『SAO ラスコレ』最速レビュー。バトルはスピード感と爽快感あふれるものに。そして神聖術が強い!

Ak
公開日時

 10月5日に発売予定のバンダイナムコエンターテインメントの、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)用ソフト『SWORD ART ONLINE Last Recollection(ソードアート・オンライン ラスト リコレクション)(以下、ラスコレ)』。本作の試遊を国内メディアでは最速で行うことができましたので、その手触りや感想をお届けします。

この記事の前提情報

・本作は開発段階の状態のものをプレイできる体験版のため、製品版とはゲームバランスや画面のレイアウトなどが異なる可能性があります。
・筆者は前作をプレイ済みです。
・本体験版のプレイ時間はおよそ20~30分程度。今回の試遊では、2時間にわたって6周程度プレイさせていただきました。

 だいたい上記くらいの感触で書いていると思っていただければ幸いです。

 今後、7月8日の体験会を経て参加した皆さんの感想がたくさん出てくると思います。そちらにつきましては、今回遊んだものよりもブラッシュアップされた状態になっているかもしれません。その場合、こちらの記事と描写が異なる点も出てくるかもしれませんので、その点もご承知おきください。

体験版ではドロシーを含む主要キャラクターが使用可能

 今回の体験版では、キリトやアリス、ユージオといった主要キャラクターはもちろん、新キャラクターのドロシーも使用可能でした。

 開始時の初期メンバーはキリト・アリス・ユージオ・ドロシーの4人ですが、パーティ編成を入れ替えることでそのほかのキャラクターも操作できました。

 初期キャラクター以外で使用できたのは、アスナ・シリカ・リズベット・リーファ・シノンの5人。

 冒頭でもお伝えした通り、この体験版は1周およそ20~30分程度のボリューム。おもに、出現するエネミーを相手に本作のバトル部分がどういうものなのかを楽しめるものになっていました。

 最後にはボスも出現! かなり手強い相手なので、道中のエネミーを相手にあるていどアクションを試しておくのがよさそうですね。

アクションが前作からスピーディーに進化!

 試遊してみて一番印象的だったのは、バトルが前作より大幅にスピーディーに進化していること! これ、生放送などでも触れられていたことですが、実際に操作してみるとよくわかります。

 通常攻撃やソードスキルのほか、ジャンプやステップなどあらゆるアクションが絶え間なく出せるので、動かしているだけでもかなり気持ちいいです。

 基本的なバトルシステムは前作を踏襲しているものの、UIを含めあらゆる面で改良がされています。スキルパレットに登録できるソードスキルやバトルスキル、神聖術が4個×パレット2個の合計8個だけになるなど、前作よりも操作の快適さを優先していることがわかる造りになっています。

 ボタン連打だけでも直感的に戦えるバトルシステムは前作と同様。そしてより効率的にダメージを与えていくには、チェインバーストやバトルスキルなどをうまく使いこなす必要があります。

 もちろんプレイヤーが手動で入力して、任意のタイミングでスキルを使うことも可能です。このへんは、コアユーザーでも楽しめる仕様だなと感じました。

 少々覚える要素は多いですが、前作と比較すると全体的に各システムがとっつきやすくなっています。本作からプレイする人でも入り込みやすいと思われます。

 とくにスキルパレットの編集時には、ソードスキルの効果や動きを動画を使ってわかりやすく解説してくれるのが親切。初見のソードスキルであっても、どんなアクションができるのか分かりやすいです。

  • ▲ネタバレ防止のため、一部画像を加工しています。

 また本作ではスキルツリーでソードスキルやバトルスキルの強化、パッシブスキルの習得が可能になっていました。この体験版、結構いろんなところが確認できるんですよ。

 前作よりもツリーは見やすくなっており、各武器種でどんなスキルが習得できるのかが把握しやすいと感じました。スキルは強化することで追加効果も発動するようになるので、よく使うスキルは積極的に強化したほうがよさそうですね。

 また本作ではスタイルも切り替え可能。攻撃型の“アームズ”、タンク型の“インビンシブル”、サポート型の“アライアンス”の3種類を切り替えられます。

 キリトだけはスタイルを自由に変更できる(※他のキャラクターはスタイルを変更できません)ので、戦略に合わせて切り替えるのもアリですね。パーティ内のスタイルのバランスが重要になりそうな気がしました。

 パーティキャラクターは、原作でもお馴染みの武器を装備。今回の体験版では無理でしたが、キリトだけは別武器種の武器を装備することも可能となっています。

 ここでは、各武器種の使い勝手について紹介していきます。カッコ内は、この体験版でその武器種を使用していたキャラです。

二刀流(キリト)

 片手直剣を両手に持った、キリトの代名詞ともいえるバトルスタイル。

 スピードも火力もトップクラス! 戦っていて気持ちよく、かなり使いやすい印象です。何より原作小説やアニメのファンにとってはスキルの効果がある程度わかる部分もあるので、説明を読まずともソードスキルをすぐに使いこなせました(笑)。

 ただしガード能力が低いので、ややテクニカルな一面も。安定した立ち回りよりも火力を重視するタイプの武器種ですね。

大鎌(ドロシー)

 本作から登場した新武器種。新キャラのドロシーが使用可能です。

 全体的には動作はスローでややスキが大きいものの、一撃の威力が高いパワフルな武器種です。一部ソードスキルにはHPを消費しながら使うものがありますが、逆にHPを吸収できるものもあります。そのため、うまくHPを調整しながら戦う必要があります。

 大鎌は、モーションやHP消費タイプのソードスキルなど、かなりクセのある武器種ですが、HP吸収効果をうまく使いこなせればかなり強そう! 何よりソードスキルのエフェクトがド派手でカッコよく、使いこなしたくなる魅力にあふれています。

片手直剣(アリス、ユージオ、リーファ)

 バランスに優れた武器種です。速さや一撃のダメージなどが突出しているわけではないですが、ソードスキル後のスキも少なく非常に使いやすい点がなんと言っても一番の強みでしょう。連携がつなげやすいので、迷ったらこの武器種を試してみるのもいいかもしれません。初心者から熟練プレイヤーまで、幅広い方向けの武器ですね。

細剣(アスナ)

 素早い攻撃が強みの刺突型の武器種。

 攻撃が直線的で広範囲への攻撃手段は少ないですが、単体への攻撃に優れていてスキも少ないです。素早い動きかつサポート系のスキルも使いやすいものがそろっているので、パーティにいると戦いが安定しそうです。

片手棍(リズベット)

 味方のバフができるサポートが強みの武器種。

 動作は重いですが攻撃力が高く、アクションが比較的シンプルなので意外と使いやすいです。とくに本作では全体的に武器のスピードがアップしているので、従来よりもとっつきやすくなっている印象。

短剣(シリカ)

 圧倒的な攻撃速度を誇る武器種。

 一撃の威力は低めですが、連撃を加えやすくうまく使えばかなりの火力を期待できます。ややスキが大きいものの防御力を下げる効果のあるソードスキル“アーマー・ピアース”を起点にすれば火力を稼ぎやすそう!

 また、背後から攻撃することで威力が増加するソードスキルもあるようで、テクニカルな戦い方で敵を翻弄できます。

弓(シノン)

 遠距離から安定したダメージを与えられる武器種。

 全体的にスピーディーになった武器種が多い中で、前作とそこまで攻撃速度に変化がない印象でした。ですが、それでも相変わらず遠距離攻撃は使いやすい!

 他の武器種と比べると、圧倒的に安全に立ち回れるので、強敵との戦いでは安定して活躍できそうです。

トラップのような感覚で使えるようになった神聖術

 前作にも登場した神聖術は、本作でかなり使い勝手がよくなっています! 前作では正直「チャージ時間が長いわりに威力が弱いし使う機会があんまり……」というイメージだった神聖術ですが、本作ではダメージ量も多くエネミーの行動も妨害できるので、非常に強力になっています。

 神聖術は、チャージすることでその場に残り、ダメージや回復効果を一定時間与え続けます。イメージ的にはトラップのような感覚ですね。

 ややチャージ時間はいるもののそこまで長くはなく、なによりSP消費がないので非常に使いやすい! SP不足でソードスキルを使用できないときのサブウェポンとして活用できます。

 とくに回復手段として使える“ヒーリングサークル”は使い勝手が良好。SP消費がないうえに味方もまとめて回復できるので、回復系のバトルスキルの代わりになります。

 ただし神聖術を設置できるのはフィールドに1つまで。そのため、効果時間や戦いの状況を鑑みて戦略的に使用することが重要になりそう。

強敵との戦闘ではブレイクを狙うのが重要に!

 強力な敵との戦いでは、ブレイクを狙ってダメージ倍率を上げるのが重要になります。

 ブレイクはブレイクゲージをマックスにすると狙えます。ブレイク後、一部ソードスキルなどで打ち上げに成功するとダウンとなり、敵が行動不能になるうえにダメージ倍率が上がるので大ダメージを与えることが可能に!

 ブレイクゲージは、敵の特定の行動に合わせてブレイク効果のあるソードスキルを当てると狙いやすいです。

 ブレイクにはチャージブレイク、対空ブレイク、バレットブレイク、防御ブレイクの4種類がありますが、体験版のボスはチャージ技のスキが大きく、チャージブレイクを狙いやすかったです。

 回避を優先して敵の攻撃を見極めつつ、ブレイクをしやすい攻撃を繰り出した瞬間にソードスキルでブレイクを狙うという戦術も有効。うまくブレイクを狙えると一気にダメージを与えやすくなるので、爽快感があって気持ちいい!

 ダウンさせた敵にはFAを発動させて大ダメージを狙えます。ド派手なカットインが入る、まさに必殺技といった演出で、いろいろなキャラクターのものが見たくなりますね。自分の場合、ドロシーのFAが見たくて粘った結果、ボスにやられてゲームオーバーになったこともありました(笑)。

 ちなみに、仲間もソードスキルによるブレイクを狙ってくれます。タイミングが難しくて狙えなかった対空ブレイクをアリスが見事に決めてくれたときは、一瞬何が起こったのか分からなかったです(笑)。

総括&先行体験会は7月8日に開催!

 今回筆者が触れた体験版では、前作から戦闘のスピードが大幅に上がっていることと、爽快感が増していることが実感できました。これまでにも生放送などでプレイシーンが紹介されていたのでわかっていたつもりでしたが、実際に触ってみるとその差がよくわかります。

 そしてスピード感と並んでプレイフィールを大きく変えているのが、スキルパレット周辺の調整。あえて“できること”を8個までに絞り込んだことで、いい意味で戦闘に没頭しやすく、キャラごとのロールを持たせやすくなっています。

 戦闘は総じて楽しいものでした。自分の場合、初見ではボスが手強くゲームオーバーになってしまいました(このへんは調整するかもと話していました)が、何回か挑むうちにブレイクや神聖術の重要性がわかっていき、そうなるとボスとの戦いが安定し、勝てるようになっていきました。自分なりの戦術が見いだせると、一気にバトルが楽しくなってきます。

 すでに締め切られていますが、7月8日に開催される体験会&プロデューサートークイベントのあとには、多くの感想がSNSで見られるかと思います。というか、私も他の方の感想を読んでみたいので、ぜひ感想をアップしてみてください。

©2020 川原礫/KADOKAWA/SAO-P Project
©Bandai Namco Entertainment Inc.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら