アニメ『推しの子』10話感想。有馬かなの強さと弱さ…そして魅力がギュッと詰まったエピソード

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 TVアニメ『【推しの子】』第10話“プレッシャー”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『【推しの子】』第10話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

新生B小町のセンターが決定。その決め手は…

 かなの歌唱力の高さを知ったルビーたちは、新生B小町のセンターを決めるため、というよりも、かなにセンターを引き受けさせるために動き出します。

 押しに弱いかなの性格を利用した作戦なども立てますが、今回のかなはかなり頑な。

 最終的に決め手となったのは、まさかの2人の歌唱力。へたうま&音痴の前には、かなも折れざるを得ません……。

 一見コミカルなシーンですが、ここでは、かなのそう単純ではない心情も描かれました。

 もちろんルビーたちに悪気はなく、かな自身もセンターをやらせようとする2人よりも、本心とは裏腹に結局引き受けてしまう自分自身への憤りを感じている様子……。

 これまでも同様の悩みを抱えていましたが、今回はデビューステージが目前に迫る重要な時期。致命的なトラブルに結びつかないか、少しに心配になる場面でした。

ぴえヨンの優しさにかなの心が揺れる⁉

 そんなこんなでセンターも決まり、デビューステージに向けた特訓が始まると、強力な助っ人が登場!

 かなは乙女チックにアクアの登場を期待したりしますが、そこに現れたのはぴえヨン。こんな状況でも間髪入れずに鋭い突込みを入れるあたり流石です。

 とはいえ、ダンスのプロという側面も持つぴえヨンは助っ人としては最高の人材。彼の指導のもと、体力づくりから始まるハードなトレーニング&レッスンが始まります。

 そんな中で、かなが自分のことをしっかりと見てくれているぴえヨンにときめいたり、ぴえヨンの素顔を見てしまうシーンが……⁉

 いつもより小柄だったり、やけにかなに対して親身だったりする今回のぴえヨン。その正体を知ってからここまでの流れを振り返ると、かなの気持ちを考えると非常に複雑ですが、展開的には超面白いっ……!! そりゃ寝れませんよ……。

早く見たいけど名残惜しい…ついに次回最終回!

 第10話は、努力家で確かな実力もありながら、自信がなく自分の気持ちを押し殺してしまう弱さも持つ。そんな有馬かなの魅力が詰まったエピソードでした。

 特に話のラストで描かれるルビーとの会話から始まる一連のシーンは必見です。本当にグッときました……。

 そして、6月28日から放送される第11話で、アニメ『【推しの子】』は最終回を迎えます。

 新人アイドル有馬かな。そして彼女をセンターに据えた新生B小町の晴れ舞台を楽しみに待ちましょう!

 なお、最新話はABEMAで期間限定無料配信中。まだ見ていない人はもちろん、次回に向けて見直しておきたい人もぜひ。


©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

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