アニメ『推しの子』7話感想。あかねを救うための逆転の一手に納得。SNSとの付き合い方も見直したくなる!

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 TVアニメ『【推しの子】』第7話“バズ”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『【推しの子】』第7話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

あかねの番組復帰に向けてアクアが動く

 6話のラストで自殺を図った黒川あかね。

 アクアによってギリギリのところで救出されましたが、その心の傷は計り知れないほど深く……。そんな彼女に対し、アクアは『今ガチ(今からガチ恋始めます)』への参加をやめるか、続けるかを問います。

 状況を考えれば、番組を降りるのが正しい判断のように思えますが、あかねの選択は参加を続けるというものでした。

 『今ガチ』メンバーたちも、不安や恐怖を押してあかねが絞り出したその言葉に喜び、協力を惜しまない姿勢を見せてくれます。

 仕事仲間でありつつも、同年代の友達として接する彼らの様子は非常に微笑ましく、特にゆきの言動は今回の流れのような場面でよく見られるものではあるものの、ウルッとさせられてしまいました。感情移入しちゃってるなぁ(笑)。

 ただ、『今ガチ』視聴者のあかねに対する印象が悪いのは変わらずなわけで……。うまくいってほしい気持ちが当然強いものの、不安も感じてしまったのが正直なところでした。

 そこで動いたのがアクア。炎上を煽った番組サイド、好き勝手なことを言ううネットの住民たちに怒りを燃やした彼が今回の騒動に立ち向かいます。

 もちろんあかねのためではあるんでしょうが、本人の口から出た行動の理由が主に“あかねへの同情”より“加害者への怒り”な辺りに彼らしさを感じました。

炎上の対処法は謝罪や沈黙……ではなく?

 アクア主導で始まった炎上への対処方法は、沈黙や謝罪ではなく、ありのままの『今ガチ』メンバーの様子をSNSを通じで公開するというもの。

 この辺りはSNSで起きた問題だからこそ、その特性をうまく利用する作戦になっていて、納得させられるものでした。

 MEMちょの説明も専門知識に片足を突っ込んだもので、非常に為になる内容だったと思います。ネット社会に生きるうえで知っておいて損はない知識かもしれません。

 実際、今回のエピソードを見たうえで、これまでSNSで見かけたアレコレを思い返してみると、「あれってそういうことだったのかな?」「あれはこうした方がよかったんだろうか」みたいな事柄がちらほら思い当たったり……。

 『【推しの子】』はネットやSNSの教科書として視聴するのもありかもしれません。割とガチで。

日本語って、SNSって難しい……

 6話と7話を実際に視聴して思うのがこれです。言葉って難しい! SNSって難しい!

 発したメッセージの意味が、受け取り方や切り取り方で曲がって伝わってしまう。発信することの怖さを痛感させられる内容でした。

 とはいえ、ネットやSNSはうまく使えばメチャクチャ便利で面白いもの。というか現代を生きるうえで必要不可欠なものです。

 怖いから絶つ! というのは現実的でないとして、付き合い方を見直したくなるエピソードでしたね。

 そして、今回はSNSによって引き起こされる悲劇だけではなく、逆にSNSを利用して悲劇に立ち向かう様子が描かれます。その結果がどうなったか、まだ7話を見ていない人は実際に確かめてみてください。

 ちなみに最新話はABEMAで期間限定無料配信中。もう一度見たいという人もぜひ。

 ラストはなかなかに衝撃的なシーンで締めくくられるので、そこにも注目です。


©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

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