レビュー:椅子に縛り付けられ動かせるのは頭と指のみ。『ラストラビリンス』で頼れるのは1人の少女だけ【電撃インディー#459】
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はあまたより配信中のNintendo Switch版『Last Labyrinth -Lucidity Lost-』を紹介。
PS4/PS5/PC版などはコントローラーに加え、VRにも対応しています。
電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
拘束された体。謎の少女・カティアとともに館からの脱出を目指す
『Last Labyrinth -Lucidity Lost-』は、謎の館からの脱出を目指すアドベンチャーゲーム。
館は複数の部屋で構成されており、そのなかのいくつかを通り抜けることで脱出できるようになっています。
部屋を通り抜ける方法は扉を開けるだけとシンプル。しかし、部屋に用意されたギミックを解かないと扉は開けられないようになっています。
プレイヤーが操作することになる主人公は、なぜか椅子に縛り付けられていて身動きが取れません。動かせるのは頭と指だけです。
1人では脱出なんて到底無理。そんな状況で助けになってくれるのが、謎の少女・カティアです。
主人公が館に閉じ込められていることや椅子に縛り付けられているのと同じく、カティアが館にいる理由や、どうして主人公を手助けしてくれるのかは不明。
謎だらけの状況ですが、唯一わかっているのは館から脱出しなければいけないということなので、カティアに協力してもらいます。
姿が変わっていく館の謎
前述の通り部屋のギミックを解いて脱出を目指すのですが、その解き方が本作のポイントの1つ。
身動きできない主人公に代わり、カティアにギミックの操作をお願いすることになるんです。
動かせる頭にはレーザーポインターが装着されており、気になるところに照射するとカティアがその場所に移動します。
移動させた場所に操作できるものがある場合、指をさしてどうするかを問いかけてきます。
回答は、頭を縦に振るか横に振るかで答えられます。言葉が通じないのでどうするんだろうと思いましたが、ジェスチャーでやりとりをするのですね。
頭脳労働を主人公、肉体労働をカティアが担うというわけです。
ギミックを解き、扉が開くと次の部屋へ。なかには複数の扉が用意されていることもあります。
ギミックは対応する扉の近くにあることが多いので、進みたい方のものを解いていくのが基本ですね。
肝心のギミックですが、ボタンを押したりコードを引っ張ったりといった単純なものに加え、特定のマークをそろえるなどパズルのような形式のものも用意されています。
前者はカティアに操作してもらうだけなので非常に簡単。後者はいくつかの手順を踏む必要がありますが、難しいものはあまりない印象でした。
ただ、解くのに失敗してしまうと2人とも部屋に仕掛けられた罠の餌食になってしまいます。
その罠というものが、「館から脱出させてなるものか」と言わんばかりな、ギロチンなど殺傷力の高いものばかり。主人公たちを館に閉じ込めた(と思われる)人物は、2人にどのような恨みがあるのでしょうか。
ともあれ、無事に館を脱出! ……したと思ってもそこで終わりません。なぜかまた館に閉じ込められており、再びカティアと脱出を目指すことになります。
最初はどこかで解き方を間違えてループしているのかと思いました。ですが、前回はなかったものが現れたり、部屋のギミックが変わっていたりと、ちょっとした違いがあります。
脱出を繰り返すことで主人公とカティア以外の人物も登場。ただ、2人とは敵対しているらしく、カティアを連れ去るといった妨害をしてきます。
ギミックに加え、敵対する人物の妨害もかわしながら館を脱出した先に何があるのか。繰り返すたびに少しずつ変化する館の秘密や、主人公らが閉じ込められている理由なども気になることろです。
これからも2人の結末を求めて、館から脱出を繰り返していこうと思います!
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