レビュー:『ソニックスーパースターズ』は2D感覚の原点回帰…と思いきや! エメラルドパワーで自由度マシマシで楽しすぎる
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セガが2023年秋にPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC向けゲームとして発売する『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズ完全新作『ソニックスーパースターズ』のデモ版レビューをお届けします。
本作は、2D感覚『ソニック』の原点回帰……と思いきや、プレイ感はそのままに3Dグラフィックに進化した新たなハイスピードアクションゲームです。巨大生物が生息する神秘の島“ノーススター諸島”を駆け巡り、巨大生物の捕獲を企むDr.エッグマンとファングの野望を阻止しましょう。
3Dへグラフィックが進化したことで、奥行きが表現されたレールが配置されていたり、手前と奥で別の道が用意されていたりなど、個性豊かな遊びが追加された新ゾーンに仕上がっています。
本記事では、デモROMで遊ぶことができた2つのゾーンを体験したので、感想を交えつつ、本作を紹介していきます。
体力のソニックが画面狭しと暴れまわる! おなじみ&新要素の融合が楽しい
まずはゲームの特徴を、大まかに紹介していきます。
『ソニックスーパースターズ』では、ハイスピードの横スクロールアクションを楽しめます。素早い速度でキャラクターが疾走していき、段差や敵などの障害物を避け、ゴールを目指していきます。
敵は、ソニックならジャンプ、テイルスは尻尾を当てる、ナックルズは滑空中に接触することで倒すことができます。なお、たまに触れると逆に攻撃をくらってしまう敵もチラホラ。
さらに、シリーズおなじみのさまざまなアクションが可能。球体になって地面を高速移動する“スピンダッシュ”をはじめ、テイルスは浮遊、ナックルズは滑空、エミーはハンマーでジャンプ攻撃など、キャラクターごとに特徴的なアクションを楽しめます。
そして、本作の大きな特徴である“エメラルドパワー”が、新たなアクションとして実装されています。
エメラルドパワーとは“カオスエメラルド”を使ったアクションのこと。デモ版では、滝を登ることができる“ウォーター”、キャラクターの分身が大量に表れて画面狭しと動き回る“アバター”を使用できました。
これまでのシリーズでは、ソニックは泳げないので、水=敵という認識がありました。しかし、“ウォーター”を使えば、平気で水に入り、滝を昇って新たなルートを発見できます。
ソニックもついにエメラルドパワーを使って、水の苦手意識も解決できたのかも……? まだ体験していない新たなゾーンでは“ウォーター”を使ってどんなことができるのか、非常に楽しみです。
次に、“アバター”。キャラクターが向いている方向に、大量の分身が通り過ぎていき、敵にダメージを与えてくれます。もちろんボスも例外ではなく、“アバター”を使ってダメージを与えて攻略の助けになってくれました。
なお、“エメラルドパワー”は時間制限があり、かつチェックポイント1つにつき1回までの使用制限もあります。使いどころを見極めるのも重要なポイントになってきそう。
今後、どんな“エメラルドパワー”が出てくるのか、また、新ゾーンではどんな使い道ができるのか。今から妄想がはかどります……!
ちなみに、“エメラルドパワー”の解放は過去シリーズでもあったミニゲームで行います。ステージの中にある特定の場所からミニゲームを遊ぶことができ、それをクリアすると、新たな“エメラルドパワー”が解放され、簡単な使い方のチュートリアルもしてくれます。
クリアするルートはプレイヤー次第! 自由度の高い進行ルート
遊んだゾーンは、ゾーン1“BRIDGE ISLAND(ブリッジアイランド)”と、ゾーン2“SPEED JUNGLE(スピードジャングル)”の2つ。
“BRIDGE ISLAND(ブリッジアイランド)”では、従来でいう“グリーンヒル”のような壮大な草原の中を駆け抜ける気持ちよさを味わえます。
“SPEED JUNGLE(スピードジャングル)”では、ゾーン1よりも障害物や段差が多く、ハイスピードで駆け抜けるのが難しいですが、慣れていくと高低差を気にせず走り回れるようになり、上下左右に走り続ける爽快感があります。
また、“テイルス”は浮遊できるため、高低差に悩まされるゾーン2を比較的簡単にクリア可能でした。キャラクターごとに難易度にも差があるため、初心者は空中を進めるテイルスか、ハンマー攻撃が強力なエミーをオススメしたいところ。
ステージを進めば、最後にはボス戦が待ち受けます。ボスの攻略法はさまざまで、ゾーン1では“エッグマン”が駆るマシン、ゾーン2では卵型のマシンと戦うことに。
ボスの攻略は、敵の弱点にジャンプで攻撃したり、スピンアタックで攻撃したり、敵の攻撃を弾いて反撃したりとさまざま。攻略法は1つではなく、自分なりの攻略を見つけ出すのがとても楽しいです。
クラシック『ソニック』シリーズでは、進行ルートがいくつもあることが特徴ですが、本作も例外ではありません。ツタを使って飛び回るルート、敵は多いが平坦でスピード感を味わえるルート、テイルスやナックルズを使って空中に行き、比較的楽に進めるルートなど、とにかく多彩な進行ルートを確認できました。
さらに、本作では“エメラルドパワー”を使っての進行ルート開拓も非常に興味深いところ。“ウォーター”を使うと通常とは違う進み方ができるので、滝を見つけた際はつい使いたくなる魅力があります。
もちろんステージギミックも進んでいくごとに新しいものが出てくるので、クリアまで飽きずにプレイできる魅力的なゾーンとなっていました。
ちなみに、先ほどお話ししたミニゲームは“エメラルドパワー”の取得以外にも、もちろん存在していてクリアした時のスコアを記録することもできます。気楽に楽しめるミニゲームですが、ついつい熱中してしまいますね。
完全新規アニメーション! シリーズ初の4人協力プレイも実装
その他の特徴として、完全新規のアニメーションや、シリーズ初であるオフラインでの4人協力マルチプレイが実装されています。特にマルチプレイは、友達と協力しながら一緒に遊ぶことができる、注目の要素の1つ。
前述の通り、デモ版ではマルチプレイは遊べませんでしたが、画面分割ではなく1画面で、画面の場所から離れすぎたキャラクターは、自動で戻る仕様になっているとのことでした。
“エメラルドパワー”という新たなシステムも加わり、さらに魅力的になった『ソニックスーパースターズ』。シリーズおなじみの爽快感はそのままに、美麗なグラフィックや新システムによって進化した本作は、注目の1作間違いなし!
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