アニメ『推しの子』8話感想。復帰したあかねのインパクトが強すぎて感情が迷子。振り回される重曹ちゃんも可哀相…だけど

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 TVアニメ『【推しの子】』第8話“初めて”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『【推しの子】』第8話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

復帰したあかねにアイが宿る!?

 7話でアクアたちが作った動画の効果で炎上も落ち着き、“今ガチ”への復帰を果たした黒川あかね。

 炎上中の惨状を考えると非常に喜ばしい状況ではあるんですが、番組に返ってきたあかねの立ち振る舞いのインパクトが強すぎて若干感情が迷子です。

 プロファイリングと役作りによって、まるでアイのようになったあかね。その両目には星の形すら浮かび上がっています。

 この瞳の演出は、ただ演じているのではなく、あかねがアイという存在そのものに近づいている感じがして、ゾクッっとしました。

 そのきっかけになったアクア自身もこれには衝撃を受けます。そして、憧れの対象に近づいたあかねに対して、自然に好意を抱いている様子のアクアですが、やはりというかなんというか、状況は少々複雑な方向へ……。

 お互い好意を抱いているのは確かなものの、そこはやはりアクア。素直に好き同士で愛をはぐくみハッピーエンドとはいきません。

 ちょっとあかねが可哀想な感じもしますが、物語の展開的には非常に先が気になる状況になっていきます。

 今後あかねが物語にどんな影響を与えていくのか注目していきたいですね。

振り回されるかなが可哀想…だけど可愛い!

 アクアとあかねの恋愛(?)模様が描かれる一方で、その状況にひとり振り回されてしまうのが有馬かな。

 “今ガチ”の映像を見て複雑な気持ちを抱えているかなですが、そんな彼女にアクアから学校をサボって遊びに行かないか、という誘いが……。

 結果としてあまりかなの期待する感じのデートにはならなかったわけですが、アクアからのアプローチがあったときの、かなの嬉々とした表情はやっぱり可愛いですね。

 そして同時に、アクアの立場・性格上、基本的に報われなさそうなのが悲しい。

 悲しいけどむしろそこが可愛い……!

 あと、ちょっと本筋からズレますが、思い悩むアクアに対してかなが「あんたもしかしてさ、中二病?」とバッサリいくシーンは笑いました。あれは声に出していたアクアが悪い。

芸能人と恋愛。アクアとあかねの関係はどうなる?

 最終回を迎える“今ガチ”を主な舞台として、アクアを中心とした恋模様が描かれた今回のエピソード。

 アクアというキャラクターの性質がアレなので素直な恋愛に発展しづらいのもありますが、“芸能人と恋愛”というこれまた複雑なテーマも見え隠れ。

 高校生同士の甘酸っぱい青春という雰囲気も残しつつ、芸能界やアクアというキャラクターの持つ特殊な性質によって人間模様が複雑に絡み合っていきます。

 炎上騒動という大きなイベントを越えた後なので少々落ち着いた展開にも見えますが、各所に感じるそういったエッセンスは、これぞ『【推しの子】』という感じです。

 今後あかねやかなが抱くアクアへの好意がどのような展開を産むのか、そして、アクアはどのようにふるまっていくのでしょうか。

 そして、話のラストには今後の物語に大きくかかわる超重要シーンも?

 ちなみに最新話はABEMAで期間限定無料配信中。まだ見ていない人はもちろん、次回に向けて見直しておきたい人もぜひ。


©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

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