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レビュー:『クライムボス:ロッケイシティ』はギャングのトップを目指すFPSアクション。あなたの手口は強引派? 慎重派?【電撃インディー#466】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、505 GamesとINGAME STUDIOSより90年代フロリダの裏社会を舞台にしたCo-op型FPSクライム・アクション『CRIME BOSS:ROCKAY CITY(クライムボス:ロッケイシティ)』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

裏社会のトップを目指してあらゆる犯罪を疑似体験

 クライム・アクションの名の通り、本作は銀行強盗や現金輸送車の襲撃など犯罪行為を通してお金を稼ぎ、裏社会のトップへと登り詰めていくFPSゲーム。

 前提としてオープンワールドではなく、拠点からミッションを選択し、事前に内容や予想収益などが提示されているところが特徴です。

 ミッション内容は多岐に渡りますが、おおまかに分けると正面からドンパチして強引に突破するか、監視カメラの停止や警備を拘束して通報されずスマートにミッションを達成するかの2通り。

 どのミッションも共通しているところが、目標になるものを盗み、逃走用の車に積み込んで脱出できたら成功となります。

 1つのミッションを例に挙げると、監視カメラや警備に目をつけられると不審人物として通報され警察が来て銃撃戦になります。この場合、銃撃戦をしながら荷物を運ばなければならず難易度アップ。

 うまく通報されずに監視の目を掻い潜ることで警察を呼ばれずに荷物だけを盗むことができます。

 同じミッションでも警備室、盗む目標、監視カメラの位置などが毎回異なるため、スマートに攻略するにはどこから崩していくのがいいかを考えるところが面白い点でしょう。

 銃を構えたまま一般市民に見つかると通報されたり、監視カメラを破壊すると怪しまれたり、カードキーを無視した強引な突破はアラートが鳴ったりとチェック項目はかなり細かめ。

 そのため毎回違う緊張感を持って体験できると思います。怪しい人間がキョロキョロしている心理も理解できるほど慎重になっていく自分がいました。

 通報され銃撃戦になると警備→警察→SWATと強くなっていき、おまけにこちらが脱出もしくは死亡するまでひっきりなしに増援が来るため、ミッションクリアが非常に困難なものになります。

 仲間がいる場合は倒れても起こしてもらえるのでゲームオーバーとはなりませんが、仲間がいない場合は即ゲームオーバー。

 また体力バー横のストックの数だけしか蘇生できないようで、その上限を超えてもゲームオーバーになるため、銃撃戦は楽しい一方でリスキー。とくに四方八方から増援がくるため、囲まれやすいところも難しい点でした。

この街の一番になりたいのギャングで俺は!

 ゲームモードはソロ用のキャンペーン、オンラインのクイックプレイ、そして協力プレイの3種類あります。

 どのモードでもミッション内容は共通しているので、ここではキャンペーンを通して本作の魅力をお伝えしたいと思います。

 キャンペーンモードではロッケイシティのキングになるため奮闘しているトラビス・ベイカーを主人公とし、自身の組織の勢力を伸ばしていくことが目的。

 このモードではロッケイシティ全土の縄張りを確保していきます。大まかな流れとして、組織を動かす運転資金として各地でミッションをこなしたり、ギャングとの縄張り争いをしたりして、資金回収や領土拡張をしていきます。

 集めた資金は装備の購入のほか、メンバーや縄張りを守る兵士の雇用に必要。縄張りが広がると自動で資金が入ってくるので、街を牛耳るボス感がより高まっていくところもイイ点です。

 ゲームは日数経過があり、1日で挑めるミッション数に制限があるので、どこから拡張していくのか悩ましいところですが、それもまた楽しい瞬間。

 しかし、ミッションに行く際に誰を向かわせるのかを選べますが、当然ボスであるトラビス・ベイカーも選択可能。しかし、ミッション中にボスが倒れるとゲームが1日目にリセットされてしまいます。

 ボスが倒されたら1日目に戻るという点では、ローグライク的なルールに近いかもしれません。

 雇用する資金の少ない序盤はボスも表に出なければならず、組織が充実してから裏で回すよう徐々に転向していくところが面白さの1つじゃないかと思います。

 ギャングとして無茶なことをやれるFPSの面白さだけではなく、施設や装備が拡張していく楽しさも兼ね備えており、いろいろな面から楽しめるタイトルでした。

 とくに通報されないよう慎重なプレイから、ミスして銃撃戦が始まった瞬間の「やるしかねぇ!」って腹をくくった瞬間が最高にギャングしているなと思いました。

 とくにオンラインや協力プレイでは最大4人で挑めることもあり、通報される確率がグンと上がるものの、通報されずにブツを盗めた際の「してやった」感が最高に気持ちいいですね!

 王道ギャングのごとく強引に突破するか、無血開城を狙ってスマートにやるか攻略法がいくつもある『Crime Boss: Rockay City』が気になったらぜひプレイを!


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