『テイルズ オブ』ファン歴20年以上の筆者が選ぶ感動ストーリー3選。『シンフォニア』『ジアビス』あと1つは?※ネタバレあり
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- キジカク
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1995年の『テイルズ オブ ファンタジア』から多くの作品を排出してきた『テイルズ オブ』シリーズ。今週末、2023年6月10~11日には4年ぶりに横浜アリーナで“テイルズ オブ フェスティバル 2023”が有観客で開催されます。この時期になると、プレイした作品のことを思い出しますね。
ということで、本記事ではファン歴20年以上、全ての作品をプレイした筆者が最も思い入れの強い作品をご紹介。当時の思い出とともに、各作品の見どころをまとめてみました。
※なお、この記事にはゲームのネタバレが含まれますので、未プレイの方は注意してください。
リアルタイムで遊んでいたプレイヤーの思い出セレクション!
しいなとコリンの絆に涙。君と響きあうRPG『テイルズ オブ シンフォニア』
まずご紹介するのは2003年にゲームキューブで発売された 『テイルズ オブ シンフォニア』です。2004年にPS2、2013年にPS3から発売され、2023年にはNintendo Switchからリマスター版が発売されています。またOVAも発売されており、期間限定ではありますがYouTubeでも配信されました。
主人公であるロイドが、神託を受けた神子の少女・コレットや仲間たちと共に世界を再生する旅に出る『テイルズ オブ シンフォニア』。やがて、あらゆるものの真実が明かされる中で、ロイドは自分たちの暮らすシルヴァラントだけでなく、隣接する世界であるテセアラの両方を救うために戦うこととなります。
筆者が特にお世話になったのはゼロスのEXスキルです。EXはテクニカルとストライクがあり、その多くが戦闘時に使用します。しかし、ゼロスのEXスキルにあるパーソナルは町の女の子たちに話しかけるとアイテムやガルドをもらえるというもので、町の外に出れば一度アイテムをもらった相手でも再びアイテムをもらえます。それを活用して何度も出入りを繰り返した方も多いはず。
そんな本作では、しいなとコリンのとあるイベントで大泣き。コリンは言葉の通じないヴォルトからの攻撃からしいなを守るために犠牲になってしまうのですが「これ以上力になれなくてごめんね」と言って力尽きてしまったシーンではしばらく放心状態でした……。
その後コリンは、心の精霊ヴェリウスとしてしいなの前に再び登場。コリンではないけれども、コリンの心を持ったヴェリウスは心は共にある、としいなたちに語りかけました。コリンでなくとも、しいなを見守ると約束したこのシーンで号泣したことをよく覚えています。
生まれた意味を知るRPG『テイルズ オブ ジ アビス』
続いてご紹介するのは2005年にテイルズ10周年記念作品としてPS2から発売された『テイルズ オブ ジ アビス』です。2011年には3DSで発売され、2016年にはアニメ化されています。
自分の屋敷に軟禁されて育ったルークがティアと出会い、超振動を起こしたことをきっかけに物語が始まる本作。ゲーム開始時からしばらくは、主人公のルークがなかなかにわがままなお坊ちゃんなので、プレイしていてイライラしてしまった方も少なくないかもしれませんね。
今ではテイフェスのコール&レスポンスでおなじみ(?)の「俺は悪くねぇ!」のセリフも、ゲームでルークが言ったときには、周りのパーティーメンバー同様「ふざけるな!」という気持ちになってしまった記憶も。
しかし、髪を切って「俺は変わるから」と言った後、ルークの性格は一変。卑屈ではあるけれど人の気持ちを一生懸命考えて行動しようとするルークに、「がんばれ!」と応援しながらゲームをプレイしていました。しかし、その感情を抱いたまま、終盤のストーリーを見ていくのは心がつらいものがありました……。
主題歌である『BUMP OF CHICKEN』の『カルマ』も、ストーリーとのシンクロ率が高くて感動です。本作のストーリーを秀逸すぎるほど強く表している歌詞なので、全部クリアした後に再び聴いて、初見の時とはまたちがった感動を覚えて泣いてしまいました。
残念ながら3DSへの移植が最後となっているため、現行ハードでのプレイはできませんが、リマスターとして発売してほしい作品の1つです。
「正義」を貫くRPG『テイルズオブヴェスペリア』
最後にご紹介するのは、2008年にX-BOX360から発売された『テイルズオブヴェスペリア』です。2009年にはPS3から、2019年にはさまざまなハードで遊べるリマスター版が発売されています。
騎士を辞め、帝都ザーフィアスの下町で暮らしていた青年ユーリは、下町から盗まれた水道魔導器(アクエブラスティア)の魔核(コア)を探す中、城のお姫様であるエステリーゼと出会います。ユーリの友人でもある騎士・フレンに会わないといけない、と言う彼女と共に、コアを追ってテルカ・リュミレースを旅していくことになります。
主人公のユーリは、テイルズオブフェスティバルのキャラクター人気投票で殿堂入りするほど人気のキャラクターです。ダークヒーロー寄りの人物で、弱い人たちを守るためならば、己の手を血で染めることも躊躇いません。
特に筆者が気に入っているのは、騎士であるフレンとユーリの湖での話し合いです。フレンの「個人の感覚で善悪を決め、人が人を裁いていいはずがない!」も、ユーリの「じゃあいつか法を正すから、今は黙って死ねって言うのか」というユーリのセリフのどちらも正しい気がして、考え込んでしまった思い出があります。
また、アレクセイに捕まって自分の力が制御できなくなったエステルが「殺して」と言っていたのに、ユーリの「お前はそのまま道具として死ぬつもりか!」というユーリの言葉に、自我を取り戻しながら正直に「私はまだ生きていたい」と言ったときは泣きました。一連の流れが完璧すぎて、何年経っても褪せない記憶です。
物語を通して、さまざまな体験をさせてくれる『テイルズオブ』シリーズ。今回はどうにか3つに絞りましたが、正直語り足りません。また機会があれば、ほかの作品についてもお話ししたいと思います!
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