なんぴとたりとも……! VRで『F1 23』鈴鹿サーキットを走ってきたオレがF1レーサーになった日

KYS
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 じつは何気に数少ないF1漫画。思春期に『F』でドロドロの愛憎を知り、青年期に『Capeta』で天才の走りに情熱を覚える。さすがに年齢的に『赤いペガサス』までは手が伸びていないのだが……。

 そしてF1と聞いて脳裏に浮かぶのは、マクラーレンホンダ、黄色いラクダのロータス、中島悟。あとアイルトン・セナ。

 そんな程度のF1レベルの筆者が、F1レーサーになれるチャンスと知り、6月15日東京某所でEAの新作F1ゲーム『EA SPORTS F1 23』のVR体験会に参加してきました。


 『EA SPORTS F1 23』は、6月16日にEAより発売されたF1公式ゲームの2023年度版。

 F1公式ラインナップから20名のドライバー、全10チームの最新マシンが登場。また「ブレーキングポイント2」という、ストーリーモードも搭載。ライバルたちとの熱いドラマを体験できます。

  • ▲「ブレーキングポイント2」の1シーン。どんなドラマが展開するのでしょうか…。

 また、2023年のF1シーズンのカレンダーに合わせたさまざまなコンテンツを楽しめる「F1 WORLD」と、ボリュームも満点です。

  • ▲F1ファンの多くが楽しむであろう「F1 WORLD」。

 と、遊べる要素てんこ盛りなの『EA SPORTS F1 23』ですが、本記事ではその辺は一旦おいておいて、VRを使って走ってきたレースの面白さについて語っていきましょう。

 余談ですが、『F1 23』というタイトル。字面がとてもチャーミングですよね。イチニッサン!って感じで。覚えやすい。

環境がオレをF1レーサーにする

 今回、筆者が体験してきた『EA SPORTS F1 23』の環境はちょっと贅沢なものでした。

 まずVR機材は、Pico Technology Japan社の「PICO 4」。コントローラはLogicool社の「PRO RACING WHEEL」と「PRO RACING PEDALS」です。前者はハンドル。後者はペダルですね。

  • ▲PICO 4の見た目はこんな感じ。スッキリと無駄のないデザイン。

 PICO 4は、本来ならこれに右手左手に持つコントローラが付属。ですが、今回の体験会ではそちらは使用せずに、ハンドル&ペダルコントローラを使用しました。

 PICO 4の特徴はそれだけではありません! 軽い! とにかく軽い! そしてワイヤレス! VRを装着してくるくるまわっても、コードがひっかかることがない。これは大正義です。

 さらにメガネっ子の自分ですが、装着したときに全然メガネが気にならないフィット感。これも大正義。

  • ▲操作環境はこんな感じ。VRなのでモニタ要らず。ちなみに写真は筆者に非ず。ワタクシもうちょっとぽっちゃりしています。

 ハンドル&ペダルコントローラだけでなく、バケットシートでプレイです。シートの角度はかなり寝転んでいて、まるでコックピットのよう。この環境でプレイできるのは貴重な体験です。

 正直、個人でこれだけの環境を整えるのはなかなか厳しいですが、まずはVRだけ、まずコントローラだけ、なら案外イケるかもしれません。

 ちなみに、これとほぼ同じ環境で体験プレイができるイベントが、6月末より開催されるのですが、それは本記事の最後で紹介します。

そしてオレはF1レーサーの苦労を知る

 VRを装着してコックピットに収まりまず思ったのは、「ちょっと前方がほとんど見えないんですけど、かなり下のほうが写っていますよ。視点をリセットするにはどうしたらいいんですか?」でした。

  • ▲これがコックピットの標準視点。当たり前なんですが、フォーミュラーカーに乗っているんで低い視点になります。普段ステップワゴン乗りの自分からしたら、異次元の低さ。

 そう、フォーミュラーカーというのは、パイロットはかなり車体に低く潜り込むんです。視界なんて拓けたものじゃありません。

 こんな低い視点で、時速300kmを超える速度で走っている、F1レーサーは尋常じゃない①。

 あと知ってました? いまのF1マシンってこんなフォルムをしているんですよ。自分はまったく知りませんでした。

  • ▲コックピットの前から上にかけて、空力のためか剛性のためか、こんなエアロパーツ(?)が付いているんです。

 というわけで、もちろんゲームプレイの視界にも、この前方を見にくくするパーツが映っています。

  • ▲ゲームの視点でも、とてもとても前が見にくいです。目の前に黒いT字の影があるんですよ。

 こんなパーツが目の前にある状態で、時速300kmを超える速度で走っている、F1レーサーは尋常じゃない②。

 これも知ってます? ハンドルがワケわからないんです。戦闘機かよ!

  • ▲ハンドルにはさまざまな計器があるのですが、時速300kmの世界でコンマ1秒計器を見ていたら事故の元。

 そしてVRモードに関しては、実際に近い見た目になるようでして、ゲーム画面にコース図と敵車の位置状況や、速度表示といった、レースゲームにありがちなUI(ユーザーインターフェース)を極限まで削っているっぽいです。だからコースは覚えるしかない!

 ちなみにサイドミラーもF1マシンには装着されているのですが、プレイヤー自ら斜め前を見て確認しなければいけません。実際の車と一緒ですね。

 そんなゲーム的なUI情報のないなか、時速300kmを超える速度で走っている、F1レーサーは尋常じゃない③。

 さらにもっと尋常じゃない、Gとの戦いをはじめ、いろいろなものと戦っているんですものね。本当にF1レーサーは尋常じゃない。そりゃ世界に24人しかいないわけです。

 筆者はF1レーサーの苦労をほんのちょっぴり知ることができました。

オレがF1レーサーになった日?

 シートにすわっただけで、VR、ハンドル、ペダルといった周辺機器が、F1レーサーが尋常じゃないことを伝えてくれました。とてもいい経験です。

 過去に峠でクルマを全損させたことがある筆者ですが(別に攻めていたわけではない)、こう見えても運転の腕には自信があるのですよ。

 さて、実際に走ってみると……臨場感がすごい。いや、VRにハンドル、ペダル、バケットシート。臨場感がすごくないわけがないんですけど、そう月並みな言葉で表現するしかないのですよ。

 でも走れば走るほど見にくかった視界に慣れてきて、楽しくなってきます。

 VRで実際の運転と同じ視点になるからか、操作に慣れてくると意外と綺麗に走れます(少なくとも自分では綺麗と感じる。笑)。

 ゲーム中では、お手本の走行ラインや減速ポイントを教えてくれるからというのもあるでしょう。走っていてだんだん気持ちよくなってきます。

 そして声が出ます。

 シケイン前で、前のマシンがブレーキを踏む。思わず突っ込みそうになり「おっおっおっ!!」。うーん、オレはオットセイか! たぶんメーカーさんは内心クスっとしていたでしょう。

 コーナーで曲がり切れず、ゼブラゾーンを突破して芝生に乗りあげる。「うぁ、ヤベっ、ヤッベ!!」。たぶんメーカーさんは内心クスっとしていたでしょう。

 声が出るってことは、それだけ臨場感のある証拠なんですよね。

 ちなみに、鈴鹿サーキットをレース形式で走ったのですが、あのシケインはやっぱりすごい。VRで体験すると、こんなに曲がれないものなのか、速度を落とすのか、というのが実感できます。

 このPICO 4と、ハンドル&ペダルコントローラ、そしてバケットシートが演出する臨場感、みんなにも知ってもらいたい……。

 30分の体験時間は、本当にあっという間に終わりました。VR酔いも筆者はまったく感じずでした。 

秋葉原に行けば、キミもF1レーサーになれるかも⁉ 体験イベントへGO!

 今回の取材で筆者がプレイした環境とほぼ同じ環境でゲーム体験できるイベントが開催されるとのこと。その名も「PICO|Logicool『EA SPORTS F1® 23』 VR体験イベント」です。

 会場はヨドバシAkiba。参加者特典もあるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

PICO|Logicool『EA SPORTS F1® 23』 VR体験イベント

期間:2023年6月30日(金)~7月6日(木)

時間:PICO 4 VR体験コーナー 9:30~22:00
   「EA SPORTS F1 23」VR体験イベント 11:00~19:00

会場:ヨドバシAkiba第2エントランス前イベントスペース
   東京都千代田区神田花岡町1-1

参加者特典:「EA SPORTS F1 23」VR体験をした人には以下の景品を贈呈。
①PICO製品またはLogicool製品15%OFF券(当日・ヨドバシAkiba限定)
②その場でルーレットアプリを使用した抽選への参加券
 ・ヨドバシ商品券 10,000円×1名/各日
 ・ヨドバシ商品券 5,000円×2名/各日

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