“テイルズ オブ フェスティバル 2023”2日目リポート。コールあり、ノルミンダンスあり、運動会あり…“テイフェス”が帰ってきた

江波戸るく
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 シリーズを愛するファンが集う、『テイルズ オブ』ファンの祭典と言える“テイルズ オブ フェスティバル(以下、テイフェス)”。登壇キャストによるスペシャルスキットやトーク、主題歌を手がけたアーティストのライブなどが行われ、開催するたびに大きな盛り上がりを見せています。

 横浜アリーナへ帰還した“テイフェス 2023”では、感染症対策の規制の緩和に伴い“(マスク有での)声出し”が可能に。お決まりのキャラへのコールや名(迷)言コールがあるテイフェスにおいて、こちらが解禁されるのは非常に大きなことだと思います。

 本記事では、1日目に続いて大盛況となった、2日目の公演の様子をお伝えします。

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“テイルズ オブ フェスティバル 2023”1日目リポート。15周年ならではのスキット・演出&久々の声出しでみんな笑顔に!

【テイルズ オブ フェスティバル 2023 2日目出演者(敬称略)】

▼総合司会
小野坂昌也(ゼロス・ワイルダー役/テイルズ オブ シンフォニア)
▼サブ司会
原紗友里(リンウェル役/テイルズ オブ アライズ)

◆テイルズ オブ デスティニー
緑川光(リオン・マグナス役)
井上喜久子(フィリア・フィリス役)

◆テイルズ オブ デスティニー2
柚木涼香(リアラ役)
関俊彦(ロニ・デュナミス役)

◆テイルズ オブ シンフォニア
小西克幸(ロイド・アーヴィング役)
立木文彦(クラトス・アウリオン役/シークレット)

◆テイルズ オブ レジェンディア
広橋涼(シャーリィ・フェンネス役)
浅野真澄(クロエ・ヴァレンス役)
白石涼子(ジェイ役)

◆テイルズ オブ ジ アビス
鈴木千尋(ルーク・フォン・ファブレ役)
ゆかな(ティア・グランツ役)

◆テイルズ オブ ヴェスペリア
竹本英史(レイヴン役)

◆テイルズ オブ グレイセスエフ
河原木志穂(シェリア・バーンズ役)
東地宏樹(マリク・シザース役)

◆テイルズ オブ エクシリア2
近藤隆(ルドガー・ウィル・クルスニク役)
伊瀬茉莉也(エル・メル・マータ役)
置鮎龍太郎(ガイアス役)

◆テイルズ オブ ゼスティリア
木村良平(スレイ役)
福圓美里(エドナ役)

◆テイルズ オブ クレストリア
天﨑滉平(カナタ・ヒューガ役)
石川由依(ミぜラ役)

◆テイルズ オブ アライズ
加瀬康之(テュオハリム役)
速水奨(ヴォルラーン役)

▼出演アーティスト
DEEN(テイルズ オブ デスティニー/テイルズ オブ ハーツ R/テイルズ オブ ザ レイズ フェアリーズ レクイエム)
BONNIE PINK (テイルズ オブ ヴェスペリア/テイルズ オブ アスタリア ~結晶の大地と導きの光~)

公演はBONNIE PINKのライブからスタート。一気に会場のテンションが上昇!

 OP映像が流れたあと、司会が登場……と思いきや、暗転している中から何やら聞き覚えのあるイントロ音が響きます。

 アーティストのライブから始まるのに加えて、これから演奏されるであろう曲をすぐに察したのか、会場中のペンライトがパープルにすぐ切り替わります。まるでフェイタルストライクのような綺麗な繋がりでした。この場に足を運ぶファンの方にとって、歴代の主題歌をイントロで判別するのは朝飯前なのかもしれませんね。

 ということで、1曲目に演奏されたのは『テイルズ オブ ヴェスペリア』の主題歌『鐘を鳴らして』。バックには同作の映像が流れており、プレイ当時の記憶が蘇ります。こちらの曲は英語版もあるので、聞いたことのない方はぜひ。

 続く2曲目は『テイルズ オブ アスタリア ~結晶の大地と導きの光~』より『We Belong』となりました。9年続いた『アスタリア』ですが、こちらも遊んでいたときのことを思い出した方が多いのではないでしょうか。

 演奏後には司会を務める小野坂さん、原さんが登場。今回で3回目の出演となるBONNIE PINKとトークが繰り広げられます。なかなか出演日が合わないという、鳥海さんと会える日は来るのでしょうか……?

 その後は、恒例の司会トークへ。2回目の出演ですが、サブ司会を務めることとなった原さんへの声援が上がります。左右に分かれて移動した2人に合わせて、ペンライトが赤と白に分かれる場面もありました。

 また、差し入れで贈ることができた、スペシャルグミが届いている場所からの中継も見どころ。木村さんと小西さんが美味しそうにグミを食べる姿が微笑ましい中継は、アーカイブでチェックしてみてください。

スペシャルスキット:テイフェスの英雄を救え 時空迷宮!完結編

 スペシャルスキットでは、昨日に続いて時空を巡る物語が展開。テイフェスの歴史を壊そうとしたヴォルラーンの暗躍は、まだ終わっていなかったようです。

 15周年の会場に現れたリアラとロニ曰く、未来ではヴォルラーンの手でテイフェスが滅んでしまっているとのこと。一行は、歴史改変のために利用されているテイフェスの英雄たちを救うべく、過去のテイフェス会場へ飛びます。

  • ▲初心に返って喋らなくなってしまったルドガー。そこで『テイルズ オブ エクシリア2』ではおなじみの選択肢システムが登場します。喋って、ルドガー! ということで、彼は言葉を取り戻します。とても嬉しそうなのが印象的でした。

 2016年の会場では、操られたレイヴンがあの“落ち武者”に。その時と同じく、彼に取り憑いた幽霊を満足させるべく“ノルミンダンス”を踊ります。

 人気投票歴代1位の面々のパネルやノルミン本人も登場し、最終的にシャーリィが先導する“幽霊ダンス”でレイヴンは正気に戻ります。

 場面は切り替わり、2012年の会場では“シェリ雪姫と7人の小人たち”を上演したいと願ったシェリアの手でティアたちが眠らされてしまうという事件が発生。

 彼女たちを起こすために、ルークたちは“テイルズ オブ プレゼンテーション(という名の大喜利)”へと挑みます。笑わせるために奮闘するものの、なかなか目覚めませんでしたが、ジェイの機転で起こすことに成功。操られていたシェリアも助けることに成功し、次の時代へと移ります。

 続いて一行が飛んだのは2013年の会場。何故か囚われているディムロス(ソーディアン)を助けるために、ロイド&ゼロス(シンフォニアチーム)、ルーク&ティア(ジアビスチーム)、エル&ルドガー(エクシリア2チーム)、そしてマリク&ロニ(男の友情チーム)でリレー対決を行うことになります。対決前、体調を崩したティアを気遣うルークのシーンは必見です。


 ジューダス、シュヴァーン、アッシュの乱入で次々と脱落者が出てしまい、最後はエル1人に。そんなエルの前にも、リレーの完走を阻むように操られたヴィクトルが現れます。初の骸殻対決となったルドガーとヴィクトルの戦いを経て、ディムロスのもとへ辿り着いたエルの手で彼は救出されました。

 そしてヴォルラーンとの決戦へ。強大な力を持つヴォルラーンに苦戦を強いられますが、そこへ現れたのはシークレットゲストの立木さんことクラトスでした! 裏側で動いていた彼が加わり、改めて立ち向かう一行。仲間達の術技が炸裂し、膨大な星霊力の助けもあって、ヴォルラーンを打ち倒すことに成功します(ロニとマリクによる、震天裂空斬光旋風滅砕神罰割殺撃も必見です)。

 元の会場へ戻ってきた一行はそれぞれが想いを語り、記念パーティーが開幕。今度こそハッピーエンド、という形でスキットは締め括られました。

ジュード、ミラ、アレン、レオからメッセージ

 ここで、会場へ来られなかったタイトルのキャラクターたちからのスペシャルビデオメッセージが公開。登場したのは『テイルズ オブ エクシリア』のジュード(声優:代永翼)&ミラ(声優:沢城みゆき)、『テイルズ オブ リンク』のアレン(声優:小野友樹)、『テイルズ オブ ルミナリア』のレオ(声優:新井良平)の4人でした。

 テイフェスへまだ来たことのないキャラクターもおり、この先会場で姿を見られることにも期待が高まります。名前を叫ぶ声も聞こえ、シリーズが愛されていることが改めて伝わってきました。

スペシャルトークショー

 1日目に続き、人数が多いため前後半で分割。前半は『テイルズ オブ ジ アビス』までのキャスト陣が登壇しました(司会席に近いのはとても新鮮です)。今回で初登場の関さんが誕生日当日ということで、のちほど祝うとのこと。また、立木さんはシークレットゲストとして登場するのは3回目となるため“ミスター・シークレット”と呼ばれることに。

 後半には初めて登場したキャストはいませんでしたが、久々に登場した置鮎さんなどに話題が振られます。スキットでインパクトのあった、ディムロスの顔ハメパネルの出番がこれからもある……? かもしれませんね。天﨑さんと石川さん『テイルズ オブ クレストリア』チームへ上がっていた歓声も印象的です。

聞き分け困難!? バラエティコーナー

 関さんの誕生日をみんなで祝い、バラエティコーナーへ移ります。ここでは“ファンの声を聞き分けろ!テイルズワードヒアリングクイズ!!”を実施。会場の観客が一斉に6種ある中から1つワードを叫び、キャスト陣がそれを聞き分ける、というものでした。

 一見やることはシンプルですが、会場にいるおおよそ1万のファンの声を聞き分けるのは非常に難しいはず。大喜利のようになりつつも、キャラクター名、術技名、秘奥義の台詞、という順で進んでいき、最後は「響け、集え! 全てを滅する刃と化せ!! ロスト・フォン・ドライブ!!」を見事に当てた“ジアビス/グレイセスfチーム”が優勝。賞品として、綺麗な花が咲く植木が進呈されました。

コミカライズを読むことは罪じゃない。エンタメニュースコーナー


 エンタメニュースコーナーでは、漫画『テイルズ オブ クレストリア 咎我人の罪歌』の告知が行われました。天﨑さんのインタビューも掲載されており、見逃せない内容となっています。漫画を読むことは罪ではないので、未読の方はこの機会にお手に取ってみてくださいね。

 テイルズ オブ フェスティバル 2023・オーディオコメンタリー付き同時視聴上映会情報の情報も。詳細が公開されたら忘れずにチェックしておきましょう。

▼概要
配信日時:2023年6月18日(日)
配信プラットフォーム:ASOBISTAGE
出演者:DAY1振り返り 小野坂昌也・鈴木千尋
    DAY2振り返り 小野坂昌也・小西克幸
※声のみの出演となります。

 シークレットゲストとして登場したクラトス・ヴォルラーンに加え、スペシャル出演として登場したウッドロウ・ディムロス・ジューダス・アッシュ・シュヴァーン・ヴィクトル・ナーザのグッズが展開。中にはグッズ化が貴重なキャラクターも……? 推しているファンの方はお見逃しなく!

 合わせて告知された開催記念グッズのイラストでは、描き下ろしのクレス&ミントの姿が。全キャストのキャラクター分用意しているとのことで、こちらも公開が待ち遠しいですね。

 そのほか、ペアグラスやフォトレポートの制作も決定しており、詳しい情報は後日公開されるとのことです。記念すべき節目の公演、手元に残せるものが多く登場するのも嬉しいですね。

生アフレコに感動。DEENによるライブも熱い!

 締め括るのはDEENのライブです。最初は『テイルズ オブ ザ レイズ フェアリーズ レクイエム』のテーマソング『ミライからの光』が披露され、歴代キャラクターが多数登場するアニメーションムービーも合わさって、会場のファンたちを引っ張り上げていきます。

 その次に演奏されたのは『テイルズ オブ ハーツ R』より『永遠の明日』。またDEENの楽曲が主題歌になる、ということで、嬉しかった人もいるのではないでしょうか。曲調も明るく、聴いていると元気をもらえる曲です。


 そして最後は『テイルズ オブ デスティニー』の『夢であるように』。演奏前にはウッドロウ、ディムロス、フィリア、リオンの台詞の生アフレコが入りました。

 バックで流れていた、神の眼を壊すシーンのスタンの表情は、何度見てもグッときてしまいます……。「いいのだよ、スタン。我らは長く生きすぎた」という言葉が、どこからか聞こえてくるようでした。


 無事に2公演とも終わり、余韻に浸りつつ「テイフェスが帰ってきたなあ」と感じた2日間でした。

 梅雨の時期はじめじめとした天気が続きますが、それを吹き飛ばせるような力強さを感じます(雨がそこまで降らなかったのも幸運でした)。元気をもらえるとはまさにこのことです。15周年という節目を超えましたが、この先もテイフェスが続いていくことを、1ファンとして願っています。

 なお、アーカイブは19日まで配信されています。時に混沌、時に聖域(?)が展開された公演のおさらいをするのもよし、友人と語りながら視聴するのもよし、ということで、見逃した方はぜひ見てみてください。


江波戸るく:永遠に新米のライター兼編集者。業が深いと判断したキャラクターを“海溝”と定めて沈むことに生きがいを見いだす。『テイルズ オブ』との出会いは『デスティニー』。


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(C)いのまたむつみ (C)藤島康介

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