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感想:ARスマートグラス『TCL NXTWEAR S』でPS5やSwitchのゲームを遊んでみた。大画面で没入感も抜群!

Ak
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 TCLエレクトロニクスグループのFalcon Innovations Technology(Shenzhen)から発売中の、Sony製 Micro OLED(有機 EL)搭載スマートグラス『TCL NXTWEAR S』のレビューをお届けします。

そもそもスマートグラスとは? 『TCL NXTWEAR S』では迫力の映像がコンパクトに体験できる!

 スマートグラスとは、メガネ型デバイスにモニター機能などを搭載した端末のこと。ハンズフリーでさまさまな情報を閲覧できるAR機器として注目を集める商品です。

 現在は主に医療用や産業用に活用されていますが、一般ユーザー向けの商品も続々と発売されています。今回レビューする『TCL NXTWEAR S』も、そんな一般向け商品のひとつ。

 この『TCL NXTWEAR S』、一見するとサングラスのようにも見えますが、外付けモニタの機能を搭載したスマートグラスです。

 機能自体は極めてシンプルで、コードをPCやスマホ、タブレット、ゲーム機などにつないで映像を映し出すことができます。コンパクトなサイズながら、4m先の距離に130インチ相当のスクリーンが投影。場所を問わずに大迫力の映像体験が可能です。

 ややこしい設定などは必要なく、コードにつなぐだけで使用できます。スマートグラスと聞いて敷居の高さを感じる必要はありません!

フロントレンズを取り外せばAR機器としても活用可能! 内容物を紹介

 まずは本商品を開封しながら、基本的な機能を説明していきます。

 パッケージは黒一色。手触りがスベスベしているのが印象的です。

 外側のパッケージをスライドさせると内箱が出てきます。サングラスが刻印された内箱が、なんだかちょっとオシャレ!



 内箱の中には専用ケースに入った『TCL NXTWEAR S』本体とUSB Type-Cケーブル、さらに視度調整レンズフレームやサンプルレンズなどが封入されています。主な内容物は下記のとおり。

■内容物
・『TCL NXTWEAR S』本体
・フロントレンズ
・USB Type-Cケーブル(DisplayPort Alternate Mode対応)
・専用ケース
・視度調整レンズフレーム
・サンプルレンズ
・鼻当て
・ドライバー
・クリーナー
・マニュアル(日本語対応)

 装着時にサングラスのような効果が出るフロントレンズは取り外しも可能。装着時は視界がほぼふさがり没入感が出ますが、取り外すことで周囲の視界がある程度確保できます。

 ちょうどAR機器のように使えるイメージですね。フロントレンズはマグネット式なので、周囲の状況が気になるときは気軽に取り外せます。


 本体の右後ろ部分にはUSB Type-Cケーブルを付ける端子が付属。こちらもマグネット式で、カチっとくっつきます。

 『TCL NXTWEAR S』にはバッテリーが内蔵されておらず、有線限定となっています。無線で使用できないものの、そのぶん本体の重量はわずか82g(フロントレンズ除く)と軽く、当然充電も必要ありません。


 ちなみに、『TCL NXTWEAR S』本体では音量と明るさの調整が可能です。各種ホイールは本体のつるの部分の左右にあるので、装着しながらいつでも操作できます。

DisplayPort Alternate Mode対応機器では気軽に使用可能! 寝っ転がりながら動画視聴が超快適

 DisplayPort Alternate Mode(DP ALT)に対応したUSB Type-C搭載機器であれば、つなぐだけで簡単に映像を映し出せます。

 スマホでは主にAndroidスマホの上位機種、『Xperia』シリーズ、『AQOUS』シリーズ、『Galaxy』シリーズの一部などが対応しています。とくに『Galaxy』シリーズは対応機種が多めです。

 タブレットでは、USB Type-Cを搭載している近年のiPadが対応しています。筆者の場合は、iPad mini(第6世代)で試して、問題なく画面を映し出すことができました。

 DP ALT対応機種の場合は、とくに特別な機器や接続は必要なく、『TCL NXTWEAR S』と端末をつなぐだけで簡単に画面を映し出せます。

 有線ではありますが本体の重量が軽いおかげで長時間の使用も疲れにくく、なにより寝っ転がりながら動画の視聴ができるのが快適!

 ただしゲームは手元が見えにくいのでタッチ操作がやりにくいのが難点。細かいタッチ操作を必要としないタイトルや、ゲームパッド対応タイトルであれば問題なく楽しめます。

PS5やSwitchにつなぐにはアダプターが必要に

 PlayStation 5やNintendo Switchなどのゲーム機器を接続する場合は、市販されているHDMI to USB-Cアダプター『GOOVIS HC2.0』が必要になります。

 接続方法がやや複雑なので、下記動画を参考にしてください。動画ではSwitchに接続していますが、HDMIケーブルを接続すればPS5でも利用できます。

■接続方法動画(Switch)

 有線接続限定であるため、ゲーム機とスマートグラスの距離はケーブルの長さまでしか離せません、そのため基本的には寝ながらの操作はしにくいです。Switchでの接続にはドックが必要になるので、携帯モードでの使用はできません。主に机の上で使用することになりそうですね。

 今回はAR機器やVR機器が似合うタイトルということで、PS5で『SAO アリシゼーション リコリス(PS4版)』をプレイしてみました。

  • ©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project ©Bandai Namco Entertainment Inc.

 まず驚いたのが、その大画面の迫力! ムービーシーンやカットシーンなどは没入感があり、画質も良好です。

  • ©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project ©Bandai Namco Entertainment Inc.

 実際に筆者の視点をお届けするのは難しいですが、イメージとしてはこんな感じで目の前に大画面が広がっています。

 ただしどうしても画面が近いので、アクションゲームだと酔いやすいです。体質にもよりますが、激しい動きのあるゲームは厳しいかもしれません。アドベンチャーなど、激しく画面の動かないジャンルのゲームであれば、問題なく楽しめるかと思います。

  • ©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project ©Bandai Namco Entertainment Inc.

 ラージサイズチャンバーのデュアルスピーカーを搭載したことによる、ダイナミックな音響も本商品の魅力のひとつ。ヘッドホンやイヤホンなしでも高音質のサウンドが楽しめるのがゲーム向きです。

 アクションの迫力はもちろん、アドベンチャーシーンの臨場感がさらに増します。

 なおHDMI出力のない、iPhoneなどのLightningポート搭載機器やDP ALT非対応のUSB-Cポート搭載機器に接続する場合は、専用のアダプター『MiraScreen Portable Adapter』が必要になります(別売)。

 こちらはPS5やSwitchなどと比べると接続は比較的シンプル(下記動画参照)ですが、使用する前にアダプターの充電が必要です。アダプターにはスマホとマグネット接続するためのシールが付属。

 使用感としてはモバイルバッテリーに近いですね。重量はそれほど重くないので、ポケットなどに入れながら接続しても大丈夫です。

■接続方法動画(iPhone&DP ALT非対応スマホ)

■MiraScreen Portable Adapter

iPadなどの対応機種なら超快適に動画を楽しめる! ゲーム機は接続にスペースが必要

 DP ALT対応機種の場合は、ケーブル1本で簡単に接続できるので非常に快適です。何より寝っ転がりながら大画面で動画視聴ができるのが最高!

 iPadやDP ALTに対応したAndoroidスマホ、Steam Deckなどを愛用していて、手軽に大画面を味わいたい人には無条件でオススメできます。

 そのほか、PS5やSwichなどの場合は本体とスマートグラスの間にHDMI to USB-Cアダプターが必要になり、ケーブル類の接続がやや煩雑。本体とスマートグラスの距離はケーブルの長さぶんまでしか離せないですが、机の上でゲームをする人であれば問題なく使用できるでしょう。

 環境さえ整えば大型モニターの迫力を省スペースで味わえるということで、実用性は十分。通常のモニターの代わりにというよりは、少し変わった環境で映像を楽しみたいときの周辺機器として活用するのがオススメ!

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