『サマナーズウォー』toi8先生が心がけたのは今の実力のままに一生懸命描くこと。さまざまなデザインから気づきを得るのも重要

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 6月9日に発売された小説『サマナーズウォー/召喚士大戦2 導かれしもの』(著者:榊一郎先生、イラスト:toi8先生、執筆協力:木尾寿久氏(Elephante Ltd.))。

 ゲーム『サマナーズウォー』を原案としたノベライズ作品である本作について、イラストを担当しているtoi8先生にお話を伺いました。

■『サマナーズウォー/召喚士大戦2 導かれしもの』

 本作は、2014年6月から配信されている、ターン制戦略MMO『サマナーズウォー:Sky Arena』を原案として、オリジナルの物語を紡ぐ作品です。

 ゲームの世界観を踏襲しつつ、人気の召喚獣を使役している主人公やヒロインといったオリジナルキャラクターが多数登場する、正統派ファンタジーストーリーを楽しめます。

 toi8先生へのインタビューでは、『サマナーズウォー』のイラスト描くうえで気を付けたことや、デザインのポイントなどをお話しいただきました。

奇をてらわず自分の今の実力のままに一生懸命描く

――『サマナーズウォー』のライトノベル企画ですが、はじめに物語を読んだときにどんな感想を得られましたか?

toi8先生:ファンタジーの世界、自分の世代としては慣れ親しんだものでもあるので、違和感なく読み進めることができました。

 ただ、原案のモンスターキャラクターたちの頭身が基本低く描かれていることもあり、これはどうしようかと悩みました。

――本作のように原案がある作品にイラストを提供されるときに考えること、気をつけていることなどあれば教えてください。

toi8先生:基本器用ではないので、奇をてらわず自分の今の実力のままに一生懸命描くことを心がけています。

――『サマナーズウォー』のイラストに関してこだわった部分を教えていただけますでしょうか?

toi8先生:こだわったというよりいつも藻掻くように描いています……。キャラクターデザイン、すごく苦手なんですよ……。

――ユウゴ、カミラ、リゼル、バーレイグについて、それぞれデザインのポイントや、お気に入りのキャラクターを教えていただけますか?

toi8先生:ユウゴ、リゼルに関してはヒーロー、ヒロインということでそれらしく……。難しかったのはカミラ、バーレイグでディフォルメされたいい完成形をどういう風に頭身を伸ばすか考えました。

――こうしたイラストを仕上げるのに、着想からだいたいどれくらいの時間がかかるものなのでしょうか?

toi8先生:実際取り掛かると早いと思うんですけど、デザインやレイアウトで無駄に悩んでしまいます……。本当にその時の精神状態やスケジュールにもよるのでまちまちですね。

――toi8先生は、これまでさまざまなゲームのイラストに携わってきたと思いますが、どのようなゲームがお好きなのでしょう?

toi8先生:昔からゲームは好きで、いろいろやってきたんですけどメインで好きだったのはRPGですね。

 ただ最近はプレイする時間があまりなくなり、対戦TPSとかをちょっと休み時間の合間にやるみたいなスタイルになっています。

――本作のようなファンタジー作品のイラストを描くにあたって、もっとも大事なものは何でしょうか?

toi8先生:Pinterestをガン見するということでしょうか(笑)。

 まあこれは半分シャレですけど、装飾デザインを二次元に落とし込む手法は刻々と変化していますので、他人のデザインを見て気づきを得るのは大事かなと思います。

――ファンの皆様に一言お願いします。

toi8先生:画業を始めて20年以上たちました。僅かでも「お前のイラストは嫌いではない」という方がいたからこそ続けられたと思っています。感謝しかないです。

■『サマナーズウォー/召喚士大戦2 導かれしもの』


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