『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』最終話感想。炭治郎の慟哭と禰豆子の…。さらにウッカリ無惨さまなど見どころ満載!

Ak
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 『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』の第十一話(最終話)“繋いだ絆 彼は誰時 朝ぼらけ”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』第十一話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

半天狗を追い詰める炭治郎たち! 雷の呼吸からの斬撃が超カッコいい

 最終話らしく、刀鍛冶編のハイライトから前回の続きへ。70分拡大スペシャルとあって、贅沢に雰囲気を盛り上げますね。

 善逸からのちょっとしたアドバイスから超速移動からの炭治郎の斬撃は、雷の呼吸とヒノカミ神楽のコンボ感があってカッコいい! 善逸、この場にいないのにいい活躍するな……。

 シンプルに速い雷の呼吸の技は汎用性が高いです。むしろ善逸がほかの鬼殺隊にこの技を伝授したほうがいいのでは?

 巨大化した半天狗を、3人がかりで追い詰める炭治郎たち。紙一重でトドメまでいけない様子を見ていると、やっぱり善逸や伊之助が戦力として欲しくなりますね。あの二人さえいてくれたら、すでに決着を付けられていた気がします。

 あんなボロボロでボロ雑巾のように木に引っ掛かってる炭治郎を見て、半天狗がビビり倒していたのは衝撃的でしたね。(笑)鬼は半天狗のほうなのに、鬼気迫るとはまさにこのこと!

時透くんの刀投げシーンがついに!

 ついにきた、時透くんが刀を投げるシーン! オープニング映像にもあるように、刀鍛冶編でも印象的なシーンです。

 やっぱり、切り札となる武器を主人公が手にするシーンは王道で胸熱! 刀を受け取ったとき、オープニングの歴代鬼殺隊の背中シーンが挿入されるのも熱いですね。

 かすれた声で炭治郎を呼ぶ時透くんの声は、一瞬誰の声なのか分かりませんでした。喉がボロボロで声が出ないのもありますが、大声を出すのに慣れていないんだろうなと分かる演技が素晴らしいです。そんな死にかけの時透くんの首をつかむわぶん殴るはする鋼鐵塚さんは本当に……!(笑)

刀鍛冶編屈指の名シーン! 究極の選択を迫られる炭治郎の慟哭が辛い

 いったん首を斬り、禰豆子の元へ急ぐ炭治郎。ボロボロの炭治郎を心配しているように見えて、実は誰より状況を把握している禰豆子は本当に有能です。

 そして刀鍛冶編の中で最も見ていて辛いであろう、日光に焼かれる禰豆子と刀鍛冶の人たちの命を天秤にかけられる炭治郎のシーン。

 禰豆子を見捨てないと人の命を救えないと分かって炭治郎が慟哭するシーンは、作中でも屈指の辛さです。いざこんなシーンを見ると、流石に「判断が遅い」とは責められない……!

 そんな炭治郎に喝を入れるように、鬼の元へと蹴り飛ばす禰豆子。ゆっくりと、無音で禰豆子の表情が映し出され、挿入歌が流れ始めるのは泣けました……。原作ではスピーディに決断する禰豆子の判断の早さが印象的でしたが、こうしてじっくりと感情の流れが描かれる(しかも回想シーン付き)と……涙腺に響きますね。

 禰豆子の想いを受け取り、すぐさま切り替えて鬼を探す炭治郎はやっぱりカッコいいけど、痛々しくもあります。半天狗に向かって叫ぶシーンも、いろいろな感情が混ざっていて本当に圧倒されました。

半天狗の回想シーンではお奉行さまのカッコよさがすごい

 そしてみんなが見たかったであろう、半天狗の見開き回想(走馬灯)シーン。原作では見開きですまされるというアッサリさが印象的で話題をよんだシーンでしたが、やっぱりアニメでもダイジェスト感がすごい。(笑)

 とくに同情の余地もなく、本気で自分が悪いとも思っていない過去半天狗の姿は、まさに鬼になるべくしてなったという感じですね。悪ではあるんですが、ここまで徹底していると気持ちよくすらあります。

 しかし殺されかけながらも半天狗に臆することのない奉行さまは、やっぱりカッコいいですね。一瞬で嘘を見抜く洞察力と死をも恐れぬ精神力は柱にも匹敵する資質。モブにしておくには惜しい人材です。

原作を知っていてなお泣ける禰豆子との再会

 ようやく半天狗戦が決着…でしたが禰豆子を犠牲にしたと思い涙する炭治郎が悲しい……。原作を読んでいてこのあとの展開を知っていてなお、もらい泣きしてしまいました。

 それだけに、禰豆子が無事だと分かったときは本当にうれしかったですね。そしてカタコト禰豆子が可愛い。

 そんななか、憎珀天(半天狗)を一人で抑え込んでいる甘露寺さんのシーンへ。一人で上弦の鬼を相手にしているのに、本人のリアクションのせいでなんだか緊迫感がない。(笑)無言で消えていく憎珀天は、最後まで威厳がありましたね。

無惨さまは本当に……そういうトコだぞ!

 太陽を克服した鬼が現れたことで、ハイテンションになる無惨さま。ここで半天狗のことを褒めているのが、最高に面白いですよね。本当に結果しか見てないんだなこの人。(笑)

 テンションが上がって潜入先の家族を惨殺する無惨さまでしたが、全く殺す必要はなかったですよね。こういう細かいところで短絡的な判断をするのが積もり積もって、どんどん状況が悪化していくのが無惨さまらしいというかなんというか……。

 そもそも過去に短期を起こして医者を殺しちゃったのが全ての始まりですしね。おそらくただ待ってさえいれば、体質のことも改善したのではないでしょうか。

ついに刀鍛冶編大団円! からの柱稽古編アニメ化発表がうれしいサプライズ

 ついに刀鍛冶編も大団円。記憶を取り戻した時透くんが、炭治郎に対してやさしい声色になっているのが印象的でした。禰豆子を見てお互いに首をかしげるシーンは、刀鍛冶編序盤のシーンを思い出す可愛さ!

 さらにアニメでは、刀鍛冶の里との別れがオリジナルシーンとして追加されていましたね。原作ではノータイムですぐに次の話に移っていただけに、いいインターバルです。少しだけ鋼鐵塚さんにもツンデレ的なフォローが入りました。(笑)

 禰豆子の覚醒とともに、『鬼滅の刃』全体の物語もいよいよクライマックス! 間髪入れずに次の柱稽古編の予告が入ったのもうれしいサプライズです。

 しかし気になるのは、柱稽古編がどこまでの物語を収録しているのかですね。その次の話へどう移行するのかも気になります。続報に期待しましょう!


©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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