER UNIVERSE(モンスターユニバース)
◆国外アプリ/Steam版名:Volzerk : Monsters and Lands Unknown
◆価格:基本DL無料(ゲーム内課金あり)
◆ジャンル:3DアクションRPG
◆対応OS:iOS、Android、Steam
◆対応スペック:
 Android OS 8.0以降 メモリ3GB以上
 iOS 13.0以降 iPhone 8 Plus 以降 メモリ3GB以上
※一部非対応端末がございます。
※Steam版の対応スペックはストアページをご確認ください

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