レビュー:『Starship Troopers(スターシップ・トゥルーパーズ): Extermination』は最大16人でバグズの大群と戦うドンパチ感がたまらない!【電撃インディー#458】
- 文
- 柏又
- 公開日時
- 最終更新
電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Offworld Industoriesより好評発売中の協力プレイFPS『Starship Troopers: Extermination』のレビューをお届けします。
電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』の世界で最大16人の大規模戦を戦い抜く
タイトル名を見ればわかるかと思いますが、本作はSF小説『宇宙の戦士』の映画化作品『スターシップ・トゥルーパーズ』の世界をもとにしたFPSです。
筆者はこの記事を書くにあたってブルーレイディスクをチェックしたのですが、アラクニッドと呼ばれる虫のようなエイリアンはもちろん、プレイヤーたちが使う兵器や施設など、映画に登場するものが忠実にデザインされているのがわかりますね。
しかも、本作は協力プレイゲームとしては大人数となる最大16人で参加します。16人のプレイヤーと大量のアラクニッドバグズ(以下、バグズ)が大暴れするだけあってマップはかなり広く、大規模戦闘のだいご味を楽しめるようになっています。
個人的には、バグズの主力である“ウォーリアー”を相手にした際、アサルトライフルのマガジンを撃ち切るかどうかのところで倒せる感じの硬さがよくできていると感じました。敵はだいたいまとまった数が出現して群れて行動するため、生き残るためにはほかのプレイヤーとの協力が必然的に求められるのも良い感じですね。
ミッション達成から脱出までこなすダイナミックな展開が楽しい!
『スターシップ・トゥルーパーズ』といえば、ドロップシップ(降下艇)による降下と脱出は欠かせない要素。本作には現状2つのルールが存在しますが、いずれも最後はARCスキャナーと呼ばれる施設を一定時間防衛したのち、味方を回収しにやってきたドロップシップに乗り込んで帰還するのが目的となっています。
ルールにもよりますが、プレイヤーは広大なマップ全域を使ってミッションを遂行していきます。同じルールとマップでも、守るべき施設の配置や途中のミッション内容にいくつかパターンが存在するので、繰り返しプレイしていてもあまり飽きがきませんね。
戦場が段階的に変化していくのでゲーム展開が非常にダイナミック。広大な戦場で大人数の敵と戦う手ごたえを強く感じられるのです。
資源の範囲内で防衛施設を建設する要素も!
また、施設を防衛するために壁などの施設を建設できるのも大きなポイント。映画の中盤で主人公の部隊がバグズに攻め込まれた施設を訪れるシーンがありますが、あんな感じの仮設基地をプレイヤーの手で構築していきます。
プレイヤーは方向キーの下で建設ツールを取り出して使用可能。建設ツールにはREPAIR(修復)とPLACE(設置)の2つのモードがあって、PLACEで配置したい施設と位置を決めて、REPAIRで実際に組み上げていきます。
可能なエリアは、防衛対象の周辺に限られますが、味方が保有しているOre(鉱石)の範囲内である程度自由に建設できます。ただし、Oreの量はチーム全体で共用なほか、施設ごとに配置数に上限があるので無軌道に建築しているとバグズの襲撃を防ぎきれない場合も。
最大16人プレイだと知らない人同士で遊ぶのが基本となるので、最低限ARCスキャナーのまわりが囲まれていれば、あとは壊されたところを再建しつつ頑張っていくしかないかもです。
本作は現状3段階の難易度が用意されているのですが、下から2番目のTrooper(Normal)までならそこまでシビアなプレイにはならないと感じました。マッチごとにプレヤーたちがアドリブで防衛施設を建設していくのは結構楽しいですね。
戦い方が異なる3つのクラスが選択可能。クラスごとの成長要素も◎
本作では、3つのクラス(兵科)からプレイヤーの使用するものが選べます。どのクラスも基本的なアサルトライフルが装備できるので、戦闘能力に極端な差が出ることはありませんが、地形や状況に応じた立ち回りが求められます。
各クラスにはレベルの要素があり、レベルアップごとに武器や装備、PERK(特殊能力)をアンロックしていきます。アンロックしたものでクラスをカスタマイズすることで、より行動を特化させたクラスをビルドできるのも本作の魅力といえるでしょう。
機動性に優れるHUNTER
HUNTERは移動速度に優れるクラスで、通常のジャンプでは届かない高さへ垂直上昇できる“Jump Jet”を装備しています。現在のバグズには垂直の壁を乗り越えたり、飛行するタイプはいないので、敵の攻撃できない高台に陣取れば射撃タイプ以外のバグズを一方的に攻撃できます。
また、弾薬の補給ステーションである“Ammo Fabricator”を装備できるので、弾薬切れを起こしにくいのも特徴だと思います。
耐久性が高いBASTION
耐久力にボーナスを持っていて敵の攻撃により多く耐えられるのがBASTIONの利点。特殊能力の“Siege Mode”は起動すると全周にバリケードを展開して被ダメージが減少するほか、武器の安定性が大幅に向上する効果があります。バグズに囲まれてもSiege Modeを使いつつ攻撃すれば難易度Normalまでならなんとかなることも。
BASTIONは装弾数150発のライトマシンガンを装備できるので、Siege Modeと組み合わせるとかなり強くなりますね。使用中は一歩も動けないので使いどころが重要かもです。
味方のサポートが得意なOPERATOR
OPERATORは味方の回復や建設などを得意とするクラス。“Medical UAV”を展開して周囲の味方を回復や蘇生できます。また、ゲーム中は資源の入ったキャニスター(容器)を抱えて拠点まで運搬するパートがあるのですが、OPERATORは腰にキャニスターを取り付けるスロットがあり、運搬しながら戦闘可能です。
また、味方や自分の体力を回復する注射器を装備できたり、建設速度が2倍になる能力があったりと、使いこなせればゲーム進行に非常に役立つ能力が満載しているのがOPERATORです。
大人数が暴れまわる大規模バトルを求めているならオススメ!
ここまで紹介してきた『Starship Troopers: Extermination』。FPSなどで大人数が入り乱れてドンパチする様子を“お祭り”ということがよくあるのですが、本作のプレイ感はまさにお祭り状態。バグズの群れに16人で突撃してわちゃわちゃ戦うのが非常に楽しいゲームです。
難易度もHard以上を目指さなければそこまで厳しくなく、間口が広いところも好印象です。ただ、単独行動をしているとまずバグズにやられてしまうので、なるべく味方といっしょに行動したいですね。
また、バグズをはじめ背景や音楽など、さまざまなところの映画の再現度が高いところも見逃せないです。公開されたのは20年以上前ですが、映画のような大規模戦を楽しみたい人にはうってつけの内容でしょう。
本作のアーリーアクセスは1年間を予定しているそうで、今後はマップや武器の追加も予定されています。現状でしっかりおもしろいゲームなので、今後が楽しみですね。
Starship Troopers ™ & ©2022 TriStar Pictures, Inc. All Rights Reserved. Published by Offworld Industries Ltd. Game software excluding TriStar Pictures, Inc. elements: ©2022 Offworld Industries Ltd. All Rights Reserved. Offworld Industries® and the Offworld logo are both registered Canadian trademarks.
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります