レビュー:『爆裂!スイーツランド』は魔法少女が世界を救うアクション。夏川椎菜、雨宮天、麻倉ももさんたちのフルボイスストーリーも最高!【電撃インディー#461】

セスタス原川
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は ソニックパワードから発売中の『爆裂!スイーツランド』のレビューをお届けします。

 本作は、美少女たちが敵をなぎ倒して進む横スクロールアクションゲーム。簡単操作でコンボを繋げる爽快感を味わえる作品です。

 また、フルボイスで描かれるライム・ミント・ぱっふぃーの会話劇は癖になる面白さがあり、アクションだけでなくユニークな登場キャラクターも魅力の1つです。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

魔法少女たちがメルヘンな世界を救う戦いへ

 本作の主人公であるライム・ミントはお菓子作りに励むパティシエ。ある日、現れたぱっふぃーことシルフィランドの妖精に「シルフィランドに異変が起きている」と伝えられます。

 好奇心旺盛なライムと、流れで連れて行かれたミント。シルフィランドでは、悪い心“エビル”に支配され妖精たちが凶暴化していました。ライムとミントは変身して魔法を武器に凶暴化した妖精たち、そして黒幕と戦うことになります。

  • ▲おまけのように連れていかれるミント。このぱっふぃーに対するぞんざいな扱いは今後も各所で見られます(笑)。

 アクションは昔ながらの横スクロールで、敵を倒しながら右側にどんどん進んでいきゴールを目指すゲーム性です。道中には大量の敵が現れるので、攻撃やスキルを駆使して突破していきます。

 本作のゲームフローは、ストーリーを挟んで1つ1つステージをクリアしていくスタイルです。各ステージのボリュームは控えめなので、サクサクとゲームを進めることが可能。2ステージごとにボスも登場して、手に汗握る激戦を体験できます。

 攻撃方法はライムとミントで異なり、ライムは近距離型の打撃攻撃。ミントは弓を使った遠距離攻撃を行います。

 どちらのキャラクターを使うのかはゲーム開始画面で選択可能。それぞれ攻撃方法が違うので、どちらを使うかによって全く違うゲーム性が楽しめます。

 両方プレイした感想は、ライムは攻撃が当てやすくコンボもつなげやすいのでアクションゲーム初心者向け。逆にミントは相手との距離感が大切になるので動きに慣れてきた人向けという印象。わずかにステータスにも差があるので、自分のスタイルに合う方を選択するといいでしょう。

 攻撃はボタンを連打するだけで簡単にコンボがつながります。コンボを続けるとダメージが段々と上昇する追加効果もあり、簡単かつ強力な攻撃を繰り出せます。さらに強力な攻撃の必殺技もワンボタンで発動可能なので、攻撃のコンボに組み込みやすいです。

 操作するデバイスは、プレイヤーはキーボードを使ったプレイか、接続したコントローラーを使うか選択できます。

 キーボード操作の場合は、キーコンフィグで変更ですが、初期設定ではマウスを使わない両手でキーボードを使うやや珍しい形。一方のコントローラーは、直感的に操作できる配置になっているので、個人的にはコントローラーがおすすめです。

 ステージ上では、さまざまなアイテムを獲得できます。体力回復効果のアイテムなど、直接プレイに影響するものもありますが、お菓子の素材が手に入ることもあります。これはメニュー画面でお菓子作りに使用可能。作成したお菓子を装備すると、プレイ中のキャラクターのステータスがアップします。

 また、敵を倒す直前に特別な技で“リストア”させるとポイントを獲得可能。こちらはゲームクリアをした後に、追加要素のアンロックで活用できるポイントのようです。

  • ▲ただ敵を倒すのではなく、あえて倒さずに“リストアアタック”を当てる必要があります。このダメージ調節がかなり難しいポイント。

フルボイスで描かれる癖のある会話劇

 本作のもう1つの見どころは、ライムとミント、そしてぱっふぃーによる会話劇です。

 本作はインディーゲームでありながら全編フルボイス。担当声優は、ライム役の夏川椎菜さん、ミント役の雨宮天さん、ぱっふぃー役の麻倉ももさんの3名。ユニットとしても活動するお馴染みの3人が担当しており、3人が織り成す勢い抜群の会話劇は必聴です。他にも、斎藤千和さん、松岡禎丞さんをはじめ、多くの声優陣が出演します。

 他のキャラクターも含めて、会話中の特徴的なセリフはぜひ楽しんでほしいポイント。道中で登場するキャラクターのセリフを見ても「いや世界観とマッチしてないけど!」とプレイヤーがツッコミを入れたくなるような言葉選びが癖になります。

  • ▲商人のおじいさんトラベーが時折使う関西弁はジワジワきます。

 キャラクターたちの立ち絵の表情もとても豊か。まるでギャグ漫画のようにコロコロと表情を変えるライムたちの姿は、見ていて飽きることがありませんね。

 遊びやすい横スクロールアクションと癖の強い会話劇で描かれる本作。フルボイス、立ち絵の種類など、インディーゲームとしてクオリティが高く作られている印象です。

 アクション要素は誰でも遊びやすく爽快感を感じられる作りなので、普段からアクションゲームで遊ばない人でも楽しめるはず。キャラクタービジュアルや声優陣に惹かれた人もぜひプレイしていただきたいところです。

 要所で使われる一枚絵などもあり、彼女たちの魅力を存分に味わえるのも嬉しいポイント。アクションゲームとしてではなく、ストーリーを読むためにプレイするもアリでしょう。

 筆者は前述した通り、ライム、ミント、ぱっふぃーの3人のやり取りがお気に入り。あのファンシーな世界と絶妙に合わないやり取りは、ぜひ手に取って実際に楽しんでほしいです!


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