木村拓哉主演『風間公親 教場0』最終回感想。警察学校の冷徹無比な教官の誕生を見届ける!

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 フジテレビにて、毎週月曜日よる9時より放送中のドラマ『風間公親 -教場0-』の感想を掲載します。

 本作は木村拓哉さん主演で大人気となったドラマ『教場』シリーズを、2023年4月期の月9ドラマとして連ドラ化されたもの。

 SPドラマで描かれた主人公の風間公親が、県警本部捜査一課の刑事指導官だった頃の活躍を描きます。のちに警察学校で冷徹な教官となる彼の、謎めいた過去が明らかになります。

 そんな注目のドラマについて、ドラマ大好きライターの感想記事を掲載します。なお、原作は未読です。

※この記事には、ドラマのネタばれが含まれる場合があります。

CASE11:仏罰の報い

風間の最後の事件、犯人は十崎なのか

 最終回となる今回の事件は、背中に千枚通しを付きたてられた男が被害者。最後はやはり、犯人は遠野を殺したのに今だに捕まっていない、十崎波瑠(森山未來)の犯行なのか……!?

 はい、違いますね。

 いつものようにまずは犯行シーンから始まり、大学教授の清家総一郎(北大路欣也)と、その娘の旦那で無職の甘木保則(馬場徹)のシーンが描かれます。この時点で犯人は十崎ではないことは明らか。

 被害者の甘木はいかにもクズっぽい男で、犯行の直接の場面はないですが、状況から見ると教授の清家が犯人。まだこの段階では確実ではなく、ミスリードの可能性はありましたが、結局は、十崎とはまったく関係ない犯罪でした。

最後の犯人役は北大路欣也さん

 犯人役は、超大御所にベテラン俳優であり北大路欣也さん。代表作は多すぎて絞れませんが、個人的な思い出としては、遥か昔、明智小五郎役を撮影していらしたときに、撮影現場で見かけたことあって、めっちゃカッコいい人だったと感激した思い出。今でも最前線で活躍しているのは本当にスゴイ。

 被害者役の馬場徹さんは、さまざまなドラマに出演している俳優さんで、主に舞台で活躍している方ですね。そして、被害者の妻で重要な役どころでもある甘木紗季役の森カンナさんは、『仮面ライダーディケイド』のヒロイン光夏海役でお馴染み。

 お二人ともゲストが多いですが、とにかくいろいろなドラマに出ている、日本ドラマの常連さんです。

犯人はやはり教授の清家

 今回の犯罪に挑むのが、風間と一緒に臨場した隼田聖子(新垣結衣)。最初は十崎の犯行と思われたので、専従班である彼女が臨場したみたいですが、もうこの時点で風間は犯人は清家であると見抜いていたようです。

 十崎の事件はおいといて、こちらの事件解決が優先されることに。それにしても、最後の事件の相棒は、絶対復帰した遠野だと思っていたのに……。

 まぁ、ガッキーの凛々しいスーツ姿を見れたのでいいのですが、遠野の死亡は本当に以外でした。

 原作ではどんな感じなのでしょうか。ますます原作に手を出したくなりました。

今回も自供を引き出す作戦へ

 そうこうしているうちに、十崎と被害者に接点があったこともわかり、十崎犯人説が高まり始めるのですが、隼田らが冷静になってあれこれ検証することで、犯人は清家であると確信します。

 疑問となったのが、凶器の刺し口。下から上に刺していることから、被害者がかがみこみ態勢をとっていたことがわかり、盲目である清家の犯行であることを裏付けようとします。

 状況は推定できたのですが、物証が出てきません。そうなると、やはり自供してもらうしかなく、風間たちは本人を前にして、出頭するよう要請するのでした。

十崎の方にも動きがあるけど……

 一方十崎の方は、あっさり警官の職務質問にあって逮捕されます。しかし風間たちは、別の犯人がいる事件を追っているので、十崎の方には向かいません。

 そのまま清家の家に向かい、今回の殺人事件を解決します。盲目だった清家の目を見て、いろいろと見抜くのですが、この事件自体、それで自供しちゃうのかってくらいあっさり終わったのが残念ですね。

 見ている側が、十崎の方が気になってしまっていたのも原因かな。関係ないなら関係ないで、完全に切り離して見たかったですね。十崎を追うだけで、1時間作れたのじゃないかなーって思います。

十崎の事件は解決せず……

 そしてこの事件は解決しますが、当然それだけでは終わりません。警視庁では十崎の取り調べが行われることになるのですが、逮捕の仕方に問題があったことが発覚します。

 その問題とは、新人警官2人が、十崎を見かけ、手配中の犯人だと思って暴力的に逮捕してしまったこと。

 それはもちろん十崎本人なのですが、逮捕時の暴力的な動画が拡散され、警察が悪者のように扱われてしまいます。

 しかも、目撃者の証言も曖昧で、結局彼は釈放されるのでした。

 十崎の逮捕した警官は、すっかり自分の手柄だと思って浮かれていましたが、風間は珍しく怒りを露わにして2人を怒鳴りつけます。これは、十崎がその気になれば、その場で2人とも殺されていたというのが理由。風間はその危険性を戒めるため怒ったわけですね。

 そしてこの時点で、私はこのドラマで十崎の事件が解決することはないと諦めていました。残り時間的に(笑)。

気になるエンドシーン

 そして風間は辞表を出し、警察学校の教官に就任します。新人の指導官をこれまでやってきて、新人を指導するより、その前の警察学校で振るい落とそうと考えたのでしょうか。

 こうして、鬼教官風間公親が誕生するのでした。果たして十崎の事件は、いつ解決するのでしょう。今後も特番や新シリーズにも期待できそうです。劇場版もあるかも。

 さらにラストシーン、風間の背後に忍び寄る十崎。これはイメージなのか、それとも本当に狙われているのか。ちょっとドキドキする終わり方でした。本当に、ドラマでも映画でもいいから、続きを映像化してください!

 ちなみに次週は、特別編として、間指導官と新人刑事5人の足跡を辿る物語が放送されます。こちらは6月26日の午後8時からなのでお間違えなく!

※画像は公式Twitterより
(C) Fuji Television Network, Inc.

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